vtuberの歴史を少し振り返ってみる

 気付けば2年以上経過していた。2018年初頭、私はseesaaブログで頑張っていたのですが、唐突にハマり染まったVtuberに魅入られて別の個人ブログを立ち上げたり、そっちよりもnoteがやりやすいと思ってここにきてまでVtuberの事色々書いたりしている……不思議と思いますね。そもそも何かにここまでハマり込むこと自体私にとっては珍しいことなのですよ。そもそも架空のVtuber小説書いちゃうくらいは好きですからね(ダイマちほー)

 さて。具体的にどういうことが好きなのかを解説する記事なのですが、とりあえず不特定多数にワンピースの名言を述べておこう。

「何が嫌いかより、何を好きかで語れよ!!!」(ツギハギ漂流作家より抜粋)

Vtuber黎明期編

 2017年末。いつも通りニコニコ動画を眺めていた時。白イルカなる存在に遭遇する。次いでのじゃおじに遭遇し、ピロリン♪ とかふぁっきゅーとかにも遭遇する。そして我が女神であるときのそらちゃんに遭遇する。それぞれ見て面白いとかかわいいとか、そんな文言と感想を以て彼彼女らを見ることになる。

 俗にいう四天王、『キズナアイ』『ミライアカリ』『電脳少女シロ』『のじゃおじ』『輝夜ルナ』の五人が最大光源で輝いていた時期だ。この頃、しっかりとした3D体を有していて、ネットワーク上でコラボできるというのは途轍もなく難しい技術だったのです。もっとも、機材をしっかり持っているあんたま(現えのぐ)はそんなことお構いなしに滅茶苦茶動いてましたがね。VRアイドルは伊達じゃない!

 ……とはいえ、この中で唯一企業が背後にいないのじゃおじこそ、異端中の異端でした。そして彼がいなかった場合のVtuber界隈は、今より賑わいが少なかったかもしれないし、にじさんじが存在したかも危うかった。

 理由としては、個人勢の台頭。金をかけた綺麗な3D体、イメージ通りの声を持った声優という、アニメとかゲーム媒体では当たり前の要素であることがスタンダートになる前に、彼が登場した。企業に比べれば金のかかっていない3D体、声はボイチェンも使わずマジのおじさん。そしてしっかり面白い動画。我々の脳はバグった。可愛い見た目の子からおじさんの声が聞こえるのだ。バグらないはずもない。

 こうしてVtuber界隈に旋風吹き荒れる! 3D体も良いけどLIVE2Dでもいいよねと様々な個性持ちの人々が雪崩れ込んできた。可愛い体も、生首も、ゴリラも、裸で幾億光年の世界線渡り歩く男も、びの字も、キャラは様々だった。単純明快ではない、複雑怪奇で面白く可愛い奇妙奇天烈集団こそ、個人Vtuberの妙である。

にじさんじ現る

 2018年2月。後にVtuber界隈における大企業へと躍進を遂げるにじさんじが産声を上げた。

 しかし当時の反応は微妙だった。

 企業勢では珍しく3D体を持っていない。動きもそこまで大きくない。そもそもの活動目的が自社アプリ「にじさんじ」を広く周知し、プラットフォームとして利用してもらうためというセールス主体。時期が来れば早々に撤退してしまうのは明白だった。決して今のような大所帯になることを、この頃のVtuberファン・いちから社員は誰も想像していなかったに違いない。

 何故自社アプリ広報路線がご破算になり、界隈きってのエンタメ集団になってしまったのか。理由は単純、委員長である。恐らく彼女という超新星なしにはエンタメ路線に舵切ることなど不可能だったろう。当時の一期生は全員濃いキャラであるが、委員長の濃さはこの頃から常軌を逸していた。故ににじさんじはエンタメ方面への参画のため、2D体だけではなく、3Dの方面にも注力することを余儀なくされる。

 最初の頃はカクカクめだった3Dも、社内努力が功を奏して全員がよりよく動くようになった。ZEPPでのライブツアーや、大手メディアとの契約による音楽業界への進出。先日は任天堂との包括契約まで成したのだから驚きだ。最初の頃の私に、2年後にここまで大きな企業になることを予知することは不可能です。

超多人数戦始まる

 にじさんじが着々と登録者数・所属人数を増やしていくなか、アイドル部や女神の後輩たちが集結。シロちゃん(&馬)や、そらちゃん1人で多人数を相手取るのは確かに激務だ。故に周りを固めて対抗しようというのが素人目から見てわかった。キズナアイちゃん……は1人で頑張っていき、ミライアカリちゃんはエイレーンファミリーたちとよろしくやっていた。

 そしてここまで来ると追える人数にも限界が来る。当たり前だ。なのでこの辺りから私も知らない出来事が山積でどうにもならない。気付けば炎上したりすることもあったし、気付かぬうちに引退していることもままありました。そして恐ろしいことに、「引退することに慣れてしまう」自分がいた。

国破れて山河あり?

 アズマリムのツイートは今も覚えています。演者と運営、どちらが強いのか色々とあった。正直どっちが正しかったのかなんて今でもわからないけどね、彼女のファンは心底心配したのもわかるけど、若干暴走した。この、暴走するって言うのは今も各所で起きています。熱が入るのは結構だけど、少し落ち着かないと冷静な判断力など望むべくもない。

 あれだけ沢山あった企業も、あれだけ活動していたVtuberもなりを潜めたりやめてしまったりとか。はたまた飛躍したり、脱退したり、色々。本当に2年ちょいで色々あった。この色々は是非とも調べてみてほしい。信じられないほど脆い所もあった。

個人Vtuberは今、どうなったか

 死んでないよ??? 個人Vtuberも普通に活動しているし、個人バーチャル体として未だ健在な人もいる。いわゆるYouTubeだけが活動拠点じゃないことに気付いた人は、それ以外の自分に合ったフィールドで楽しくしています。

 私もVtuberではないけど、音霧カナタとしてバーチャル(仮想)ブロガー名乗ってたりします。え、『その文章力でブロガーはきつい??』って?? ブロガーはブログ書いて名乗ればブロガーなんだよ!!!(文章力は神龍に頼んどく)

 ともかく! Vtuberだったけど実写方面に繰り出して成功する人もいるし、VtuberやめてTwitterで普通に生きている人もいるから。いなくなったというより、私たちの視野の問題。案外見向きもしなかった方面に個人Vtuberはいるかもしれんよ?

Vtuberって絵で人間隠しているだけなのでは?

 のんのんのん。確かに外見とかは隠せるけど、配信を重ねると隠しきれない内面が暴露され続けることになります。実社会の姿は隠せても、そういう部分は隠せない。だからVtuberやる人って、

「個性言動問わず、何かしら内面の発露」をどこかでしたいという、鬱屈とした欲求あってこそ活動を続けられると思うんです。表現欲求がある限り、個人Vtuberという存在はなくならないでしょう。他人の迷惑でない限りは存在したって誰に文句つけられるわけではないので、ある意味気軽です。

 顔は出したくないシャイだけど、この表現欲を誰かに理解してほしい、隠しきれない欲求を持つ人はVtuber適正あると思います。(個人の感想です)

今のところVtuber企業で強いのは何処か

 そりゃあもう、「にじさんじ」「ホロライブ」の二大巨頭でしょうね。他にも企業は粒ぞろいですが、勢いや知名度等、総合的に見るとこの2社でしょう。炎上さえなければなあという企業も沢山ありましたが、そこには今回触れません。

あなたはVtuber好きですか?

 当然私は好きです。Vtuber界隈を見るのは、楽しむのは未だに好きです。好きでなければとうの昔にVtuberから手を引いてます。まだまだ楽しめるのですから、皆さんも素直に楽しんじゃいましょう。無論、節度と距離感は持ったうえで。

 それでは今回はこの辺で。たまには雑に歴史を振り返るのも悪くないと思う、音霧カナタでした。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。