VΔLZ(ヴァルツ)はにじさんじのリベンジマッチ

※ガバ考察ありですがご容赦を。

 先日また増えた、にじさんじの新人さん。今までと違って投入される人物が、「全員男性3人」というこれまでとは異質の布陣です。

 最初期に遡り。にじさんじ一期生、女性7人男性1人。圧倒的女性多し。これは当時TOPをひた走るVtuberが、キズナ・アイちゃんに電脳少女シロちゃんといった女性Vtuberであったことが関係していたと思われます。

 次いで二期生は、人外を含めて3人も男性を入れ、その次にSeeds投入。5人(6人?)の男性も追加されて、ライバーの女性比率は高いものの、堅調に女性ファン人気を獲得出来ていたことが伺えます。人気がなければ女性だけに振り切っていたはずですので。【その陰で】、女性人気獲得特化型のグループがひそかに生まれ、人知れず解体されました。

 その名は『VOIZ』。立ち上げから僅か2カ月での解体に至った理由は、彼らの人気の有無では決してありません。確実に地力はあったと思われます。そうではなく、当時のにじさんじのリソース不足が原因でした。

この頃のにじさんじは、「にじさんじ」という巨大な箱にしていなかった

 最近にじさんじを知った方は、ライバーを紹介するときに「にじさんじの〇〇さん」というやりかたをするでしょう。上述の「二期生」「seeds」というのが何を指すのか分からない人もいると思います。

 例にするなら。昔は、【にじさんじという名前のフォルダ内】に、「一期生」「二期生」等のフォルダが、分かれて配置されていた状態。基本的に一期生は二期生と交わることはほぼなく、フォルダの外を脱することはしませんでした。それはゲーマーズにしても、Seedsにしてもそうです。ミックスアップという企画で飲み、その垣根を超えてコラボできたのです。

 こういった背景から、「VOIZもフォルダの一つ」として扱われておりまして。当時社員補充に躍起になっていたのでしょう、宣伝もままならず。知名度の低さで進行したために、解体してしまいました。今振り返れば、にじさんじが明確な失敗をしたのはこの時だったと思います。

 VOIZライバー4人中、生き残ったのは半分。彼らは以後seeds二期生に移籍し、今でも活動をしています。女性人気獲得のために集められただけあり、とにかく声が良い。にじめんプロデュースをみればそこら辺は魂で理解できるはずです。

ZEPP福岡の成功

 徐々に追加される男性ライバーは、着実に女性ファンの心を掴む者ばかりです。方向性もバラバラ、イケメンもいればおっさんもいるし、渋いのも面白いのもいる。しかし女性特化を前面に押し出す企画は、運営手動ではやっていなかった(記憶違いでなければそういうイベントはない)。

 恐らくVOIZが解体されたことと、立ち上げては潰す箱を二度と作るまいという決意があっての堅実な運営手腕に切り替えたためだと思います。それまではリアルイベントで樋口楓さんの「KANA-DERO(カナデロ)」を皮切りに、両国国技館でのライブ。そしてそのライブ最後の告知にて発表された、「にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!」開催。

 全国のZEPP五か所を巡るその中に、男性のみの4人という異色の構成がありました。地力を備えた人物、抜群のコンビネーションの2人、人気上昇中の1人が、告知画面に上がった瞬間、男のではない黄色い歓声が上がりました。これはにじさんじなりの、探りだったと今なら思えます。

 結果的にZEPP福岡でのイベントは大成功を収めました。(リンク先はPANORAの記事で、イベントの模様が知れます)

 これにより、女性人気も確実に取得できる土壌は出来ていると確信したのでしょう。いよいよVΔLZを投入することになります。

VOIZよりVΔLZへ

 こうして並べると、字面がとても良く似ています。にじさんじは一気に5~11人増やすという事が無くなり、統合され、所属人数も多くなったため2~3人一組にしてデビューさせることが多くなりました。

 今回のVΔLZも、3人一組でのデビューです。投入タイミングを相当待っていたのか、映像もクオリティが高い。技術者が増えましたと言うサイレント告知のようにも見て取れます。

 正直これまではデビューの際、単なる静止画での告知に留めていたのに対して、短時間とはいえ動画で告知する、そして世界観(配信見れば吹っ飛ぶけど)もしっかり練られていたりなど、気合の入りようが明らかにちがいます。恐らくこれはVOIZにおける失敗へのリベンジマッチ。フルスロットルで女性人気を真っ向勝負で取りに行くこと、その宣戦布告と受け取りました。

 今日、3者3様の配信を行ったわけですが。

 わかっちゃいたけどにじさんじ。公式の自己紹介説明が殆どあてにならない例に漏れず。いやでも、全然問題ない。これで良い。

 特化しているけど、完全に別枠と言うわけではない。にじさんじの範疇に置いているこの状況は、とても良いと思います。浸透もさせやすく、知名度も抜群です。

何でVOIZは混ぜなかったのか

 これは完全に憶測の範疇を出ませんが。女性ファンが大勢出来るのは決して悪いことではありません。しかし、そういうVtuberが他の女性ライバーとコラボすることになった時、女性ファンはざわざわする可能性がある。(これは男性ファンにも同じことが言える)

 だから接触させない方がいいという方針も、若干はあったと思うのです。しかし結果的にそれが失敗し、現在は男女の組み合わせの妙なども増えてきたので「VΔLZは混ぜても大丈夫」という判断に基づき、正式に組み込んだのだと思います。

 数々の男女の垣根を超えたコラボがあってこそ今に至るのです。

最後に

 此度のリベンジマッチの初陣は、上々と言って差し支えないでしょう。リレー曲もハイクオリティなものを投入し、不安要素が見当たらない。今後さらに飛躍するにじさんじに期待しかありません。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。