ヒカキンさんVtuber化についての感想

入門編じゃないかこの動画……

 登録者数1000万人が間近に迫った、テレビ出演もする大人気YouTuberヒカキンさん。彼がVtuberになるという一報を聞いた際

「ジョーク動画を出すのか、今後本当に使うのか」わからなかった。いざ公開されると何と30分越えの動画……そして本当にゲーム実況でも使うらしい。

 彼ほどの高名な「顔を出して活動出来る」方でもVtuber化する選択肢を取るのかと唸った。

 そしてこの動画ですけど、Vtuberをあまり知らない人から見て「Vtuberって何??」の質問に答えてくれる入門編になっています。拡散力も影響力も高いヒカキンさんがこういう動画を上げてくれるのはありがたい限りです。まだ見ていない人は見てくださいませ。

1:永遠に若いイケメンになりたい

 最もVtuberになる理由の中でも直球な願望。人は中身が全てというけど、最初に目につくのはどうしても外見だ。ヒカキンさんなら「既にどんな性格の人か周知されている」ので別段気にすることはないと思いますけど。でもイケメンとして釘付けにした後、内面の美しさを徐々に知ってもらうというのは有効な手段だと思います。

 配信にて手っ取り早くイケメンになるにはイケメンのVtuberになればいい……至極真っ当。いくらでも外見を用意できるのがVtuberの特権だ。不純な理由かもしれんけど、欲望に忠実で私は好きだ。

2:ある程度のパフォーマンスが揃っている

 ヒカキンさんといえば「ブンブンハローYouTube」とか「前歯で下唇を噛む変顔」が印象的。Vtuberになると生身と違って関節や可動域、動かせる部分に大きく制限が付きがちで、この辺が未だ生身に勝てない弱味です。

 ですが特徴的なポーズが取れるならこの問題も無くなります。彼の場合、上述の2つのポーズが取れるように配慮されているので、あまり動きを必要としないゲーム実況動画や配信の場合、Vtuberの体でも問題ないです。

3:Vtuberの闇を暴露??

 意図しない顔出しはVtuberにとって致命的放送事故になりますが……ヒカキンさんの場合はもう顔を知っているので草しか生えない。

 でも【外見はこんなにイケメンでも中身まで同じようにイケメンかどうかはわからない】という実例を身をもって示してくれたのが大きい。そして中の人(=魂)が人間であることを教えてくれる。「Vtuberは人間だという基本中の基本」を笑いを交えて丁寧に教えてくれる。

4:コラボ相手の選定が素晴らしい

 葛葉さんと渋谷ハルさん。いずれも男性ライバーです。「イケメンになりたい」とイケメンになったけども、呼んだのは男2人という名采配ですよ。異性のVtuberを呼ぶのも彼ならわけなかっただろうけど、異性コラボに関して若干拒否反応示す人もいるから、無用な摩擦を回避していて上手いなと感じました。

 片や企業勢男性Vtuberの葛葉さんと、VtuberによるAPEXの大会を幾度も開催している渋谷ハルさん。企業「ANY COLOR」内の【にじさんじ】で手腕を振るう葛葉さんと親交を深めるのは、企業勢との繋がりを強化したり企画参加が容易になります。

 そんな下心があるかは分かりませんけど、「Vtuberヒカキン」としてVtuber界隈に馴染むにはちょうどいい人選であることに間違いありません。

5:ママとか弟の関係性

 Vtuberの界隈において、Vtuber体を製作した方は「ママ(お母さん)」と呼ばれます。先に生まれた方が兄や姉に当たる。そのためVtuberヒカキンさんの兄が葛葉さんになる……けど葛葉さん困惑しかないでしょう。

 自分より10倍近く登録者数が違うのは些事でも、テレビなどの別媒体だろうがお構いなしに精力的活動する怪物と言うべき存在が弟になったんですから。私がこの立場なら胃が痛くなるかもしれない。

6:Vtuberは今後どうなるのか?

 キズナアイや輝夜ルナに端を発したVtuber流行爆発が2017年末頃。その時は「一過性のブーム」で終わると考える人は結構いました。でも中にはVtuberが流行し、アバター文化が活性化して誰でもなりたい姿を持てる時代への変化を夢を見る方々もいました。

 ヒカキンさんがVtuberになった事により、彼らの夢は現実に大きく進出してきました。Vtuberに懐疑的だった人も、今回の動画は広く受け入れられる万能包丁として機能してくれると考えます。

 もう一つの自分の姿を持つことに興味関心を抱いてくれたら、この4年で界隈に多数揃ったアバター製作者たちにも仕事が舞い込んでくるかもしれませんので。

これは私の持論ですが、「今ここで5年後に起こる事を書くと3年経たずにそれはやってくる」。私は2018年かそこらで、いつか3DライブをVtuber企業内で実現できたら会場とかの設営費もいらなくなるとか、その場にいないけど大イベントが出来るとかを考えたことがありました。

 その後、年を重ねるごとにⅤ界隈に流れる金銭の額は、2017年時とは比べ物にならない程膨れ上がっています。結果、葛葉さん所属のにじさんじでは設備投資・技術育成に時間と費用をかけて、大型ライブを独自で開催出来るまでに至りました。その規模は「もはや映画や本物のライブ」に近い出来です。

 葛葉さん所属のにじさんじの場合「3Dお披露目」を見ると個々人のやりたい放題が詰まっていて楽しいです。男女関係なく楽しそうです。例に出すと

・高難易度の歌を生で歌いきる

・鞭でしばいたあと特濃の百合を魅せつける

・酒飲んだり鞭でしばかれて喜ぶ配信

・謎めいた引きで視聴者を試す

・最早ただのライブイベント

 等等。気になった人は見てほしい。特に最下段は必見。

7:ヒカキンさんがVtuberにもなることでどうなる?

 もしかして「Vtuber界隈の危機」と思う人はいないだろうか。逆です、黒船ではなく、これは宝船ですよ。 

 ヒカキンさんが自らVtuber界隈に飛び込んでくれたので、他のYouTuberもそれに倣って入ってくる可能性が大きくなる。そうならずとも、Vtuberに対する偏見も相当解消される。

「顔を隠して活動している」等と後ろ指差す人もいるでしょうが、それも一つの表現の手段としてヒカキンさんは活用した。有名人も軽率にVtuberの体を持っていい前例が出来た。

 有名人がVtuberの体を得るって言うのは、結構前から散見されていましたが、トレンド入りを果たすほど話題になったのはこれが初なのではないでしょうか。多くの一般人の目や耳に届いたはずです。

最後に

「ヒカキンさんがVtuberに? 他のVtuberってどんな人がいるんだろ」と思う方は、色々調べると夏休みが潰れる可能性があるのでほどほどに。

 ではこれにて終わります。読了ありがとうございました。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。