第ニ回にじさんじバーチャルパチンコ大会 準決勝B感想

 Vパチ2023、準決勝B。これを終えたら残るは唯一つ、決勝戦!

成瀬鳴【大海物語4】

 最早説明不要、海で予選も本戦も勝ち上がった、海の申し子。海物語で最後まで行く、そんな強い気持ちを感じる。実際時間制限有りを考慮したら海ほど時間効率の良い台もない。保留も8つまで貯められるため、リーチなどの演出がなければ通常時も最速で回し続けられる。予選や本戦でもやっていた時短引き戻しはここでも出来るのかが見もの。

 膠着状態が続きこのまま誰も当たらないと思われた中、先陣切って大当たりを決める!

 しかし振り分けは悪い方の時短へ、そして時短中に当たる引き戻しの神業を成し遂げたが、またも悪い方の50%を引いてしまい、今度は時短引き戻しが出来ずに敗退。もしも残り2人が当てなければこのまま勝っていたでしょう。決勝でもきっと海を打っていた。そんな確信がある。

 流行りを無視して自分のペースで自分の好きを信じて突き進む。漢らしい打ち方に敬礼!


ラトナ・プティ【大工の源さん 超韋駄天】

 SANYOと言えば海。そんなSANYOが海以外で一時代を築き上げたのが大工の源さん超韋駄天だ。

 大工の源さん超韋駄天は、それまで面白さと高速性を両方持っていたダンバインから演出の簡略化とドキドキできる時間を極限まで削り、速度だけ大幅に引き上げたような台。『源バイン』と呼ぶ者もいた。

 本大会だと予選時に葛葉さんが、3回転目で当ててすぐにRUSHに入れていたのが記憶に新しい。しかしあれは江戸の寿司屋みたいなファストフード感覚で、当たりは軽く連荘もそこそこの性能で収まった。……乗りに乗った源さんはあれ以上に出玉が爆発することを身をもって知っている私としては、如何に速く高く積み上げていくのかを大衆に見てほしい気持ちがあった。

 事件は 19時42分50秒に発生。

 入賞告知音が鳴り、

隕石落下先読み
その後、役物2段階落下(ほぼこれ待ちまであるほど熱い)

 期待大の演出が続き、3図柄テンパイ! 成瀬鳴さんの海に勝つには出玉が欲しい局面。開始時間は18時50分でここから大当たりを重ねても間に合わないかも……と思うかもしれないが、準決勝は15分延長のため終了時間は20時05分だ。源さんが火を吹けば十分勝利可能の射程圏内。

 そして源さんにはテンパイ図柄に法則があり、7は問答無用で激アツ。3だとチャンスアップはないが『大当たり時にRUSH突入濃厚』。ここで決めれば、いかに波に乗っている海だろうと競り勝てる!

 バトルリーチ先は一条凪。ゴスロリドリルロリ? いえ、24歳の合法ロリです。

 バトルリーチは全部で4種類あるけど、一番熱い社長を除けばどれも対して変わらない。チャンスアップ演出を重ねられるかにかかっている。

後半発展シャッター(赤)
仲間参戦共闘演出

 ここまで来たら体感7〜8割当たる。けれども油断は禁物。大当り濃厚の演出がまだないので、外れる危険性も高いのだ。

 当落演出が迫る中、視聴者がジリジリハラハラしている眼の前で、プチュン…

 プチュン。それは、パチンコを打つ者にとっての福音。大チャンス到来の合図。脳内物質が溢れ出て震える。残すところ当落を見届けるのみという場面で発生したらそれ即ち

源さん「こんなところで、負けるわけにはいかねえんだ!!」

 台に虹色が走る。この瞬間のセリフはきっと、息を呑んだプティさんの心とシンクロしていたでしょう。実にエンタメ力が高いと思った。プティさんは強い。土壇場で海を仕留めにかかった。3テン故にRUSH突入演出も安心して見ることが出来る。


真の源さん

 先程も述べましたが、葛葉さんの3回転大当たり源さんは素晴らしかった。ただ、源さんの真髄はやはり継続率93%にあるのです。右でどんどん玉が増え続ける爽快感は、あれではまだ不十分だった。

 見せてもらおうか。一時代を築き上げた源バインの性能とやらを!

 5000玉を積み上げるのに10分もいらん! 秒で決着! 速い、速い、速すぎる。一応演出の法則性などありますが細かいことはどうでもいい、見てほしいのはやっぱりこの台の尋常成らざる速さ。70回転近くの猶予があるダンバインとは違い、僅か4回転。大当たりまでの間隔が短すぎるため、とめどなく玉が溢れてくる感覚が味わえます。頭をおかしくする音が鼓膜を通して脳を揺らしにかかる。

 当たる。当たる。当たる。次々と舞い込む大当たりの本流。しかしまだ足りない。こうしている内も、成瀬鳴さんの海物語は回っている。源さんは1回の大当たり出玉数が少ないため、海物語が2連荘するだけで大きく突き放されかねない。

 だからこのまま準決勝が終わるまで見届けねばならない。そう構えていると……追撃をする機影が現れたが、突き放し続ける! 5桁の大台にまで乗せた出玉、最早追いかけるには時間が足りない。悠々と大勝利を収めて、決勝へと進む!


アルス・アルマル【シンフォギア2→ダンバイン】

 シンフォギアに対する情熱が凄い。あらゆる演出を全力で楽しむ適合者の鑑。

「でもこの台では他の台に出玉・スピードで勝てない」なんて思う人(私もだけど)もいるかもしれんけど、パチンコはとどのつまり

 何を選んで打っても最終的に「勝った」「負けた」しか存在しない。その台が世間的に絶賛されるスピードや継続率を誇る神台であっても、1000回回して当たらないこともある。逆に「こんな台では勝てない」と評される糞台で、故障したかのように出玉が爆発することだってある。少なくともシンフォギア2は他の台に、出玉面でもスピード面でも劣っているかもしれないが、神台には違いない。絶対に勝てないなんて言いきれはしない。

 楽しく打てる台があるなら気分上々で打てば良い。とりあえず打って自分で評価を下す。自分の感性を信じるのが大事。

 156回転目、唐突に絶唱。シンフォギアを打つ理由の7割はここに集約されている。二の腕が震えるとてつもないバイブレーション、台から鳴りわたる音、心の奥から吠える「絶唱だああああああ!」で役モノが動く! この一連の流れを考えた天才にはノーベル賞をあげてえ。ネットパチンコだからバイブレーションや役物の稼働音が味わえないのが残念で仕方がない。そのまますんなり当たるかとも思ったがなんと外れ。

影 縫 い !! 「勝機を零すなッ! 掴み取れッ!!」

 この復活からの走者激走を考えた人にもノーベル賞をあげたい。

 しかし無情にもいつものメンツで挑んだ最終決戦が突破できずに終わる! それを機に台移動し、予選で飛ばしたダンバインへ搭乗。

 フォニックゲインがそのままオーラ力へ変換されたのか、着席して僅か12回転目に赤保留到来。しかし私、最終リーチがVSレプラカーンで嫌な予感を察知。本当に熱いリーチは黒騎士方面に行くはずなんだ……案の定外れてしまい無念。

 その後も保留変化に恵まれるが、123回転まで進んでしまった。19時58分、垂涎の大当たり! しかしこの時点でラトナ・プティさんが築き上げた出玉が5桁を突破しており、最早逆転は不可能。それでも、敗色濃厚だとしても私は満足だ。

 ダンバインVS源バイン の戦いをこの目でしっかりと見ることが出来て満足だった。高速同士の殴り合い、次の大会ではもっと見たいと思います。

 ちなみにアルスさんは敗退した後も、とある台を打ち続けて発狂しますが、それはアーカイブを確認ください!

 次回、決勝戦! 決勝戦が決勝戦になっているという異常事態発生!


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。