『お兄ちゃんはおしまい! 』2話感想 せめて兄らしく

たっぷりみせます入浴シーン

 背中・ブラのホック・肩甲骨の陰影が映し出される完璧な絵面。まひろではない、その妹みはりの脱衣シーンが惜しげもなく描かれる。髪留めから解き放たれた毛先のパサツキ加減が現実的で、いい匂いとともに1日の疲労の匂いが香ってきそうだ。パンツを描くアニメはあっても裏地まで描き込まんよなあ普通、描いちゃうんだなあこれが! しかも昨今の謎湯気をオミットして体全体を映してやろうという製作の心意気が嬉しーーー

「フロガコワレテル!」「アラホント!」

 都合のいいことに壊れていた風呂の馳走、これでは体が冷えてしまう。「無敵の天才科学者の力でなんとかしてくださいよぉおお!」なんて言いたいがあいにく専門外です。兄を妹にしてしまうみはりは【狂気のマッド・サイエンティスト】の二つ名がお似合いだろう。

 ということで銭湯へ! 心と体も温まる銭湯は大きなお風呂と癒やしの空間だ。銭湯を題材にした映画『湯道』おすすめです。めちゃくちゃ感動するとか泣ける作品ではないけど、見た後じんわり心を包み込むいい映画。

まひろ「今は女の子の体とは言え男!まずい!」
みはり「何がまずいのかな? 行ってみようか?」

 ところで女湯といえば。男のエデンとか禁断の地など想像するかもしれない。だが、そんなファンタジーは『クレヨンしんちゃん雲黒斎の野望』でぶち壊されている、これが現実! 年若い女の子しか入っていない浴場などない! 地元近隣のおばさま方も皆入っているのだ! 中にはそれが良いって人もいるだろうけどね! 銭湯は地元民のコミュニティとしても機能する大事な場所です。

 まひろの脱衣シーン。脇やアバラ、ブラの形に至るまで細部へのこだわりが尋常じゃない。サラサラの髪とか触りたくなる。みはりはさっき脱衣シーンあったが正面から見ると、相応のサイズかちょい大きめ。非常に均整の取れたボディを前にしても「妹の体には興味ない」物凄く一般的な感覚のあるまひろ。エロゲの中には攻略対象の中に妹とかもあっただろうけど、現実と創作の区別はついているようで何より。

 女の子の髪の洗い方が丁寧に描かれている。私みたいに雑な男とは違い、長い髪だと手入れの手間暇がかかっている。髪が長いと大変だなあ(自分の髪の短さになんとも言えんくなる)。

 早くに上がったまひろは、他所の家の兄妹を見て過去を思い出す。「昔はお兄ちゃんとして、みはりにしてやったっけ」と。冷え切っていた兄妹の距離感が少し縮まった音がした。

 でも今の姿ではまひろが妹、人前だと「まひろちゃん」と呼ばれる始末。それが自然だからと提案を飲み「お姉ちゃん」と呼んであげると、みはりの心にクリティカルヒット+一時的狂気発症。妹が出来て喜んでいるというより、大好きな兄が自分に甘えてくる倒錯感が脳をバグらせたのかもしれない。

 アイキャッチ:姉妹の背中合わせが非常に尊い。


兄のファッションショー

 朝。顔洗うだけでも髪が濡れるまひろは、リボンをつけることで……くるみ、いやウォールナット!? に大変身。リコリコ、2期やるってよ。歓喜しかねえよな!

「髪は女の命」ということで自分の手で三つ編みコーデまでしちゃう。もう彼を男としてみるのが難しくなっている私がいるぞ。みはりに見つかってから言い訳するパートの、足しか映っていない場面なんですが、非常に生活感あふれるいいシーンだと思う。布団のシワとか使い込んでいると言いますか……。

 兄の可愛いところを余す所なく記録したいということで、みはりお姉ちゃんのヘアファッションショー開幕だ!

「お団子」控えめで遠慮がちな表情よし! マッヒロ~ン!
「ポニーテール」活発な感じでよし! スポーティーな視線を感じる。
「ツインテール」幼さのブーストが掛かり無敵! 猫耳は個人的に邪道!

 自分ばかり玩具にされたまひろは、「みはりはいつも同じ服だ」と指摘。お兄ちゃんのために超おめかしするのはいじらしくて可愛い。なのに当人はゲームに夢中で塩反応。可哀想すぎません?

アイキャッチのみはり アンニュイな表情で見つめられるのはドキドキする

アイキャッチのまひろ ああああああダメダメ!!!! エッチ過ぎますうううう! 誘っているのか貴様ああああ! 目の毒です! フィギュアが出たら売れそう!

お赤飯

自然と女の子座りをするのはきっと骨格の違いあってのことなんだろうけど、このままでは男らしさが薄れるので一念発起。「そうか……わかった……男らしさとは……妹とは……」まで悟りを得る時間が有るほど暇じゃない! 逞しさで男らしさを取り戻そうとしたが、

「ああもう我慢できねえ、相撲しようぜ!」みはりに挑みかかり返り討ち。
筋トレ:腹筋海抜0M! ラーメン食べたら腹筋六回! タンメン伸びたら鉄筋六階!

 などのやり取りしてたら唐突に腹痛が襲い……そして……

 男らしさをなんとかしようとしたら決定的な「女の子らしさ」を獲得するという現実を突きつけられたよ、ましろ……うまくいえないけど、強く生きろ……。

PS:最後の「怒り」「羞恥」の配合率が絶妙なみはりの顔が可愛い。


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。