転生したら第七王子だった 5話「魔人が苛立っています」感想


1秒間に、お盆をひっかく音を4回。
これを5分、耳元でかき鳴らし続けます。

前回のあらすじ

 ブちぎれたらシルファ無双だったので気楽に魔人を屠ります

※この記事は【転生したら第七王子だった 5話】のネタバレを含みます。


今回のあらすじ

 無双のシルファだったけど初見殺し技によってあっさり敗北しあわや同人誌みたいな展開になりかけたが、心置きなく実験していい存在を前にときめくロイド君の玩具になって魔人はチリに還りました。

みんなピンチ

「くっさ♡」とかじゃ済まない口臭に倒れる皆さま。正確には瘴気めいた魔術なんですが、これは高位の魔力を持っていないと対策不可のデバフらしいので本当に初見殺しである。

 さっきまで鬼がかった強さのシルファさんもあっさりと嬲られてしまい、助太刀に来た満身創痍のタオでも駄目ときた。このままでは、夏コミか冬コミが大変なことになってしまう!! 最早これまでか……これまでなのか!!!

水遊び

 わーい 水遊びだー うひょー!

 皆が死にそうな横で暢気に遊ぶ子供。ロイド君、おみ足を見せるのはこれくらいにして、魔人退治の方法を実行してください。

 まあ誰か一人でも目撃者がいたら実力発揮出来ないし、遊んで待つしかないよね!

虫取り網と虫かご

 従属から解放された獣たちがストナーサンシャイン撃ちそうな形相でパズズに迫る! 「我々の群れとしての力を見せるのです!」みんな一緒にかかってパズズを追い詰め

 られない! バカな、勝ち確に近い演出を複数かけたのに! 信頼度90%超えの演出を外した時みたいながっかり感だぜ。

 従属に魔力を回さずに済むパズズは本気でかかろうと膨大な魔力をオーラで示すが、ロイド君はそれを遥かに上回る量…と共に恐怖を放つオーラでパズズを圧倒した。

 しかし以前グリモも言ってたが、魔人は魔法で死なない。

どんな攻撃を繰り出すか?

 結界だ! 結界ジツで、パズズを捕らえて、試したい魔法を思う存分撃ち込みまくり、

「君は本当に死なないのか? それとも撃ち続けたら死ぬのか? どれくらいダメージを負うのか? 知的好奇心を抑えられない!」

 凶悪な笑みを浮かべる可愛さ0のロイド君、絶対に敵に回しちゃあかんやつ! 連続で放たれる結界はまさに弾幕シューティングゲーム! 捕まれば生涯玩具確定! 逃げても、逃げても、立体型魔法陣で超巨大結界を張られてパズズはおしまい! これがオメガルーラちゃんですか??

高密度魔法 分速240回 30分コース

 逃げ続けた先に楽園なんかない。でもマッサージがある。4種類の高位魔法を結界内で自動的に撃ち続けるプログラムを30分、封印され続けて疲れているであろうパズズにご馳走してあげようというのだ。慈悲? ありません。お代もいりません。健康になる保証もありません。

「いよいよもって死ぬがよい」

 炸裂する魔法。秒間4回。分速240回。それを30分で、合計7200回。グリモ曰く、魔法は効くには効くが、食らっても不快感を覚えるだけで済むらしい。

 皆さま嫌な事ってありますよね? 日常でストレスを感じる瞬間、私はお盆をひっかく音が苦手です。あれを秒間4回、多重で30分聞かされ続けたらどうなるでしょう?

 パズズ君は、5分の時点でストレスに脳を焼き切らせて廃人と化し、塵になって消えました。ナミアミダブツ。

生き残る知恵

 自分にとってロイドが埒外の強さを持つ化け物だと察した時、グリモは平伏しマスコットの見た目になってでも懐に飛び込んだ。僻地にある祠に封印されていた魔人と、頑強な城の奥底で厳重に封印されていた魔人の差は何かといわれたら、恐らく「生き残る事」に絶大な嗅覚を持っているか否かでしょう。

パズズは己の力を過信して封印されたんだろうと想像できるし、グリモは当時の人間が様々な作戦を完遂して封印したか、或いは封印されても死なないと知って敢えて封印されていたんだろうとか想像力がひろがる。

ミニ劇場

 ロイド君の悪口をシルファさんに聞かれたら遺書を書きましょう。

だが

 今回の魔人討伐にかかわった「ロベルト」「タオ」2名は騒動の後何処かに行ってしまった。正確にはロベルト君は城にいるんですけど。

アルベルト「ロイドを王を選ぶための戦いに参加させたい」

 王様に進言するアルベルト兄さん、とてもいい条件だ。もしかしたら王様になれるのだから。こんなチャンス滅多にないんだからn

ロイド「謹んで辞退いたします」

 でしょうねえ! 権力はそこまで欲しくないんだよなあロイド君は!!
 


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。