見出し画像

Vtuberとの付き合い方 其の1「Vは生物」

 そろそろ冬将軍が先陣切って南下してくるこの季節。今年はとにかく巣ごもりが多い年だったけど、更にこたつや温もりが増員されて家から離れられない生活へと変わっていく。PCを開いて「Vtuberって面白いのかな」と片足突っ込んだら、待っているのは鮮度が命の熾烈極まる楽園だ。

 その楽園に翻弄される中でしくじってしまい、推しとの疎通が出来なくなった人もいるかもしれない。そんな悲劇を回避するための10の方法を勝手に伝えていくコーナー、それがタイトルにもあるように「付き合い方」。Vtuber初心者様、ようこそ鮮烈で真新しくも懐かしき天地表裏一体の楽園へ。


Vtuberはアニメじゃない

 まずVtuberを見たときにあなたは思うはず。「これって中の人がキャラ演じているだけだろう」間違ってはいない。訂正するなら、見たまんまだろうとタカを括るとドエライことになるってこと。

 メッチャ可愛いロリの見た目に釣られて動画を見たら、物凄いアダルティなおじさんボイスが発せられた。清楚可憐な見た目で声も可愛いのに話題も笑い声も汚いものばかりだった。

 こんなの通常のアニメ・漫画作品ではまずお目にかかれない。でもVtuberだと「なるほど」「そうきたか」で済む。結局ハマってしまえばあまり関係なかったりする。

 アニメならば「このキャラはこういう設定かつ言動」と明確に決まっているし、台本があるため失言などもしない。アニメキャラに暴言を飛ばしても創作上のキャラクターだから心痛まない。そういうのがアニメのメリット。自分の想定を超えてこない。

Vtuberは人間

 Vtuberはアニメではなく、創作上のキャラクターに変身してYouTube活動をする、仮想YouTuber。Virtual(仮想)YouTuber。縮めて【Vtuber】。仮想ならぬ仮装じゃねえかって? 仮装YouTuberとなると現実の存在だからダメだね。

 要するに、先に挙げたアニメならではのメリットが適応されにくい。

 「このキャラはこういう設定かつ言動」を明確に守っているVtuberは希少で企業Vtuberでも絶対に守る人は少ない。台本がある案件動画ならまだしも、配信を主とする方は当然失言もするだろうしメンタルを削ることもある。極めつけは暴言への対処。真に受けてメンタル崩壊して辞める人もすぐに嫌ってブロックする人もいる。思い通りの行動をとってくれる操り人形なVtuberはまず存在しないと思って良い。

Vtuberは趣味

 Vtuberを生業にする方はほんの一握りで、多くの方は何か本職のある傍らにVtuberやってる。そんなに暇じゃあない。趣味だから継続する・辞めるの生殺与奪の権限を常に握っている。

 よってVtuberは3日間連続動画投稿した後に3カ月空けて投稿するなんてことも出来るし、毎日長時間配信をしているかもしれない。これもその方の勝手だ。我々は推しのから楽しみを受け取ることは出来ても、強請る行為はしないし出来ない。

 生殺与奪の権限があるため、アナタが推したいVtuberは推すと決めた翌日に引退する可能性もあるし、謎の失踪を遂げてしまう可能性だってある。最終回が明確に定められていないので、終わるときは唐突に終わる。
納得できないかもしれないけど、現実はそんなもので

「もういいや」というドラマ性の欠片もない投げやりな理由でやめるかもしれないし、「やりたいことやりたいから辞めます!!」という未練0の理由かもしれない。これはその人それぞれの理由があるので、詮索は控えめか言及無しで。

Vtuberは生物

夢の技術を配信や動画で昇華するのがVtuber。
華やかな見た目と裏腹に世知辛い人間臭さも持っている。
性格だって当然千差万別だ。
推したくなった時既に手遅れな時だってある。

 アニメ見ている方は思うかもしれない。「何て面倒くさいコンテンツだ」と。その面倒くさいコンテンツ、一度沼にハマったら多種多様な人生観や価値観が雨あられと押し寄せ、アナタの生活の一部に侵食していくこと受けあい。生物は予想外の行動をとる。決まったシナリオや線をひた歩いてくれない。築く道がドラマになることもあるから面白いんだ。

 今は理解できないって人も、いつか理解できることを願って筆を置く。
次回は「Vは17歳??」。お楽しみに! カミングスーン!!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。