ぽんのみち 1~3話感想

麻雀アニメではなく、雀荘アニメ。

個人的にこの緩さは今期1。

 OPに謎の中毒性があるアニメ「ぽんのみち」。1話後半に怒涛のパロネタが節操なく使われていたので、2話も同じだったら胃もたれ起こしそうだから切ろうと思っていた作品だけど、2話からが日常系アニメで非常に良い。パロネタもない。

 ゆるい日常アニメに求められる安らぎが醸し出すまったりとした雰囲気が魅力。麻雀をメインに据えず、あえて添え物にしているためこれまでの麻雀アニメとは何か違う新鮮さがあります。

物語のあらすじ

「昔経営していた雀荘を掃除してくれたら自由に使っていいよ」広島県尾道市に住む十返舎(じっぺんしゃ)なしこは、父親からの連絡を受けて意気揚々と雀荘を掃除する。そこで出会った麻雀の精霊や、なしこの友人たちも加えた雀荘を舞台に展開される日常を描く作品。

ガチな麻雀はなしこちゃん(3話時点)

 さらりと麻雀の精霊とか言ったけど、この精霊が何者なのかは不明。麻雀のルールに詳しい+マスコット的な存在で描かれている。今後なしこが麻雀をじっくりやり始めるころには解説役等に回るのだろうかなんて想像しちゃうけど、そもそもこのアニメで真面目に半荘戦とかやるのかはわからない。

雀荘に集まる仲間たち

 雀荘と言うと「たばこ臭そう」「おっさんが多そう」「ガチャガチャと周りがうるさそう」何てイメージがありますが、本作は元雀荘のため客は来ない。使う全自動卓も1つだけで、完全に女子のたまり場と化しています。
 主役は麻雀ではなくこの子たちなので、競技性とか命を懸けた麻雀を見たい場合は別の作品(アカギ・咲・兎)をお勧めします。

 メインキャラは現在4名で、あと1人は公式HP情報だとネット麻雀やり始めたあたりで加入するらしい。揃いも揃ってご立派な物を持っている。

麻雀アニメを見たかった人は少し肩透かし?

 3話でやったのは「カレー作り」。

 …………雀荘の食器を洗い、食材を買って調理師、ガスコンロなどを使ってカレーを作って食べる。それだけ。

 これが麻雀をメインにした日常アニメとかだとカレーは既に出来ていて「勝ったらカレー食べられる」「負けたら激辛を食べる」何て勝負要素を盛り込んでくるのだろうけど、麻雀要素は添え物扱いの本作ではマジでカレー作りに終始します。

 待っている間に軽く麻雀牌で遊ぶくらいで対局も一切なしこちゃん。それでも十分面白かったので問題ないです。なしこちゃんとカレー作ったりノリで買い物してみたい。

中毒性ありのOP

 公式がOP映像ループ動画を公開していた…だと!? BGMにちょうどいいかもしれない。小気味よくてアップダウンの振れ幅が少ないので実際いつまでも聴ける。ぽんぽぽぽんぽぽぽんぽん×100で

「さっきから何なんだこの歌は!!?」と錯乱した声が聞こえてきそうだ。

麻雀はパーティゲームでもある

 最近ではプロリーグが、或いはVtuberによる雀魂を用いた大会が繰り広げられて競技としての麻雀人気がにわかに湧き上がっている。そちらばかりを見ていると忘れがちな、麻雀が持つ「4人集まって遊ぶ」側面をこのアニメは大きくクローズアップしてくれる。皆集まった時なら麻雀も出来る。ルールろくに知らんでも笑って許してくれる仲間なら更に良い。家族や友人、或いはそういうコミュニティでも軽く触れて

「中ビーム!」とノリでやってみたりする。そういうの!

 この緩さが癖になるので最後まで追ってみようと思った次第です。ネット麻雀いつ始めるんだろう、楽しみ。

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