チェンソーマン8話「銃声」感想

阿鼻叫喚の8話

 7話かけて積み上げてきたもの。そんなものは砂上の楼閣だと一笑に付すような8話。現実でもそうだけど「引き金1つですべてが終わる」世界で生きるとか。スペランカーも真っ青のクソゲー。

 あれだけ友好を深めた公安連中は恐らく凶弾に倒れ、6~8話にかけて強烈かつ魅力的なキャラクターであることをアピールしていた姫の先輩はあっと言う間に静かに死んでいった。マキマさんも撃たれてしまったが……どうせ死んでないんだろうなと分かるから大丈夫っしょ。

 多分連載時に読んでいたら「打ち切りの悪魔」が来たのかと疑うくらいの急展開。ご安心ください。これがチェンソーマンの、真の開幕だ! アニメで丁寧に、丁寧に日常描写を挟みまくっていた理由の大半は、この、全てが瓦解する回のための壮大なタメ! 

 そして待ちに待ったサムライソードの登場ですよ、言動はともかくビジュアルだけなら最新話までの中でも屈指のカッコよさ。登場を心待ちにしていたんだ、動いて構えている姿がかっこよくて惚れ惚れする。3本刀あるから、実質海賊漫画の剣士です。

張り子の虎の子3弱悪魔

呪いの悪魔

 特定回数、釘を差した対象を呪殺(首元かじり虫)出来る。どんな奴も1回殺せるため非常に強力そうだけど……。アキくんが切り札として契約していたこの悪魔は実に使い勝手が劣悪。

 釘の大きさが経口の大きな弾並のため人間相手なら呪殺前に死ぬ。普通の悪魔ならわざわざ使う必要がない。そしてチェンソーマンみたいに「スターターを引けば生き返る」ような相手には相性最悪。契約内容的に1回しか殺してくれないので、労力の割に合わない。そのくせ要求するのが寿命沢山という。使い所に困る。果たして永遠の悪魔にこれ使ってたら本当に解決していたのだろうか??? 寿命が1日分とかなら結構役立ちそう。

幽霊の悪魔

 見えない手で相手を掴み取る事が出来る。操作可能。体の一部分を引き渡すと幽霊の悪魔の一部を使用できる。ここまでなら便利。

 片目を渡して手を1つ使える。これ以上を求めなければリスクはほぼなしという点でかなり優秀。しかし低コストで貸し与えているからか、「自分より強そうなやつには手を貸さない」ヘタレ。全開放しても実はそんなに強くない。そもそも悪魔の強さは恐怖度合いによって決まるのであれば、悪魔が跳梁跋扈するこの世界だと、「見えない恐ろしさ」だけの幽霊じゃあそりゃ弱いだろうよ。

狐の悪魔

「こん」の合図で対象範囲を丸ごと齧る。1回毎に皮膚や髪を求める従量課金制、私は髪を失いたくないので絶対嫌。

 ヒルの悪魔を倒したときは強そうに見えたけど、実はそこまで強くない。強敵相手だと齧ってすぐに内部から脱出される。比較的低コストで悪魔を倒せるので便利。

蛇の悪魔強すぎない?

 実質狐の上位互換までありそうな蛇。まあ蛇という存在は神話とかまで紐解くと、その強さには納得がいきます。代償が何かは分かりませんが、瞬時に跡形もなく消える素早さは仕事人の風格ある。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。