俺は全てを【パリイ】する ７話「俺は死人をパリイする」感想
しかし、シビトの攻撃は全てバリイされました。それもそのはず、何故なら彼は、伝説の超パリイ人間ノールだったからです。
前回のあらすじ
毒ガエルの賠償請求訴訟で借金まみれにはならなかったため、ノールの冒険はまだ続きます。
※この記事は「俺は全てを【パリイ】する ７話」のネタバレあり感想になります。
見た目暗殺者の何でも屋さん
ザドゥ。元Ｓ級冒険者で、あまりにも強く、善悪よりも損得で動く超問題児。国を亡ぼす程の力も持っていたため、懸賞金をかけて討ち取ろうとする、も全て返り討ち(パリイ)されるため「ザドゥは死んだ！もういない！！」と、表向き死亡として手打ちにした存在。死人(シビト)……
６聖ですら手を出せない危険人物が、毒ガエル討伐直後に出現したもんだからたまったもんじゃない。昨今の親切なゲームと違って直前に全回復なんてないんだぞ！
敵の財布をパリイ
いかにも暗殺者みたいな見た目でドワーフの錬金術を極めたとかいうザドゥさん。依頼内容は「ロロの回収」だが、そのままの意味ではなく「ロロの口止め」が正当。つまりは死体を持ち帰って終了という、使い捨ての駒。やっぱりそういう扱いなのね……
手に持つ得物はナイフ。でも、ただのナイフじゃないぞ。何度刺しても砕けない超硬度の物質で作ったナイフ、ドワーフ印のナイフ、ドナイフだ！！
ノール「パリイ！！」
ドナイフ「グワーッ！サヨナラ―！！」
聞けば誰もが「あ、それ強い鉱石」と分かる、金が滅茶苦茶かかってそうなナイフたち。間違いなくザドゥの財産だ。それが砕けていく。溶ける、溶ける！ 今まで稼いだ金が、無辜の命を奪ったりして築き上げた金が、砕けていく。給料がパチンコで溶けていくあんな感じか？ どんなものでも傷をつけられない、しかし傷だらけで謎多い黒い剣が今、その力を存分にふるっている！ 汚物処理でついたドブソードの汚名挽回のために！(ドブソードと勝手に言っているのは私だけだと思いたい)
ザドゥ「今日は大人しく…こっちでやるか」
撤退するかと思ったら何だか大き目の、柄なしの剣を空に投げたザドゥ。剣は、極小に圧縮されていた無数の強靭な十字ナイフ、シルバークロスだ。これを目の前にした者たちは、神に祈るしかない絶望的な武器らしい。
国宝盾子、イネス参戦
ロロを護ろうとしてしっかりパリイしたり、背中に無数のナイフを受けたりするノール。まさに盾。で、本物の盾娘イネスは姫様を護る任務だから早々に動けない。
きっとこのままノールとロロが死んで、盾子と姫の正体が割れたとしても、報酬などを受け取っていないからここで手を出すことはないだろう。しかしその場合、単独で災害を引き起こせる黒死竜をタイマンで倒せる規格外のノールを見捨てる事になる。王が認め、大切な黒の剣を託した存在を見殺しにするのは、王国の守護者の名折れに他ならない。
姫の許可を取って即座に加勢するイネスは、無課金で生成できる無数の強靭な盾でナイフ群を弾く。しかし完全に守勢に回らねばならない。ナイフの群れを破壊しない事には……パリイで立ち向かえば砕けるものの、残ったナイフで体中に風穴あけるわよされる。どうする、何か、何か有効なスキルは……リーンちゃんもおいそれと実力発揮して敵に狙われたらアカンし
ノール「身体強化＋投石(毒ガエルの爪)」
ナイフ群「グワーッ！サヨナラー！」
異様に膨れ上がった膂力から放たれる硬質の爪が、魚群の如きナイフの束を見事に爆発四散させた！
…………いや何でやねん!!!!!! 砕けるのはまだわかるけど、何で爆発するねん！！ その投石無意識でプチファイヤー混じってるだろ絶対に！？
そこらで拾った石で巻き起こるエクスプロージョン。これには異世界のどこかにいる頭のおかしい爆裂娘も興奮必至だろう。というか、無課金勢２人のせいでザドゥの懐が素寒貧になりかねないの笑える。時代はやはり無課金なのか(オリンピック感)
ザドゥ内心ぶちぎれてそう
自分の用意した財産で作った無数のドナイフ。魔族の少年回収なんてありふれた依頼で世界最強に頭のおかしいノールに出会ってしまったがために、自分の手持ちは失うわ、ロロだけでも回収しようとしても不意打ちが全く効かない(黒の剣が関わっている？)ために報酬も望めないわ、そもそも無数のナイフで刺したはずなのにぴんぴんしているわで手の打ちようがない。
元Ｓ級なのに。国を亡ぼせるほど強いのに、男１人に何も出来ない。この屈辱ったらないでしょう。
だから王国でお祭りがあることを仄めかし、ノールが青ざめる顔を見ようとしたのかもしれないが
ザドゥ「じゃあな変な奴」
ノール「ああ。またな」
当のノール、お祭りをそのままの意味で受け取っているし、その上でザドゥを「失礼な不意打ちマン」程度にしか認識してない。まあそれもそうだろう、小麦畑以外損害らしい損害も出ていない。無課金で廃課金装備粉々にされたら課金勢はキレるよな。
気骨のあるリーンちゃん
今ミスラ教国に行く意味をやっぱり知っていたリーンちゃん。自分だけ落ち延びても意味がないと、王都へ戻ろうとする。そこにある厄災がどれほどのものであろうとも、ノールがいれば何とかしてくれるという全幅の信頼があった。「自分の命を懸けても」彼を送り届ける。そんな確固たる決意を秘めたリーンちゃんの成長っぷりに胸が熱くなる。
ノール「食べたかったなあ、毒ガエル……」
リーンちゃん……彼の頭の中を覗いたら呆気に取られてしまいそうだ。
次回は何をパリイ？
きっとドラゴンじゃなくて大トカゲだろ！ 俺にはわかるんだ！！
サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。