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邪道でiPadmini6を入手したお話

「4万円握って、もしも6万円勝ったらiPadmini6を買おうじゃないか」

遊蕩の切欠

 2週間に渡り仕事、及びプライベートは雨と家族の用事で埋められてしまい、音霧カナタのストレスは知らず知らずの内に蓄積していった。

 電車通勤中に無印iPadを取り出してアニメなどを見る日々。無印iPadはなにも悪くないが、如何せん両手でないと重い。そして満員電車内では取り出しが困難だ。スマホでもアニメは見れるけど、より大きな画面で見る方が良いに決まっている。より可愛く、よりかっこよく、キャラの一挙手一投足をグレードアップしたい。

 だから次に買うのはProでもAirでもなくminiだと心に決めていた。満員電車でも難なく片手で楽しめる、mini6が欲しいと。

 そんな自分をある意味奮い立たせるためか、或いは休日の遊蕩のためか、私の脳裏を駆け巡った提案。4万円を握りしめ、銀球の錬金術にて6人の諭吉を錬成する事ができたら、64GBモデルのmini6をその足で買いに行こうと心に決めた。自分に対する願掛けであるが、これをやって勝ったことは殆どない。大抵は「金を残して貯めておけば」となるのだ。良い子は真似しちゃいけません!

勇者の物語

 最近出た新台【P結城友奈は勇者であるALLRUSH】。前の台は花満開スペックで出していたため食指が伸びなかったが、今回はシンフォギアスペックの一種二種混合。初回大当たりで確実にラッシュに突入できる代わりに継続率は低め。

 で、早速打ち始めて2000円が吸い込まれた頃、保留に金色の大樹が! 皆が揃っている1枚絵が! そしてあまり強くないリーチへ! ……察しの良い方はお気づきでしょうけど、外れました。ああ、うん。大樹保留はかなりの激アツで、8割は当たりらしいです。でも外れました。だって確定演出はなかったですし!

 まあまあ。ユニコーンだって9割当たるリーチを外したことありますし気にしません。昔アイシールド21という漫画にあった有名なセリフ

「1%負けるんだぞ」

 そう。絶対に当たるだろう演出でない限り最後の最後まで油断してはいけない。そのまま吸い込まれること5000円に到達した時、パトランプモードで鳴りました。何の戦闘描写もなくあっさり当たりました。これは流石に苦笑い。当たって嬉しい反面、何の感慨もわかない。勇者部関係ないやん。

 そして突入率100%なのでラッシュへ。つまりシンフォギアスペックでありがちな最終決戦が搭載されていないんです。あれを突破するのが楽しいのに! でも折角だから大当たりを重ねて、見事mini6へと手を伸ばしたいと願っていましたが……あまり出玉はなく、勝ちはしたけど小粒。到底届かない。

台の感想

 すぐさま当たりを出したため台の楽しみ方を知る前に離れてしまった。シンフォギアと違ってラッシュ時の演出は選択不可。昨今流行りの秒速スペックでもないもっさりスピードの保留消化。かと言って爽快感があるわけでもなく、リーチ後のバトルも長いし面白くないしで【大当たりはしたけどハズレ台に座ってしまった】感じ。同じ西陣の台にはモモキュンソード閃撃があるためわざわざこれに座ることはもうないと思う。原作を知っていれば楽しめたのかは不明。

神喰

 やたらと主張の激しいなやましボディを持った女性たちが多いゴッドイーター。何となく座ってみたが、熱そうな演出がそんなに熱くない。100回転以上回して何の成果も上げることなく離脱。この店では5000円を吸い込まれるだけで終わった。席を立ち別の店舗へ。

リゼロ

P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver

 大当たり時の出玉は確変に突入できなくても1500発というありがたいスペック。普段は人で埋まっているけど、運良く空いていたので着席。実を言うと私はこの台で勝ったことが1度しかない。結婚式風の大当たりだった。3000発大当たり後の4回転以内に、再度3000発大当たりを決めたら見れる超レア演出らしい。しかしそれを見て早々確変を駆け抜けてしまい、次に繋げることは出来なかった。

 大体は確変に入れず1500玉を握らされて追い返される。或いは、折角確変になっても鳴かず飛ばずで駆け抜ける。

「当たり続けたら化け物」というけど、この台との相性はその時点で最悪だった。でも、mini6を夢見るならばこの台か、大工の源さん、ユニコーンに頼むしかない。

 普段のモードは「先読み期待大」を選ぶ私ですが、今日は気紛れで「先バレ」モードを選択。しばらくして、鳴った! だけど、大体は外れる。以前やったときは激アツなんか1度も来なかったから、今回も期待していなかった。すると……リーチ演出中にミニキャラの群! 熱い! 期待してしまうではないか!

 だがそのまま弱リーチ止まりで終了。……なんて思うはずない。王選チャレンジなる復活演出へ。
【タイマー始動】! このタイミングで!? ドッキドキで画面を見つめていると、カウント0と同時にルーレットが止まり、推しキャラが演説開始(大当り濃厚)、これは、もろた!

突破後にBGM起動

 その後50%のジャッジを通過して無事に3000発大当たりを果たし、その後は耳につけたワイヤレスイヤホンにBGMを流し始める。曲名は

【俺こそオンリーワン】

 最近ハマっている戦隊ヒーロー。イケイケで有頂天になりたいなら、この曲を流すっきゃないだろう。周りなんか当たろうがハズレようがどうでもいい、今日は勝つ! そんな意気込みだ。意気込みがあれば勝てるのかって? それなら皆勝ってるわい!

 この曲選んだ理由はもう1つあり、この台は「鬼がかり」なので、モモタロウを呼ぶしかないだろうことは確定的に明らか。

「絶対に俺こそ」ドドドドドドッドドドねらえぇえええええええ
「かっなしみを」ぺっぺーぺっぺええええぴろぴろぴりりりりぃいいいい
「はっちゃめっちゃに」がちっ、ギュゥウウウウウン鬼がかりラッシュ!
「だめだだめだだめだあああ!」ドドドドドドドド
「鬼がかりラァアシュ!継続」ドンドンドンブラー
「ハァアアアアアアハハハハハハ」ハッハッハッハッハッハッハ!!

 ドンブラザーズの主人公の高笑いも聞こえてくるし、レムもめっちゃ笑っているし、頭の中がおかしくなりそうだ。

 流石に1万発を越えた辺りで「やばい、今日は調子いい! ユニコーンで出した2万発を超えるかも!」と記録更新にウキウキだったけど

恐怖心。オレの心に、恐怖心

 目標の15000発を超えて、2万を突破した時、私の中には焦燥感があった。「これ、終わるんだよな??」不思議なもので、勝ちたいと願っていても、あまりにも連荘すると不安になってくる。もしかして帰る途中にスバル君のようにトラックに轢かれて異世界に行くんじゃなかろうか。運の腸尻を合わせられるのか? あああ、怖い、水飲みたい、用意しておけばよかった、買いに行きたいけど席を離れると運も離れそうだから無理だ、ていうか音量メチャクチャ低くしているのに3000発大当たりのときだけ半端なく音が出て頭メロメロにとろけてきた。帰ったら爆音と光で頭痛くなりそうと思っていたけど案の定なった。

 表示出玉25000発を超えて、あと20回転で夢のような確変が終了。どこかホッとした私が記録のためにカメラを構えると、終了のカウントダウンが始まる「10」 ドドドドドドッドドドねらえぇえええええええ

 当たったああああああ????!!!!

 V入賞はする。終わらせたくても運をぶっちぎる真似はしない、流れに乗る、飲み込まれる! そしてその後も大当たりを重ね、時には出玉なし確変もして、

 36135発。いや、出過ぎぃいいい!!?

 約50分もずーっと座ってたんだ私!! 「俺こそオンリーワン」をレムが歌っているような錯覚に陥るほど聴き倒した。耳がくわんくわんする。

 金景品と出玉を交換。金景品交換所で入手したのは約12万円。ドリームである。

惜しむな! 吐き出せ!!

 こうして、「4万円握って、もしも6万円勝ったらiPadmini6を買おうじゃないか」なる願掛けに倍返しを果たした音霧カナタ

 これだけあれば、本体ストレージ256GB、ペンシル、ケース、フィルム全部足して10万円程度で買える。リゼロで得た金額の内、約1万円は投資額のため差っ引くが、それでも払える。

 だが私の心によぎる「惜しむ気持ち」。これだけの金額があれば、M1チップ搭載のAirとかも買えるぞ。パソコンも買えるぞ。そんな気持ちが現れてくるのもつかの間

「生まれたままの感情を、隠さないで」
「惜しむな! 吐き出せ!」
「どうして約束を破ろうとするのかな?かな?」
「勝利の女神への浄財だ」
「自分へのGWお疲れ様ご褒美ってやつさ」

▷「イヤーッ!」(10万円)
▶「グワーッ!」(iPadmini6)

というわけで手に入れたmini6

 念願のiPadmini6を手に入れたぞ! リンク先のサムネも「ゲットした」感じが強くて良いね! 急遽あぶく銭が出来たから買いましたっていう邪道ではありますが、「手に入れたら官軍」ってやつです。

 ケースを加えたりしたら片手で持てないのではないかと思ったけど、私の手は大きめなのでガッチリ持てます。ケースも純正ではない4000円の防御力高めでゴツイやつ買いました。重量は上がりますが、iPad無印も結構重いケースだったからそれに比べると軽い。

 ペンシルは純正、第2世代。使い心地抜群。

 噂のゼリースクロールは言うほど気にならない。

 通勤でも快適。人が多くてもこれなら大丈夫だ。

 ありがとうリゼロ! 君のお陰で大勝利だ! こんな形で林檎製品を手に入れるとは本当に思ってなかったが、翌日頭痛に悩まされた以外は完璧と言って差し支えない成果だ。

 充実のiPadライフを送ってやると意気込む音霧カナタなのでした。


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。