イジらないで、長瀞さん 1期一気見感想
Sデレという新たなジャンルを確立した『イジらないで、長瀞さん』。その2期が放送されるのを受けておさらい目的に再視聴を致しました。各話短文感想になります。各話短文、つまり、1話につき2話構成の作品だとこうなる。スクロールバーが優しくないのもこの作品の影響である。
1話目
人によっては鬼門になる1話。ダメそうなら一旦回避して別の回から見るのがおすすめです。
「センパイって、ちょっと…」
センパイ(以下【先輩】)がばら撒いてしまった原稿が普通の漫画で良かったと、当事者でもない私が安堵した。後の展開を思うと長瀞さんは原稿を見た時点で先輩に好意か興味を抱いたのでしょう。そして原稿読み上げからの作品批評、羞恥心はMAXだが、他のお仲間と違って「しっかり読んでくれている」のは好印象です。
先輩の特性「肝心な所で腰が引ける」「興味関心事から目が離せない」「容易に女の子に触れない」等が長瀞さんの心を掴んだのでしょう、面白い玩具が現れてウッキウキなのが見て取れる。小馬鹿にする表情や声色に「キモい」に喜悦を感じる素晴らしい弄りっぷりが結構人を選ぶアニメ。
(でも先輩への好感度この時点でかなり高いのは何となく分かる)
「センパイって怒らないんですか?」
泣かされた屈辱と可愛い罵倒の数々で眠れなかった先輩可哀想(小並感)。聖域である美術部への侵入をも許してしまい、絵のモデルになるとまで言われる。本当にグイグイ来るなぁ長瀞さん! 開いた胸元の日焼けしていない部分が私の理性破壊して駄目だ。煽りまくってはいるけど、先輩が真剣な表情に切り替わった瞬間に弄るのをやめるの引き際分かってる。前半で脱落者が多い作品だろうけど、やっぱり1話は通しで見ないと長瀞さんの魅力が伝わりづらいのが難点だ。
壁ドンや顎クイとイケメンがやるムーブを先輩に仕掛ける長瀞さんは遂に先輩の手首掴んで「オープンザセサミ」、物理的力の差もあるのでこれ通常の分からせ作品じゃないってことを思い知らされる。主人公が怒りのまま襲いかかってもあっさり鎮圧されそうだ。ほとんどのキャラがモブ顔の理由と長瀞さんの名前(先輩はまだ知らなかった)もここで判明。OPも流れてようやく始まったと思ったら終わりなのである、チクショーメー!
2話目
静寂の美術室にフラフープ回しながらエントリー! 長瀞さんは多分「入れずにキョドりまくる先輩」或いは「弾き飛ばされて悶絶する先輩」を見たかったのだろうなと……思ってたんだろうが甘いなあ! そんなスカートで下から輪の中に入るとか覗いてくれと言っているようなものだぜぇええ!
「センパイの願望が叶いましたね!!」
悪天候、明かりを点けない1人ぼっちの美術室で孤独のグルメ(カップ焼きそば)決める先輩は誰が見ても不審者だ。不審者が取り出した漫画のタイトルは「爆乳ヴァンパイア」。最早言い逃れは出来ん! ただ先輩、表紙見た限り巨乳しかいないのだが爆乳は何処だ?(エ○ケンに脳を焼かれた私)
無事にバレて「エロいけど面白かった」と好評だった長瀞さん。一狩り行こうぜのノリで一噛みを試みるんですけど、犬歯が尖すぎてビビる。あわや大怪我という一悶着の末に先輩の喉ではなく服越しのお稲荷さんを握ってしまった長瀞さん。これをラッキースケベと言うけど違うんだ長瀞さん、本物のラッキースケベはやる方の願望であってされる方ではないんだ!
「ちっす、センパイっ!」
「何でも言うこと聞かせる券」を賭けて乳首当てゲームをすることになった2人。賞品からして長瀞さんにメリットが何もないように見えるこの遊びだが、乳首を触ろうとドギマギする先輩を見れる上に先輩の乳首にラッキースケベならぬ確定スケベかませる、長瀞さん得しか無いゲームなのだ!
「ヌードモデルも出来る」と随分攻めたけど、先輩はそういう事出来ないと信頼してのやり取りだろう。だがそんなことよりぃ! 先輩の乳首だけ普通に弄るのはバランス悪いよなあ! この中に、発禁食らうの恐れて日和ってるやついるぅ? いねぇよなあ! レビュアーズに続けええ!
先攻があれば後攻もある。いじくり回された乳首の仕返しにと意を決する先輩。余裕で口笛吹いている長瀞さんだが接近に比例して旋律が雑になっていくの可愛い。タイミングよく電話が来て勝負は有耶無耶に、まさか先に日和ったのは長瀞さんだったとは……
本日のチキンレース先輩の不戦勝!
乳首当てゲームの数日後か当日かは知りませんが、舞台はファミレス。長瀞さんと友人が、隣のクラスの男子2人と一緒にいる姿を見る。耐性のない人にとってこれはNTRかと思うかもしれませんが、いや、本当に長瀞さん全然笑ってないの。なんなら不機嫌。先輩と話す時と違う。露骨な下ネタも自分に酔っている男も駄目。……もしかしてこっちの長瀞さんが素なのか? 何にも面白くないって表情しているから近寄り難すぎる。疑似合コン終了後に先輩に対して喜び爆裂に話しかける姿を見ていると、「明日もキモいっすよ!」も別の意味に聞こえてくる。
3話目
冒頭からスク水ではない競泳水着を見せつけてくるの反則でしょう! シチュエーション次第ではブラとかの下着よりもヤバイですって!
「またやりましょうね、センパイっ」
いっつも下校時は一緒にいる2人。そろそろ周りから噂されてそう。生憎の雨でズブ濡れになって、雨宿り先で色仕掛けによる弄りが開幕。……どうせ水着を着込んでいるんだろう?! 騙されんぞ! 流石に先輩も学習しているのでこんなチープトラップには引っかからん、存分に水着を見せてもらおうじゃないか! じっくりまなこで!
「問題。長瀞さんの付けていたのは」
ピンポーン!「普通の下着!」ピンポンピンポン!
長瀞さんお前、自分の羞恥心よりも先輩への弄りを選んだのか、いじらしい奴めっ! 気不味くなった雰囲気だが、長瀞さんに電流走る。「見てきたということは、やはりむっつりだ」と弄りに転化。一転攻勢! 転んでもただでは起きないしぶとさは、1話でも見せていた格闘術とかで学んだことなのかな?
しかし一向に止む気配のない雨に対し、長瀞さんは自宅で体を拭くことを提案。好きでもないやつを自宅に招かないんだよなあ!? 女子の部屋にはいるのだってああ、初めてさっ! 手を繋ぐのだって初めてさ! 女の子とゲームしたりリアルアタックかまされるのも……
お前らまだ付き合ってないの??
「センパーイ、こっちこっち~」
大学生だった頃、食堂は混雑時に座れないんだ、空きがなかった。なにより空いていてもそこはグループで占拠されていて座れないんだ。このぼっち感は中々辛い。しかし先輩は違う、仲間がいる゛よ!
3話中盤でようやく登場の、長瀞フレンズ『ガモちゃん』『ヨッシー』。な、仲間じゃねえ、これは、玩具としてのご招待だ! 座ってはいけないが声をかけられた時点で詰みである。
ヨッシーが「彼氏?」と尋ねると、弄るためとは言え速攻で肯定しオドオドする先輩を堪能する長瀞さんにキョトンとした2人。長瀞さんが2話で見せた友人以外への態度を見る限り、2人にとっては演技でもこんな事をするような子ではないって認識なんでしょう。それが物凄く楽しそうにしているのを見たら「なるほどね」と理解するのは容易い。
「どこまでやっちゃったんすか?」と煽るガモちゃんだが……
もうやることやりまくってますってえ! タガさえ外れたら暴走機関車!
ここでヨッシーが更に弄ろうと手を被せに行くと長瀞さんの目が一気に恐ろしくなる。スキル「独占欲」発動。髪弄りに混ざろうとしても払いのけられるしでガチの独占欲だ。ガモちゃんは先輩を弄るというよりも、先輩を弄ることで今まで見たことない反応をする長瀞さんを面白がっている。
ガモちゃんの探り探りな発言で、「9割方彼氏疑惑」が「10割」と判明した瞬間である。そもそも「ペット【みたい】」と訂正するなど、そういう主従関係ではないことが如実に現れた発言もしているので長瀞さんにとっての先輩は本当に大切。
「一気に険悪になった雰囲気をどうにかしたい」「自分をかばってくれる長瀞になにかしたい」気持ちが先行した先輩はここでプチ暴走するのだが、それによって張り詰めた空気は弛緩。何事もなく楽しい昼食は終わるのだった。あの行動できる先輩ぱねえっすよ。
その後の突っ込み訓練による漫才……長瀞さんの性癖がダダ漏れ!
4話目
数多ある蛇口の中で先輩の使ってたやつを使いたい。もうそれって愛なんよ……撲殺天使理論なんよ。そのまま泡の手で手を擦り上げるのはもう特殊表現だよ。
「センパイ、顔真っ赤っスよ~?」
いつもの美術室に侵入してきたのは長瀞さんではなく、ガモちゃんとヨッシー。「ぼっち飯可哀想」と煽ってくる。このアニメは基本的に煽りありきでM気質な人にはたまらない作りになっていると思われる。長瀞さんは1話以降軟化しているため、物足りないって人にはガモちゃんとか刺さりそう。
胸を揉ませる弄り(あんぱん乳)でドギマギさせたり、殺意の波動をバックに現れる長瀞さんが見れたりのお得セット。……ちなみにマジで揉んでいた場合の命の保証は致しかねますのでご注意を。
「アンパン当てゲーム」開幕。
長瀞さんはDXアンパンと、先程使われたアンパンの2つを胸に仕込んで「どちらがDXか」を当てるゲーム(またイチャイチャしているとか言うな)を始めた。遊べば擬似的に触ったことになるが、……まて。確かに、傍目から見たら揉んでいるように見えるが、この場には長瀞さんと先輩の2人のみ。つまり、触ったとしてもそれはアンパン、乳首当てゲームのときとは違う、アンパン、食品、食品なんだ! 性欲ではなく食欲を優先させただけなんだ! 何だこんなの簡単じゃあないか! 右から、左、もみくらべてしまえばDXアンパンは目前だ!
「センパイは、もうちょっと…」
アンパンと妙な性癖に目覚めそうな先輩だったが置いといて。絵のモデルを買って出た長瀞さんはソファを持ってきたり名言を述べたりで今日もハッスル。お互いに褒め合ったり寝転がる姿を描いたりなどするんですが、端ない格好も多くて困る!
で。ここで大事なのが、眠りこけてしまった長瀞さんに対する先輩の接し方なんですよ。お色気満載のコメディとかだと「今なら無防備」と手を伸ばしたりラッキースケベが起こったりなどするもんですが、先輩はそういうのをしない。可愛らしい寝顔を見ながら、茶々の入らない静かなスケッチを開始して、筆の乗り方が楽しげなんです。無機物ばかりをスケッチしていた先輩にとって恐らく初めての経験でしょうが関係なく、心のままに描いています。
出来上がった絵に神が宿っている。安らぎや息遣いが、紙一枚の奥から聞こえ感じられる。紙にぬくもりがある。ありのままとは言え、イジられまくって尚こんなに綺麗な絵がかける時点で先輩からの好感度もかなり高いってことが分かります。相思相愛! ラブコメとして破綻! だがそれでいい!
デッサン狂いまくっているとかはこの際問題じゃあないんだ、この絵は間違いなく素敵だ。
5話目
自分に一切興味を持たない先輩を友人に取られる悪夢を見た長瀞さん。夢で良かったな……でも現実で散々弄ったら普通はこうなるんやで……先輩のキモさ(優しさ)を噛み締めておこう。
「センパイのもこもこ」
プール開きも終わった夏。敏感なのではないかと言い掛かりをつけて先輩をくすぐろうとする長瀞さん……………どうせ、また、体の良いボディタッチをしたいんでしょう! 美術部は最早比喩抜きで愛の巣だよ!
くすぐられた後にくすぐるターンになって、長瀞さん衣服パージ!
・スカートのまま
・上半身競泳水着で
・脇見せ
俺を殺す気か? アニメーターには私の性癖を把握するAIか何かが存在するのか?? 美しい1枚だ。大事にしたい。ちなみに私がコレやっても脇を狙うし、やらしー目をする。絶対だ。
さて本題は先輩の髪。しばらく切っていないもこもこっぷりを見て羊毛刈りに見立ててバリカン片手に切ろうとする長瀞さんだが、「それを強行したら流石に嫌われる」のを理解しているからかハサミで切る方にシフト。途中邪魔が入ったりするもしっかり髪を切ってもらうと言うお話。……髪を切ってもらうって、お互いの信頼関係がないと出来ない行為だ。髪梳きが児戯に等しく見えるぜ。
「センパイ、ゴチっス!!」
暑い夏の下校時間。噂のヤマかき氷を食べに行く2人だったが、行列が!TVで紹介されると隠れた名店の知名度バク増なんですって! テレビめ!
意地で並ぶ長瀞さんだが、背中が汗で透けて下着が見えるというハプニング。しかも見ているのが馬の骨。コレには先輩も独占欲が湧き出た、じゃなくて守ってあげるムーブを決行。黙ってやってあげるところが漢である。
待つこと数十分そこらになっても一向に動かない行列に長瀞さんは熱中症寸前。先輩はたまらず「長瀞にどう思われても」と手を引いて行列を抜けて駆け出した。普段の長瀞さんなら手を振りほどくとか、踏ん張ることだって出来るのに、それが出来ないほど熱が溜まっている。この判断は本当にナイス。熱中症って重篤になると命か、後遺症かの2択になり得るから。
今回長瀞さんがコンビニアイスではなく話題のかき氷に拘ったのって、先輩との思い出を共有したかったのが第一なんだろうね。だから木陰で先輩に奢ってもらったスポドリも、思い出の共有なのでかき氷に匹敵する品物。ペットボトル茶の間接キッスだって! 「やらしースタンプ」送信時の顔好き。
6話目
「センパイ、ちょろ過ぎる~♡」
急な異世界転生は打ち切りフラグだ。でもこのアニメはまだ折り返し地点である! それにコレは誰がどう見ても夢オチ確定なので、「あ~そういうものか」と流しで見ていたら
「ヨッシー誕生!」天に全てを任せる会社から訴訟されるぅうううう!!?
無事に夢から覚めても「ケモミミ長瀞さん」を描いた絵が残るというケアレスミス。先輩は逃げた! しかし回り込まれた! 速さが足りない!
アイキャッチのステータス表、ガモちゃんのステータスがおかしい。
「センパイ!海、行きましょー!!」
インドア派の夏休み。クーラーの効いた部屋でアイス齧りながらアウトドアをチラ見で「夏は海、冷える風量、極楽だ」
そんな生態を嫁……長瀞さんには見透かされていた先輩。海ですよ。水着ですよ! 行かずには居られねえし、行かなければ視聴者の暴動が始まる。
海の似合わない男と揶揄される先輩に長瀞さんは助け舟を出す。「似合うよ。先輩は例えるなら、岩場の影にいるフナムシ」え?! 3話で虫呼ばわりされた時は物凄く切れていた長瀞さん自ら虫扱い!? 虫概念解禁、合意と見てよろしいですね!
お待ちかねの水着が眩しい。ガモちゃんの体つきは長瀞さんを超えるメリハリボディの可能性あり。ヨッシーもデカイにはデカイのだが、見せ方に色気が足りないのであんまりエロスが伝わらん。そして巨乳2人の後ろで恐ろしい眼差しの長瀞さんががが、満を持して競泳水着あとのついた日焼けラインくっきりのビキニ姿を披露。デカさでは負けるが色気なら抜群だ!
せっかくの海に来ても泳がずに日陰でスケッチな先輩の服を剥ぐ長瀞さん積極的の擬人化説。オイル塗ってほしいではなく塗るんだ。
先輩「そ、そういうのは恋人同士でやるもんだろ」
だからやるんだろ??? お、暴動起こそうか? お?!
激しく憤る私以上に怒った長瀞さん、優しく塗る予定を変更し、背中を踏んづけてオイルを足で踏み塗る暴挙に出る。ああ、ああああ、ありがとうございます!!!!! 並の叡智なアニメ以上に叡智だ!! さらにガモちゃんとヨッシーも加わって、何たるリア充! 先輩の夏はバラ色だよ!
特殊ED
今日も見返り美人な長瀞さんと思ったらドット絵のED!? 8bit音で私の中に宿るファミコンが懐かしさに奮い立つ。誰がこんな素敵なドット絵を生み出したんだろうと思ってエンドロールを見ていたら
エンディングアニメーション・アイキャッチ:ナナシ
まさかの作者自ら!? そう言えばナナシ先生は艦○れのドットアニメーションも作ってたわ。でも90秒近くに渡るグリグリ動くドット絵を漫画連載中に作り上げるとか作業量で死にそう。
7話目
「センパイ、お祭り行きませんか?」
海行って、今度は祭りか。ときメモではなぁ! そのルートは意中の女の子を落とすためのスケジュールなんだよ! 何で付き合ってないんですか、見れば見るほどただただSM要素強めのイチャラブコメディと化して私は大満足。
祭りの気配を察した先輩は期待するわけです。「長瀞から誘われるんじゃないか」と。けど今日に限って中々お誘いが来ない。業を煮やす先輩は、自分の欲求に従い「自分から誘う」行動を決断……しない。ゔぁカやろぉおお先輩、何故動かない? ふざけるなぁあああ!
祭りに誘わないで祭りに1人やってくる先輩。いるんじゃないかと期待している先輩、来なかったら無駄足っすよ。でも残念ながら長瀞さん、部活の助っ人で行けないらしい。その情報をくれたのは追いかけ回して首輪も付けてきたガモちゃん……「ゲットだぜ」のセリフは本当に法務部が動くぞやめておけ! 若干似ているんだよ!
一方の長瀞さんは練習終了で祭りに行くか迷う際に、いの一番に脳裏をよぎったのが友人ではなく先輩の姿。ラブやん……。この笑顔はもう愛しか無いじゃん……。何で付き合ってねえんだ……。そんな長瀞さんに風雲急を告げる画像が送られる。首輪をつけられた先輩がガモちゃんとヨッシーにいじられている姿。 嫉妬ファイヤー☆
風とか光とか追い越しそうな速度の長瀞さんの加速度はヤバイ。首輪付きの先輩を賭けてガモちゃんが長瀞さんに勝負を挑む展開。
長瀞「先輩とかどうっでもいいけど、受けて立とうじゃない!」
ヨッシー(いや、それは無理があるっしょ……)
射的や輪投げなどの勝負の後、割りとあっさり先輩を返してくれたガモちゃん。やっぱり本気の長瀞さん相手に遊ぶのがすごく楽しいんだろうな。別ベクトルで長瀞さんガチ勢だわ。
「デートみたいっすね、センパイ♡」
お祭りはまだまだ続く! まさかの前後編で「祭りの夜に意中の相手と2人きりで何も起きないはずがない」これをデートではないと否定すれば世界からデートの概念が消滅する。
「手でもつなぎます?」と期待るんるんな長瀞さん相手にタイムアップな先輩には腰抜けぇ!と罵倒したいが、その後花火を見るために並んだ行列から救出する時に躊躇いなく手を取る先輩カッコいいぞ。先輩はやる時はやってくれる男なんですわ。
皆が花火に注目する間に林の奥にしけこむ男女。デートの次元を超えているのではなかろうか!? 間違いが、間違いが起こる!
速報。「木々の奥でやるやらしー事」は、突然抱きついたりキスしたりすると長瀞さんが発言。……やはり初心か。なら、間違いは起こり得ないな。売り言葉に買い言葉でこのままだと本当にキスまで言っちゃうかもしれん2人だったが、よく周りを見るとそこは、カップルの、濃密なキススペースで満ちていた。まるで妖怪を見てしまった反応の2人はSAN値をゴリゴリに削られて即撤退。
私「大きな花火がついたり消えたりしている。菊花火かな? いや、違うな、菊花火はもっと、ばーって広がるんだ。じれったいなあ、ここ。キスしないのかな? おーい、だけーっ! だけーっつ!!」
花火も終わって帰り道。浴衣姿の長瀞さんもみたいと、先輩は意を決して
「また、来年一緒に、……来ればいいんじゃないか?」
そりゃいくしかないっしょ。ちゃんと言えたじゃねえか……。聞けてよかった。
「帰りましょうセンパイ」
まさかの3本立て! タイトルだけならデートの帰りみたいですけど、夏休み、終了しているんですよ。新学期初日で早帰り、長瀞ファミリーが騒いでいるのを確認するも、そこに現れるチャラい系男子2人。だる絡みされて迷惑そうな長瀞さんを見かねて近付く先輩。
どうするんですか先輩。1つと、2つ前の話を思い出せ。必死に絞り出した言葉は
先輩「……帰ろう!」
長瀞さんの翻訳「一緒に帰ろう」
先輩から誘ったんですよ。祭りのときには言えなかった言葉。ファミリーで楽しむ様を見て住む世界が違うと自覚して尚、先輩は見捨てずに帰宅の道を誘ってくれたんです。こんなの長瀞さんからしたら嬉しいに決まってるじゃんか、表情の明るさからして確定っしょ。
そういえばヨッシーは男子が隣りに座ってひたすら焦ってたけど、頼りになるガモちゃんが緩衝材になってないからか? 単に男が苦手なのか、気になる所。
8話目
Q:四つん這いの先輩に跨って楽しむ長瀞さんを一般人が目撃してしまった
A:何のプレイですかコレ?
「意外と楽しいかもしれないっスね、元センパイ♡」
中間テスト前にゲーム三昧で赤点取り続けて留年。同じクラスで色々小バカにされる先輩、そんな妄想をした長瀞さん。自分がいつも先輩と一緒にいること前提で話しているの可愛い。
「まぁ、退屈しないかもな。長瀞となら」
パーフェクトコミュニケーションいっったあああ! 「キモい」が最早別の意味に聴こえてくる。
場所を変えて図書館で勉強開始した先輩をガモちゃんとヨッシーも弄り、
「もしも2回留年したらウチらが先輩の先輩になるわけだな」そこまで来たら名前で呼んであげようよ。
妄想されるパシリ人生。腰を揉み、腕を揉み、肩を揉み。パシリに行けば
「アンパンはこしあんだろおおおお!」
「コアラじゃなくてパンダだろぉおお……美味い!」
「たけのこじゃなくてキノコだっつってんだろ!」
最後の怒りだけはご尤も。場合によっては宣戦布告に近い挑発だ。
そこに現れる桜ちゃん。長瀞さん以外頭悪くて追試食らったことを伝えてその場を去るファインプレー。「勉強教えて」と先輩にすり寄るのであった。また長瀞さんが嫉妬に狂う。
「じゃんけんしましょう、センパイ!!」
桜に荷物もたされてささくれが指先に刺さった先輩をフレンズメンバーで抜いてあげようとしただけ……なんですよ! それだけなんです、長瀞さん、傍から聞いてやらしーと感じてもそれは呉解だ!
身内とは言え「自分以外の女の子の荷物を持ってあげた」ことが相当腹に据えたのか、自分の荷物をもたせたくてジャンケン勝負を挑みかかる
長瀞さんは、大じゃんけん時代の。敗北者じゃけえ。
1度目の敗北で超不機嫌な長瀞さん。約束の地点まで先輩の荷物を持ち、再度じゃんけん。超スローペースの手に、わざと負けてあげる先輩。少年よ、これが忖度だ。ターンエンド。
※ここのイメージ映像、背景とやっていることはDBで先輩の服装はDQ3なの面白すぎでしょ。
ラストじゃんけん。結果は先輩の敗北。持たされた荷物は、長瀞さん。もう一度言おう、背負っているのは飛びついてきた長瀞さんだ。君たち本当に付き合ってないの?
おんぶ中に若干お尻に近い部分を不可抗力で触れてしまい驚いた長瀞さんは帰宅。その後バスタイムに先輩に電話をかけてドギマギさせるいじりで逆襲を仕掛けたが、ビデオ通話になってしまい……最高じゃないっすか。
9話目
何だか今回のタイトルは先輩に言っているよりも誰かに先輩のことを必死で話しているように見える。
いつも通りの戯れで先輩とボクシングに興じる長瀞さん。ペチペチパンチを連打しながら反撃してこいと迫るが、体制を崩した先輩のクリンチでTKO。クリンチは戦術としてはありだけど、物凄い期待値が高い大会で連発されているのを見ると萎えるのは私だけかな?
「センパイはムッツリだし!!」
憩いの場であるはずだった場所が侵略されて、先輩は取り敢えず受け入れた。しかし学食の定位置にオタクたちの侵略者がゲーム片手に鎮座しているのを見て、長瀞ファミリーは受け入れずに行動をする。
唯一様々な男子と柔らかい物腰で会話できる桜が、彼らの中にサークルの姫として降臨し、内部崩壊を引き起こすという……。いともたやすく行われるえげつない行為! 人の心無いんか!? 男たちはコレが何者かの罠だと思っていても「罠でも良いんだ!」と地雷原に足を踏み入れる、性欲の前に男は無力なのだ! それは自分自身が一番そう感じている!!
恐ろしい離間の計が進む間に「先輩はむっつりか否か」で意見が割れたりする。エロい本見つけて泣いて喜ぶ長瀞さんを見れるのはこのお話です。彼らのバカップル振りを見て「帰るか」とガモちゃん退散。これは誰でも逃げるわ。
「キモキモセンパイがまともにデート出来るわけ無いっしょ!!」
ピアス開ける開けないで騒ぐ2人のもとに現れた桜。サークルクラッシャーとしての役割を終えたようだが、その内1人がストーカーになったと。
「マジやべーわ」と言いたいのはストーカーより桜ちゃんだ、恐ろしい魔性の女! 嘘泣きしたって騙され……俺も騙されて弄ばれたい!
ストーカー対策として「先輩と付き合っているふりをすれば諦める」。サークルクラッシュした足でNTRを打ち込む外道! ある意味長瀞さんよりもドSだよ! この対策に異を唱えるのは当然長瀞さん。マキマさんみたいな目をしてかなり追い詰められている。でもこれも人助けだということで先輩も了承。 長瀞さんにNTRの足音が迫る!!
擬似的なデートにヤキモキする姿は是非とも本編で見てほしい。
10話目
自撮りを見せてあげると長瀞さん。罠だね。知ってる。
「センパイって体、硬そーですよねぇ」
マラソン大会練習でゾンビのような走り方をしている先輩を目撃する長瀞さん。「練習なんてものは元々素質があるやつが云々」と出来な言い訳並べている先輩に業を煮やして特訓宣言。長瀞さんも素質はあるけどプロほどではないから、素質の有無より弛まぬ努力が大事なことを知っているのでしょう。「勤勉な天才に凡人が勝つ」のはスポーツ漫画でも難しい課題だ。
ひとまず努力しようと長瀞さんはスポーツウェア着て本気なんですけど、その体は反則でしょうレッドカードだよ! 走っている姿も美しい。
まあ先輩は速攻で潰れて「雑魚」と呼ばれるわけですがね。分からせ漫画ですか? いいえ、力では捻じ伏せることが出来ません。眼の前で尻ぺんぺんは寧ろご褒美だからそれ以上いけない。ストレッチも長瀞さん楽しいが前面に出てウッキウキです。
「やってやりますよ、センパイ!!」
文化祭準備で絵のモデルをどうしようか考える先輩に「私がやる」と立候補する長瀞さん。即刻拒否されるも食い下がりまくって、
「その絵の衣装が用意できたら描く」と口約。以前描いた獣姿の長瀞さん。一休さんで言う「その屏風のトラを捕まえなさい」である。トンチの答えは『トラを捕まえる準備を整えて【トラを出して下さい】』なのだが、まあこんな恥ずかしい衣装でそんなトンチが通用するわけ
長瀞さん「裁縫部に作ってもらったっす」
まさかの埒外! トラを開放した! 面と向かって自分の妄想した羞恥コス獣長瀞さんを描かねばならないという公然羞恥プレイを結構するハメになる先輩。扉の外から見ていたフレンズ、全員ドン引き。
文化祭の出し物がそれぞれ異なり、
長瀞さん:水泳部の焼きそば
ガモちゃん・ヨッシー:お化け屋敷
桜:ゲーム部のお手伝い
サークルクラッシュしてもう一度仲を取り持つアフターサービス。なるほど、マインドクラッシュからのリビルド、やるじゃないか桜ちゃん。
先輩は美術部としての出し物で絵の展示をやるようだけど、「女装喫茶とか」提案され、モテモテになったらアカンと長瀞さんが却下する場面も。
そんな溜まり場に部長降臨。「聴くが良い、防人の歌を!」とか言いそうな厳格美術部部長。受験期間で一切部室に来なかったが、美術部員として文化祭に参加を表明しに来たそうな。愛の巣と化している部室を見て「やる気が無いようなら廃部にしよう」と宣言。
先輩にとって部長は絶対的存在で何も言えなかったが、長瀞さんが口を挟み「ずっとクソ真面目に絵を描いていた」と証人になった。今までの思い出の中でずーっと先輩のこと見てきた長瀞さんだから出来る説得だ。その直向きさに心を動かされたんだろうか。思わずぐっと来てしまう。
そして部長は「私の出し物とお前の出し物で一騎打ちをし、勝ったら廃部を撤回する」と約束。思わぬバトル漫画展開に困惑するが、「やってやろうじゃん!」乗り気な長瀞さん。こうして事実上長瀞さんVS部長の戦いの火蓋が切って落とされたのだった!
11話目
「センパイはどう思ってんスか?」
そもそも美術部廃部を提案されたのって、美術部を愛の巣にしているからであって……それに気づいた先輩も「悪いのは俺らなんだから」と部長を擁護。ここで「お前ら」ではなく「俺ら」という辺り先輩も染まりつつあることが分かる。それとも人のせいにばかりしたくない思いがあるのかな?
出し物の投票で上回ることが勝利条件ですけど、そもそも美術部は前回投票で数十ある出し物の中で6位という好成績(1位とか2位ではないリアルさがいい)。腕は確かな部長の数多の作品が称賛された……ばかりではなく、先輩は裸婦画で自分を描ける猛者。目的のためなら天下に乳房を晒そうとも恥などないとする別作品のヒロインを思い出す。
それに活にはこちらも過激路線をと考えるフレンズだが「素材が(胸で)負けている」と指摘、ば、馬鹿野郎! 大きいのに大きいのをぶつけても対消滅してしまうが、小さいものをぶつけるのは新たなファン層の獲得につながるんだぞ! それでも私は大きいのが好きなのでフレンズの際どいモデルお願いしたい!
普段どおりの長瀞で行きたいと何故か固執する先輩は、長瀞さんが水着でモデルを買って出ても、コスプレや、タオル1枚でも全く筆が乗らない。普段なら慌てふためいたりド緊張しているのにそれもない、つまりは心のゆとりがない。「この勝負は俺と部長の戦いだ」と先走る始末。
長瀞さんを巻き込んで敗北すること=長瀞さんが悪く言われるのを忌避しての発言だったんだろうけど、長瀞さんがどんな覚悟を持って自分をベットに勝負に挑んだかの気持ちをまるで汲んでいない。先輩となら一蓮托生の愛の程をまだ理解しきれていない。
「素直じゃないんだからー、センパイはー♡」
アレからしばらく。美術部は仕切りで二分割され、対等な対決が始まる。先輩は長瀞さん抜きで頑張る腹積もりだが、見事な絵を描いてもどこか心が乾いている。それを見透かされて部長から「つまらん絵を描いている」と、
タ オ ル 1 枚 姿の部長がアドバイスをくれた。また裸婦画を描いていたのか!? とんでもない出るとこ出過ぎて腰も細い完璧に近い体つきに男子も困惑……困惑してすぐに威風堂々とした佇まいに飲まれてエロスではなく美しさを感じる、これが漢女(おとめ)!
「作品を作る上でいちばん大事なのは何だ?」
「テーマですか?」
「違う。愛だ」
何故そこで愛ッ!?
「この絵には綺麗に描こう、上手く描こう程度の思いしか込められていない」と指摘は鋭い。確かに、上手い絵なら「すごーい」と人の目を引くことは出来るけど、その上でその作品が持つ異彩とも言える、絵の具で塗り込められたオーラを感じられるかどうかは別問題だ。真心、つまりは愛(間心)がないと人を感動させることは出来ない。
そういう意味で、部長は天下に乳房を晒すことを選んだのだろう。自信を持って素晴らしいと思える仕上がりの美体を描ききったのだ。
そんないいお話の最中、心配でおずおず尋ねてくる長瀞さんいじらしくて可愛いけど最悪のタイミング! タオル1枚の部長と密会しているようにしか見えない。逃げた長瀞さん、そして動揺する先輩を見て部長、
「追え! 芸術とはすなわち、追いかけることだ! 逃がすな! 勝機を零すな! 掴み取れ!」(後半は言ってない)
部長をモデルにすればいいと投げ槍になって逃げる長瀞さん。追いかける先輩は、ここまで長瀞さんと過ごした日々を思い出していく。馬鹿にされたり弄られたりで、泣かされたり怒ったりやり返したりドギマギしたり、出会ってから今までこれっぽっちも落ち着く時間はなかった。それでも、思い出す度、笑みが溢れるほど【楽しかった】事実だけは、嘘でもなんでも無い。
先輩「長瀞、頼む。絵のモデルになって欲しい!」
自分から誘った。敗北した時のリスクに怯えて、せめて長瀞さんだけは恥をかかないようにと突っぱねていた先輩。しかし本当の心、真心、愛だけは誤魔化せない。泥を一緒に被る覚悟を決めた先輩はカッコいい。
その言葉を待っていた長瀞さんだが、性分故にすぐには了承しない。
「部長に頼めばいいじゃないですか!」
「俺は、長瀞が描きたいんだ! いつものありのままの長瀞を!」
完璧な肉体美の部長を差し置いて、直球で求められる長瀞さん。ラブコメなのにラブの熱さがここにきて急上昇している! その後のやり取り、そしてED後のCパートで私の心は完全に砂糖まみれになった。これであともう1話あるんか? 何なら2期? 俺は、耐えられるのだろうか??
12話目
「非モテはぐフナセンパイにもついに春が到来っスか〜?」
とりあえず先輩はフルカラーで4枚の絵を描き上げた。
今にも「ちーっす」と言ってきそうな絵。
茶化すように笑う「それは置いといて」長瀞さんの絵。
一緒に食べる中でも弄ってくる長瀞さん。
一緒に下校する長瀞さん。
見ているだけでむず痒くなる! 青春の1ページを見せ付けられている!元々先輩の画力は高い方だった、寝顔を描いた時だって短期間で心惹かれる1枚を描ききれる実力者だ。照れよりも愛の向くままに「自分だけが知っているいつもの長瀞さん」をコレでもかと押し出す、最早彼氏にしか出来ない芸当だ。単純に上手いだけではない、やらしいわけでもないのに強く心惹かれる。
コンセプトは『長瀞の1日』。1日中こんな感じでイチャイチャしているのかと長瀞さんのファンは脳破壊+血反吐吐きそう。流石にコレならいけるだろうと全員浮足立ったが、偵察の名目で部長の絵を見た瞬間長瀞さんの心が折れた。「乳の暴力」。そう言い残して。
『乳こそがこの世の理。豊乳は富であり絶対、貧乳は人に非ず』
なんて別作品の乱世じゃなくてよかった……。エロにエロをぶつけても、よりエロいほうが勝つだけ。受け流さなければ! 搦手を使わねばと作戦会議のフレンズに、それはいらないと先輩。
11話先輩「これは俺の問題だ」
12話先輩「これは俺と長瀞の問題なんだし」
ちゃんと一心同体で挑むってなればもう何も言えんわ……勝っても負けてもこの2人なら大丈夫だろう。
部長「テーマは『抑圧と解放』だ」
文化祭当日のインタビューにも威風堂々な部長。先輩は何も良いこと言えずに終わる、はずだった。「トロキャット参上…」不思議なネコのきぐるみを着た桜とヨッシーに、クソ不服そうな長瀞さんが現れる。
これは文化祭当日に少しでも有利になるために考案された、知名度アップ作戦だ。長瀞さんは本当につまらなそうな顔しているけど。「スマイル1つ」のノリでイジってほしいと頼んだら殺されそうな目をしている! トロキャットの案内で絵を見る男子たちの反応は「付き合いたい」。そりゃあそうでしょうな。つまりは先輩の表現する長瀞さんは魅力的だという証明になっているんだ。
……と、結構有利な状況を作ったは良いけど、肝心の部長の絵がやばい。前回は完全な裸だったが、今回はタオルを使ったチラリズムも用いる扇情的な筆致、かつ美しい。ダイナマイトボディばかりに目が行きそうだが、先輩が評したように全ての技量が高いため単なるエロ釣りでは収まらない芸術作品になっている。裸婦画が芸術品として扱われる理由も何となく分かる。
1枚の芸術に対して、複数枚の長瀞の1日+トロキャットで立ち向かう先輩フレンズ陣営。あんまりやりたくない他人への弄りを発揮して集客をしていくが、それが先輩には面白くない。先輩の絵も褒められて女子からの称賛が相次ぐと、長瀞さんも面白くない。お互い嫉妬している! ここは嫉妬の鉄火場! ファイヤー!
その後は食事休憩の名目で文化祭デート。目撃されたら確実に恋人認定されるだろうけど「まああの絵を描きまくっている仲だし」で得心が行くよ。
「愛とか言われちゃってますよぉセンパーイ?」
休憩から戻った2人だが、「男子生徒の劣情をいたずらに煽っている」と部長の絵が風紀委員によってボッシュートされていた。そりゃあそうだろうな……このまま不戦勝も見込める状況だけど、先輩はこれに待ったをかける。先輩への憧れや、その果に長瀞を描きたい創作意欲の湧きたちなどに気付けたことを語り、怯んだ先輩に助け舟を出す長瀞さんは「女の私から見ても綺麗だと思う」と忌憚ない感想を述べた。
風紀委員「そんなものは個人の見解に過ぎません!」
ここでヨッシーがビデオ映像を見せて「劣情を煽られている人もいる事実と、正当に評価を下す人々もいたこと」を示す。
「この絵はエロい」というのも、「この絵はすごい」というのも個人の見解だ。しかし「男子生徒の劣情をいたずらに煽っている」のも、個人の見解にすぎない。様々な感情が渦巻くこの場を【アメイジング】の一言にまとめたヨッシーのファインプレーである。
即座に再掲時にはならなかったが、アンケート結果によっては再掲を認める判断をくだされただけでも部長の勝ちだろう。……それはそれとして、失格負けに等しいことをフレンズ総出で突っ込まれて不愉快な顔をする部長、超不服。一騎打ちで決めたかったのに横槍が入ってしまえばさもありなん。廃部届を破り捨てて、廃部嬉々は見事乗り切ったのだった。ワレワレノショウリダー!
これで終わりにならないのがフレンズ一行。そもそもこの勝負、部長が負けた場合のペナルティが決められていなかったことを指摘されて「尤もだ」と罰ゲームを受けることに。その内容は【バニーガール姿に扮してトロキャットキーホルダーの販売を手伝うこと】
風紀が壊れる!! 風紀委員が泡吹いてしまう!! だめですよこんなの絶対おかしいよ!?
流石に着込んだ直後はクッコロさんだった部長、「新しい抑圧と解放の形」と創作意欲が湧き上がる。部長、もしかしてだいぶ前から露出狂の性癖に目覚めてたりします???
その後部長から「拙いながらも確かな熱を感じる。そして愛を感じる」と評価され、見事完全勝利を収めた先輩。後夜祭に向かう皆で、EDへ。
そしてラストがまあ、綺麗だった。あの頃から、この関係はもう決定づけられていたのだとじんわり心に染み渡る。良い!
総評
当初は先輩をひたすらイジっていくだけのワンパターンなアニメかもしれないと思っていた私。しかし蓋を開けてみると繊細な感情描写や台詞回し、日々少しずつ変わっていく2人や周囲のフレンズとの距離感などをバッチリ感じとれる良作でした。
ドSは本当に最序盤で終わり、あとはS気が強めの熱烈な愛を受ける甘さ爆発回が続きます。1話でギブアップした人はマジで2話~文化祭編直前までどの回でも良いから見てほしい。きっと評価は変る。
そして本日(1/8)はdアニメに2期がアップされていた! 乗り遅れるな、このイチャラブ全開の作品に!
サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。