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暴太郎戦隊ドンブラザーズ 22話ネタバレ感想・考察「スランプ娘は逃げ出さない」

22話「じごくマンガみち」あらすじ

 脳人ソノザに拉致誘拐され、初恋ヒーローの続きをひたすら描き続けるはるか。数々の創意工夫とスランプ娘を経て、自分の作品を盗作へと貶めた元凶、『椎名ナオキ』との一騎打ちもする。果たしてその結末やいかに。

お前ら全員転校生?

 ソノザさんに誘拐されているけど、はるかの髪の色・ツヤ・肌の色等の身体的変化は特にない。漫画一式揃えたソノザさんだ、寝食もきっちり取らせているのだろうな。誘拐犯なのに律儀である。はるかさんも色々燃えているのでまあ、>そっとしておこう

【真・初恋ヒーロー】

『はるかかなた』は転校生な女の子。やんちゃで足臭インテリイケメンのタロウと、如何にもキザでモテそうなソノイ、コミュ力弱そうな犬塚に、新任の体育会系雉野の4人に囲まれることになった。なお全員転校生である。

 全員転校生という無茶苦茶な設定にソノザは体を震わせたが、「斬新だ」とこれを評価。それにしてもソノザさんは今でこそ少女漫画を猛烈に愛読しているが、いずれ少年漫画にも手を出す日が来るのだろうか? 天元突破なアニメを見だしたら心が爆発して槍をドリルに見立てそうな未来が見える。ゼンカイジャーの界賊を引き合わせたら物凄く漫画をおすすめしてるね。

 それにしても配役の妙よw 全員ミスマッチで「はるかの中の皆のイメージ」ってこんな感じなのかって気になる。それなら雉野はどうしてああなった? 余ったからか? あと猿原はここにいないのは、無職か? 無職だからか?? 喝!!!

まるで大魔王みたいな余裕

 2度めの闇落ち。タロウ襲撃。しかも記憶にございませんときたら、仲間からの信用など地の底だわ。単体でムラサメ相手に立ち回れるほど強いのだが、いつ寝返るかドンブラメンバーにわからない以上デメリットが大きい。ちなみに私は戦略ゲームでも不安定で強力なユニットより、安定してそこそこなユニットの方が好き。

でもタロウは「緊張感があって面白い」とこれを許容。大魔王バーン様もキルバーン(バーンを殺す者)を幹部に迎える際にそんな事言ってた。庇ってくれたことに感激するジロウは、「ドン家繋がり」の話題で「タロウさんは僕のお兄ちゃんです!」と犬みたいに接近。タロウも弟が出来たと一瞬(数秒)硬直したが、「ないな」とこれを一蹴した。

全開への挑戦

 マスターが読んでいる書籍のタイトルは『全開への挑戦』。……もしかしてこのカイト、大切な何かで『全力全開』を失っている? 戦士になると大切なものを失うドンブラザーズみたいに失っている可能性ある?

それは漫画だから

 一方漫画編集長ソノザさん。特に進展なく、急展開で全員がヒロインに恋をし告白するシーンに困惑。「何故」の問にはるかは「漫画だから」と、創作者としてあるまじき発言でソノザさんオコ。マンガだから、アニメだからいきなり恋愛関係になってもいいだろうっていうのは無理矢理感がありますよ! 恋愛漫画で下地なしにやらかしたらマズイですよ!

 ボツと破り捨てられる原稿。ここで泣いたり怒ったりせずに更なる創作への情熱を燃やすことになる辺り、はるかのメンタルは黄金の鉄の塊である。上手く行けば脳人と人間の架け橋になるかもしれないという責任感まで湧いている。……今の状況、誘拐監禁中なのだけど。というか母親は警察に連絡とかしないのか?? それとも午前午後は家に帰っているのか? 帰っているなら誘拐監禁ではないのかもしれない。

面白い話をしてくれ

 タロウは配達時「縁が出来た。何か困っていることがアレば言ってくれ」といつものように持ちかけるが大概ひかれる。しかし今回の富豪は「面白い」と自宅に招き入れ、タロウに食事まで振る舞った。富・名声・力を手に入れ、全てを手に入れたと豪語する富豪だが、「全てを持っていることは何も持っていないのと同じだ」と人生を達観しすぎている。頂点に立つ者にしか理解できない孤独。

 いつも面白いことに飢えているため、タロウに「面白いことを言ってくれ」と頼むが、「オレは芸人じゃない。面白くないのは、アンタが面白くない人間だからだよ」と一刀両断。そこで激昂したり、自分を顧みるとかをせずに、世話人の爺やに「オレは面白くない人間か」と持ちかける辺り、本当に心にさざなみすら立たないような余生なんだろうなと。結果的に面白い話で自分を満足させてほしい欲求が募ってヒトツ鬼へ。

人の悲しみがヒトツ鬼になるトリガー

 やっぱりヒトツ鬼って欲望の募り以上に、悲哀などの感情が高まりすぎてなるようだ。ソノイさんが「欲に負けた者」と言ってたから散々「ヒトツ鬼は欲望が振り切れると変身する」と誤解していたけど、皆悲しいんよ。心の隙間を埋めたいんよ。

卓球少年:敗北の屈辱
年齢おばさん:老けていく自分
忍者おじさん:多分散々バカにされてきた理解されない趣味
クレーマー:夫がいない寂しさ
ラーメン屋:自分の知らないものがわからない

 だから今回のヒトツ鬼も、面白くない虚しさや悲しさが募って「面白さで埋めたい」欲求を満たすためになってしまったのだろう。欲望は副次的なものにすぎない。OP歌詞にもある悲しみの退治って、そういうことなんだろうね。

少年漫画でおなじみのテコ入れ

 はるかかなたの正体は転校を続けて怪人を倒すハンター。などと申しており。無理のある設定でもバトルに持ち込めばコッチのもんよ! 掲載順位もバク上げ間違いなし!

 変身アイテムもバラの花だから、これなら世のお父様方も「変身アイテムの出費が安いぞ!」と大喜びだ! 変身時の掛け声に【メタモルフォーゼ】を持ってきたのははYESだね! なのに派手な変身かましておいてバナナの皮アタックにピンチになる無様演じているけど! そこを指摘されボツ! 

 肝心のバトル内容に気が回らず、遂にはるかの脳が壊れたか「スランプ娘」で頭の中天女の舞。「(ラムネ)キメてるんだろ? くれよ……」

 熱心に没頭しているはるかだけど、面白いに飢えたヒトツ鬼出現によりドンブラコ。ソノザさんはまたしても出撃を見ずに漫画に没頭……あれ、その漫画【新・初恋ヒーロー】? 初恋ヒーローのパクリ作品では?

面白い話をしなさい

 面白い話を求め、応じなければ吸い込まれるという理不尽なヒトツ鬼。そこに参上したはるかだが「漫画途中だったのに」と名残惜しそう。再三確認するけど誘拐されているんだよね??? ソノザもヒトツ鬼を退治に来たオニシスターを発見すると、普通に襲いかかってくる! そしてボコボコにしてくる! あとから来たタロウははるかの身を案じてか最近どこで何しているかを聞き「色々あって」と濁すと「サボりか……」と認定。これは後日タロウのスパルタトレーニングありそう。

 結局取り逃がしてしまったが、はるかは誘拐生活続行。描いた漫画がもろソノザをボコボコにする八つ当たり的な内容になり、思い切り私情を漫画に反映した挙げ句ギャグもオヤジラインで最早スランプ女王【スランプスランプスランプと頭の中が大変やばいキメッキメ状態】になった。ボーボボか何かを見ている気分になったが、亀ラップには至らないのでセーフ。

 このヤバい状況を脱するには、スランプの大元、新・初恋ヒーローの作者である『椎名ナオキ』に会うしかないと持ちかける。何故か正体を見せない着ぐるみのナオキはサイン会中にはるかから挑戦を受ける。自分を盗作に追い込んだ憎いあんちくしょうの顔を見るため(?)、ソノザ編集長は漫画バトルを提言。一切動じないはるかさん流石っす。

漫画比較

はるか:ダンシング・ヒーロー。新手のシンフォギアかな?【評価:好き】
ナオキ:25点のビーフストロガノフ作りました

 何故、はるかの十八番である25点のビーフストロガノフ(一般人の作るレベルでは高得点?)を作れるのか……椎名ナオキ、一体何者なのだろう。私は何らかの理由で別行動しているはるかなのではないかって思っている。まあそれはそうと、漫画勝負中に料理とはいい度胸ではないか!

 はるか先生の新作にソノザさん、「好きだ」と3文字だけ。余計なことは言わないオタクの鑑。「◯◯いいよね」「ああ」くらいのノリ! 恋愛フラグ立ってない??

魂の叫び

 勝負中にまたしても呼び出されたはるか。海辺での戦いでヒトツ鬼

「面白い話をしろおおお」
「巫山戯るな!!! そんな簡単に面白い話ができるか!!!!!」

 はるかさん血反吐を伴う魂の叫びである。創作者は全力で頷くしかない共感しかない叫びだ。私も感激した。

猿原『カキ氷 キンとこめかみ 初デート』なにこれ???

 そして唐突にサーフボードを召喚して突撃……ってメガレンジャーなのこれ!!? リセットできねえ厳しい戦い!

Q:目力ビームっていつ覚えた、何故いきなり使える?

A:だってドンブラザーズだし。カラフルに目が灼かれる!

完全敗北とド根性

 書き残された原稿ははるかをして「負けた」と唸らせる出来だった。しかし滅気ない。最早盗作とかそんなものはどうでも良く、ただ椎名ナオキに勝ちたいというメラメラハートを煮え滾らせるはるか。ソノザさんは消え入りそうなロウソクの火に特大の可燃材料を投入しまくったという回でした。これで

ソノイはタロウと。ソノニ様は犬塚と。ソノザははるかと縁が出来た。今後どうなるのかもう本当に読めないんだ先が!!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。