チェンソーマン11話「作戦開始」感想

未来の悪魔

 千葉さんと予想していた未来の悪魔。しかしこの未来は外れた。

想像していた未来の悪魔が「未来さいこぉう未来さいこぅう!イェイイェイ!!」とテンションイケイケだったんですが、映画的な作劇のアニメチェンソーマンは少しだけトーンを落とす感じ。想像よりもテンションは低いけど異様な雰囲気を醸し出しているので問題ありません。

 声優は裕樹(ひろき)さん。調べたら吹き替え声優としてベテラン。

 この悪魔との契約内容はシンプルで「右目に住まわせる」ことのみ。住まわせることで色々喋りかけては来るけど、邪魔立てするようなことはしないので対価として安い分類。寿命や視覚などを対価にした方々からは不服の声が上がりそうだけど、未来の悪魔にとってはアキくんがとても魅力的だから仕方がない。彼の言う【最悪な死に方】とは何かはまた別の機会に。今すぐ知りたい? コミックスを全巻読むかジャンププラスで初回無料で読破するんだ!

必要悪論

 その頃マキマさんは岸辺と会食。デンジとパワーの強化が進んでの一献だが、岸辺にとっては怪物と向き合っているかのような緊迫感。この2人は絶対に相容れないだろう雰囲気は伝わるし、岸辺の言う「嘘つき」は視聴者もなんとなく気付いている。

 会食後にマキマさんはヤクザ連中との密会へ。普通ならヒロインの安否を気遣うシーンになるんですが、京都での一幕を見ていると「ヤクザの命」が心配だ。要件は【銃の悪魔と契約した者の名前を全て教えろ】という、組の面子や信頼関係、内部分裂を誘発しかねない無茶な要求。

 流石にヤクザも「俺たち必要悪だから、俺たちが混乱しているスキに外国のマフィアが来るぞ」と脅し返した。この瞬間私は、こいつらの死期を悟った。

 どこにでもありそうな茶色の紙包装をマキマさんは取り出し机上に置く。
金か、何かの【お菓子】か。

そう思ったヤクザはきっとマキマさんを下に見ている。

下から頼み込む立場なんだと思っている。

違う。そうではない。認識が違う。

 マキマさんは手土産を用意していた。その場にいる者たちの親しいものや愛する者たちの【目】を刳り貫いて持ってきた。雑に紙袋の中に入れて。

「これは命令だ」と言わんばかりに。協力しなければこの目は戻さないと脅しをかけた。当然反発する者もいるのだけど、謎の力で死にました。コワイ!

新参4名

 特異1~3課に所属していた魔人や悪魔は全員4課に配属となり、いよいよ異形の集団となりつつある。元4課メンバーはデンジ・アキ・パワー・コベニの4人。姫野先輩が死んだから辞めることを伝えることも出来なかったコベニちゃん不憫。

 特訓も終わって意気揚々のデンジだが、実践訓練内容がお礼参りとは景気のいい話。サムライソードなどの一派が潜伏しているビルに突入しとっ捕まえるのが作戦内容だが、流石に4人だけでは辛いため、追加に4名の魔人・悪魔が参戦することに。

鮫の魔人ビーム

 台詞回しが馬鹿っぽい鮫の魔人。壁の中も遊泳可能で、魔人なのに悪魔の姿にもなれる不思議な存在。というか名前は遠距離武器なのに攻撃手段は全部近接なの面白い。【鮫vsゾンビ】とかどこのB級映画だよ! いや、そういう映画のせいで鮫って実力以上に恐れられている感じある。

暴力の魔人

 ペストマスクを付けたフードの男。近寄り難いし近寄ったゾンビは粉砕されるし「暴力」の名に恥じない強さを発揮。でも台詞からにじみ出る気さくな兄ちゃんっぽさは好き。暴力はいつの時代も普遍的な恐怖があるね。

蜘蛛の悪魔

 魔人ではなく悪魔。蜘蛛って確かに恐れられているけど、生理的嫌悪や猛毒のイメージで「怖いけどそこまで怖くない」印象。どっちかと言えば

「地獄からの使者!」とか、大本のヒーローのイメージのせいで恐れからは遠のいて弱体化しているんだろうな。

天使の悪魔

 この見た目で男。全然あり。日本人みたいな宗教観に大らかな国以外だと「天使なのに悪魔って何??!!」と大混乱しそうなネーミング。具体的には【天使という存在に対する恐れが悪魔になった姿】なので、純粋な天使ではないと思われる。神々しい以外の評価を下す人もいるのだろうね。

謀反マン

 ビルの中でゾンビの悪魔を放しておき、特異4課を釘付けにしている間にチェンソーマンの心臓を狙う作戦。アキ君は早々にアカネと遭遇したが、蛇の悪魔が飲み込んでいた幽霊の悪魔相手に苦戦。生身の人間が範囲攻撃もなしに幽霊の悪魔を相手取るのは厳しい。

 新たな力【未来視】を獲得しているけど、未来を回避する場合は自分の実力が充分でないと「見えるだけ」で終わる。無数の手をいなし捌き切り刻んでと立ち回るけど、一斉に手を伸ばされたら打つ手なし。首を絞めあげられるアキ君、これが最悪の死に方? いやいや、こんな平凡な死に方では未来の悪魔は納得しないでしょう。

 次回はいよいよサムライソードとの第2ラウンド開幕。今から楽しみです!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。