アメイジングスパイダーマン感想

 3部作に渡るトビー版スパイダーマンは仕切り直し、アンドリュー版のスパイダーマンになります。これまでとはストーリー上の繋がりはなく、いなくなったピーターの父母についてフューチャーする展開もあったりと、自分の出自に関する事柄が中心になってきます。

 なにはともあれイケメン。いじめられっ子のピーターのはずだけど、いじめられっ子にこんな素敵でハンサムフェイスかつ根明な天才饒舌男がいるぅ? いねえよなあ!? トビーもイケメンではあったが、アンドリューはイケメン過ぎてこれまでのピーター像とはかけ離れている感じがする。まあそれもすぐ慣れるけどね!

※ここから先はネタバレを含みます

今回の敵

 第一作目ということでスパイダーマンにもスポットを当てる時間がかかるのでしょう、出てくるヴィランは1人のみです。でも過去1ヤバい悪行をかましそうだった。

リザード

 爬虫類人間。トカゲ人間とでも言いましょうか。大柄の人間より二回りは大きい巨大かつ2足歩行のトカゲ。火を噴いたりなどの特殊能力はありませんが、驚異的身体能力が最大の武器。下水道などに身を潜める神出鬼没性が厄介極まります。スパイダーマンのネットも力で引きちぎりますし、パワーもスピードも普通にスパイダーマンを苦しめます。

人間性

 正体はピーターの知り合い、コナーズ博士。右が隻腕、それを治す技術を求めている(主目的はオズコープ社長の難病治療)。かつてはピーターの父と研究をしていたが、ある日研究データごと帰らぬ人になったようでラボが閉鎖のピンチにあります。ピーターが偶然遺品のバッグから見つけた計算式を彼に与えたことで、研究が飛躍的に進歩。その結果生まれた薬品により、「腕がなくなっても元に戻る爬虫類の特性」を体に宿し、腕が生える。が、凶暴性が増し、全身爬虫類になる。

 この時彼が思いいたるのは「人間の治癒」ではなく「脆い人間を一段階上に進化させる」という突飛な案だった。

ヤバい行い

 薬品を秘かに大量生産し、空中から広域に拡散させる装置を用いて、ニューヨーク市民全員を爬虫類にしよう作戦を決行。これはゾンビ薬に置き換えればヤバさは分かるはず。爬虫類の研究をしていたためか、トカゲなどを惹きつける何かを握っていた場合、コナーズ博士の爬虫類軍団が出来上がって世界の危機に発展することは言うまでもない。

弱点

 爬虫類らしく冷凍攻撃に弱い……が、液体窒素でも完全に凍結出来ないほど生命力が高い。元々は薬品で無理矢理体内に強化を施しているため、反対の作用を持つ解毒剤を打ち込めば終わり。ただし打ち込むのが大変。ハルクと戦わせたら当然ハルクが勝ちそうだが、比較対象がハルクの時点でその身体能力の凄まじさを感じていただけたら幸い。

今回のスパイダーマン

 前作までと大きく違う点としては、スパイダーマンとしての身体能力を獲得しているものの、腕から糸が出ない。蜘蛛みたいに細く鋭いトゲも指先にあるが、蜘蛛特有の糸は事前に作って、腕に隠したチップ内にチャージする必要がある。いつでも糸を出せるトビーの方が強そうだが、気持ちがぶれると射出できない場面もあるのが難点。

 また、前回は割とおとなしめだったが本作は目的のためなら平気で犯罪まがいの行為をする大胆さを併せ持ち、親愛なる隣人というよりかは悪童に近いのではないかと考えられる。だがこういう人物が現実にいたら大層モテるだろう。

 ただしベンおじさんとはあまり会話を重ねておらず、トビー版とは異なり使命感や自戒でスパイダーマン(自警活動)をしているわけではない。「俺がこの街を平和に導いている! 警察の仕事の8割はやっているんだ!」と信じているので、それを打ちのめされるシーンも存在。タブロイド紙の偏向報道なしに警察に追いかけられるハメになる。

 だが後半、彼のやってきたことは正しいということが世間に知れ渡ると……この先は是非ともアマプラで見て欲しい。

今回のヒロイン

 ヴィラン以上に厄介だったMJではなく、グウェンという金髪美女がヒロインだ。聡明で勇敢、一緒に戦ってくれるバディでもあるため頼りがいもある。早々にスパイダーマンの正体を知ることになる稀有な存在。メイおばさんは若干若くなっています。

 次はアメイジングスパイダーマン2。現在公開中のノーウェイホームは、スパイダーマンシリーズ計7作品を見るとより一層楽しめるので是非見て欲しい。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。