チェンソーマン9話「京都より」感想

 女って怖い。何故マキマさん生きているの? わかんない

前回のチェンソーマン

 銃による公安(特務)を狙った同時襲撃で、飲み会メンバーの大半が死亡した。デンジは武器人間『サムライソード』に心臓を狙われるがアキと姫野による決死の抵抗で奪われずに済んだ。

刃渡り2億のままバトル突入も見たい

 最後の最後、幽霊の悪魔の手でスターターを引き、デンジが復活。ぶっちゃけ最初からそれやっておけばと思ったが、姫野も致死寸前の失血状態だったので頭が上手く働くわけなかった。

 見事復活して向かい合う両雄のBGMが【刃渡り2億センチ】。チェンソーマンの荒々しい所を存分に表してくれる名曲だ、早くフルを聞かせて! チェンソーの回転で勢いよく飛びかかるシーンでOPへ突入。クールダウンを挟んだ! 刃渡り2億センチのまま戦闘シーンいってくれなかったのちょっと残念だけど、これも演出的には『ヒキ』を意識しているんだろうな。

人質

 刀とチェンソーのぶつかり合いが豪快で良い。武器を使っているというより武器を振り回している感じ。お互いそこまで慣れてないんだろうね。

 そのまま援護射撃に加わるサムライソードの取り巻き2人。その内1人をデンジがとってまさかの人質にとる戦法。この構図だとどっちが悪役なのか分からねえ! デンジ君、義務教育も受けていないから漫画の常識とかもないんだろうから教えておこう、「人質取るのは死亡フラグだよ!」

 居合 居合 あビューティフルスター

 わ、わぁ……デン/ジ君 されちゃった……! でもどうせスターターを引けば生き返るので何の問題もない。主人公の命が軽い!

生きてて良かったと言うべき?

 射殺されたマキマさんがスっと現れるの最早ホラー演出だよ。「良かったマキマさん!」じゃあないんよ、「何で生きているんだ!?」なんだ。復活描写もろくに描かれていないからこの時点ではマキマさんが何の悪魔の力を行使したのかさっぱりわからん。(因みに私は原作既読済み)

 そのままマキマさんは「高い場所」「終身刑以上の囚人数名」を京都駅で待っていた2人に用意させる。お着替えシーンは色気あるはずなのに、恐ろしさで心臓バックバクである。吊り橋効果にしては過激すぎません?

13階段

 囚人数名が護送車で連れられたのは、鳥居の先に長い階段が続く、そう、神社。荘厳ではあるけど、「何でここに連れてこられたのか」理解が追いつかない状況だろうな。個人的にこの場面は「死刑執行時の13階段」を想像した。(実際はもう少し段数あるみたいですけど)

範囲超大の確殺

 マキマさんは京都にいる。そこから、東京で悪さしている銃の悪魔と契約した一派に対して、『囚人を弾丸代わりに1人ずつブチ潰す』攻撃。2つの能力を行使している。

「カラスの目に映った者の名前を把握できる(名前は別の力を使っている可能性もあり)」

「殺害対象の名を告げると、ロックオン。マキマさんが両手を擦り揉みすると超常的力で骨も残さず圧死させ、爆裂して血溜まりを生む。代わりに人間1人の命を奪う」。人を呪わば穴二つと、リスクの高い攻撃だが、効果は激烈。高所を希望したのはカラスの視線を感じ取りやすいとかそういうのか?

 眼の前でこんな死に方されていったら「次は自分」と恐怖で錯乱する。いわゆるSAN値直葬。わけも分からず通行人を人質に取って要求するのが「誰か助けろ!」って最高に混乱している。お構いなしにマキマさんは殺害するわけですよ。さっきデンジ君に人質は死亡フラグって言ったばかりでしょ!?

サムライソードやアカネを攻撃しない理由

 武器人間は特定の所作をとると復活するので、圧殺しようが意味がない。強いて言うなら失血による行動不能くらいか。あるいはこの攻撃、悪魔や魔人などの類には無効なのかもしれない。

 じゃあアカネを攻撃しない理由というと、とっ捕まえて首謀者や背後関係を洗いざらい吐かせるのが目的だろうね。

コベニちゃん

 マキマさんがアカネの組織を機能不全に陥らせても、アカネとサムライソードがいるためまだ勝ちではないし状況は最悪である。

  • チェンソーマンのスターターを引けるものがこの場に居ない

  • パワーちゃんはもう既に逃げている

  • アキ君は姫野先輩の死で心がやられているし、呪いの力で消耗している

  • 敵の最終目標はチェンソーマンの心臓を銃の悪魔に献上すること

 つまり、どうにかチェンソーマンの遺体を車に乗せて逃亡すれば、アカネたちの完全勝利に変わりない。

 そこに現れたのがコベニちゃんだった。数々のデビルハンターが死んだ中コベニちゃんは生き残った。荒井くんが決死の覚悟で人間の盾になってくれたから……ありがとう、荒井くん!

 げ、外道~~~!!! そっちが採用されなくて本当に良かった! ガードベントされる荒井くんはいない!

 包丁一本。持ち方をシームレスに変えるコベニちゃん。その持ち方は料理するためのそれではない、攻撃するための持ち方だ。

「あなたたち……銃撃犯、ですよね?」可愛い声だが返答を間違えたらバッドエンド直行っぽい。先程までのマキマによる攻撃で血の気が引いているサムライソードとアカネは、異様な雰囲気を放つコベニちゃんを「雑魚」「強敵」のどちらで捉えれば良いのか判断しかねたのか、とりあえず蛇の尻尾を出した。最初から強敵認定していたら食べさせていたかもしれないし、その場合コベニちゃんは死んでいたかもしれない。

 この判断ミスの結果、コベニちゃんの驚異的身体能力による急接近を許し、サムライソードは再度変身不可能な程の深手と失血。射殺を試みたアカネだったが、回収する対象のチェンソーマンをガードベントにされたためコベニ殺害・チェンソーマン回収の両方を断念せざるをえない最悪の状況に陥った。

 ここの部分は是非ともアニメで見てほしい。間違いなくMAPPAの全力が込められているだろう超戦闘シーンであります。

 戦闘が終わって、肺の中から笑い声が湧き上がってくるコベニちゃんの声優『高橋花林』さんの怪演は必聴。悲壮感と高揚感が混ぜ合わさっている。天才の御業です。

 ということで9話視聴、残す所後3話と短い! サムライソードの次に出る敵は劇場版で見たいし、というか円盤売上じゃなくてそっちの興行で丸儲けできるって寸法だと思うんだ。3回は見に行くから是非とも映画化してくれ!!!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。