好物バイアス

好きな人がいたり、応援している人がいる。

ある日その人が苦しい胸の内を打ち明けました。「別の人から意地悪な事をされている」というのです。

Q:次に君が取るべき行動は以下の2択中どれか、制限時間20秒で無回答とします。

1:君は激怒した。必ず、邪知暴虐ないじめ人を始末しなければならないとリプ欄に突撃した。

2:「いやどうせ君も悪かったんだろう」と怒った君は推しを捨てていく






答え。

『20秒の無回答が無難です』

扇動されない心

無意識に君たちは「好きな人が言う事に間違いなどない」と、妙な偏りがなかろうか? 相手だって人間ならば、間違いだって起こすのは当然なのに。

拡散力のあるSNSで先制攻撃をした=正しい。ではない。では後攻の方が思慮深くて正しいのか、と言われたらこれも微妙だ。

正しさとは何か??

正しさを立証するための材料はどこにあるのか?

しっかりとした文面を用意した方が正しいのか?

部外者に真実は分からない=正解不明

人がその思惑や事実、胸の内の全てを吐き出すことなどありはしない。あったとしても受け取る側に偏りがあれば別の事実にすり替わりかねない。

好きな人の、泥沼のいざこざがあった時にするべきことは何か?

「疑う事」。そして「静観する事」だ。

好きな人だから無条件で信じるというなら、その後騙されていたと知っても怒ってはいけない。その時既に、誹謗中傷で好きな人の敵だと信じた相手を傷つけすぎて弁護士を呼ばれても許してあげよう。全ては何も考えずに、何も疑わずに、法に触れるライン越えをした己のせいなんだから。

それが嫌なら少しは疑おう。少しで良い、「何か変だな」位で十分だ。僅かながらセーフティーネットになる。

肩入れしてプライベートな話題に横入りはNG

そんな好きな人と敵(?)の争いに素人の仲裁を入れたいなら、両者の主張を聞いて吟味する必要がある。だが金のかかっている話題、プライバシーの関わる問題なら、そもそも当人たちの問題なので他人が横入る必要はない。

外野の人間は基本的に情報が殆どない上に、話を聞いても双方の事実を告げられるばかりで真実に辿り着くのが難しい。

静観者でいるのが吉。

片方の主張だけを信じて即座に行動を起こしてしまうのは疑う力が足りていない。

足りていないだけなら悪くない、次は疑うようにすればいいのだから。問題なのは誹謗中傷かましたり、片方の情報で正義棒を握ってしまう人。足りていない事を理解せずに同じ行動を繰り返すことも最悪だ。疑う力どころか考える力すらないのかと思えてしまう。

「わからないことは、わからないで良いこともある」

わかろうと奔走して迷子になったり混乱する位なら、わざわざ突っ込む必要はない。言い方は悪いかもしれないが、所詮はこの世の誰かに降りかかった災難でしかない。気に病む要素は殆どない。

赤の他人を完全に理解するなど、面会を重ねても時間が膨大にかかるのだ。SNSの短文だけで理解出来たら苦労はない。

唐突な話題に前のめりにならず、一歩引いて考える事。情報社会で生きる以上、翻弄、扇動に安易に乗らないようご注意を。


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。