アメイジングスパイダーマン2感想

 何でアメイジングスパイダーマンは2作品しかないのよ……! と憤慨する音霧カナタです。面白い作品が途中でなくなるなんて間違っています!

 前回アンドリュー版のスパイダーマンが誕生し、本作ではピーターの父母について大きく踏み込みます。思えばトビー版のスパイダーマンは父母についてノータッチでした。こちらではスーパースパイダーを作った研究者が父だったことを受け、その過去を探っていく物語になっています。

※ネタバレを含みます。

今回の敵

 今回のヴィランは2人存在します。どちらも非常に厄介ですが、エレクトロの方が危険。この時代にこいつの能力は本当に危ないです。

エレクトロ

 電気人間。電気を猛烈な勢いで吸収し、放出して攻撃も出来る。普通の人間では触ることすら出来ない上に、電気の速度で動けるため銃撃も難しい。絶縁体などの対策があれば拘束も可能。恐るべきはほんの数秒でニューヨーク全域の電気を吸い上げることが出来る→電力不足に陥らせ首都機能麻痺。それに伴う人的被害も甚大という大迷惑っぷりだ。コナーズ博士のリザード計画もヤバかったがあちらは未遂に終わったためそこまで酷いことにはならなかった。

人物像

 エレクトロを名乗るのはマックス。オズコープ社(トビー版のオズコープとはかなり違う)の社員で、電気にまつわる色々な設計などを手掛けているがあまり評価されていない&自己評価が低い黒人男性。事故からスパイダーマンに助けられた際「僕のなんかを助けてくれるのか」という問いかけに「君は必要なんだ」と軽薄な返しをされたため、スパイダーマンに心酔するようになる。

 その後誕生日に電気鰻の水槽に落下する事故にあってしまい、全身に電気を蓄えることのできる怪物に変貌。自分の能力暴走時にスパイダーマンに諫められて暴れるのをやめたりするが、警察の逸り射撃と市民の心無い罵声でスパイダーマンに憎悪の念を抱くようになる。ぶっちゃけるとあのまま説得出来ていたら無害化できていた。

 前述のとおり自己評価は低く評価もされず見られもしないため、承認欲求が人一倍強い。特に「君が必要」という言葉には滅法弱い。

弱点

 電気らしく絶縁体。もう一つの弱点は作中内の大きなネタバレになってしまうので自分で見て欲しい。

グリーンゴブリン

 凶悪な仮面はないが、人相がイッてるため凶悪な面構えに変わりはない。トビー版スパイダーマンと同様の武装だが、骨化爆弾は持っていない。爆弾と飛行能力ととびぬけた身体能力がネックなので、エレクトロのような広範囲大迷惑をかける能力は持っていない。

人物像

 オズコープ社長ノーマン……の息子のハリーが扮している。本作のオズボーン家には確実に遺伝する難病を患っており、その治療も混みでスーパースパイダーなどの遺伝子研究を進めていた。しかしノーマンは本作冒頭で亡くなり、息子のハリーは「生存」のために躍起になる。

 本作でもピーターとハリーは友人だが、数年会っていない旧友であるため因縁はほぼない。スーパースパイダーは前作のリザードの一件で、株主たちへアピールするために廃棄された。そのため現存するスパイダーマンの血を分けてもらい生き永らえようとするも、スパイダーマンはこれを拒否。
(リザードのように人体にどんな影響が出るかわからない不安もあった)

 このことからスパイダーマンを憎み、自分の立場を脅かす社員を憎むなどの恨み辛みを貯めこみ、手段を択ばないようになる。

弱点は……ない

 身体能力はスパイダーマンと同じかそれ以上。これといった弱点は存在せず、強いてあげるなら「飛行能力はフライングマシーンを破壊すれば良い」ことくらいだろうか。2002年版のグリーンゴブリンとは違い二重人格でもないが、旧作ハリーとは違い恨みの桁が違うため元から残忍さを持ち合わせているので隙が無い。

本作のスパイダーマン

 とある約束のためにグウェンと袂を分かたなければならない……が、若さゆえにそれを実行できない。もう何回もグウェンと相談したらしいが、卒業式後もそんな調子なのでグウェンさんから別れを切り出されることに。

 父と母、そしてメイおばさんなど、家族のことが焦点になっているため些細なことが気になる。スーツを洗うやり取りや、誰が本当の親なのかなどのことで言い合うこともある。スパイダーマンではなくピーターという人間が今回最も重要な物語になっていく。

 お調子者で軽薄ながら、根っこの部分が真面目なのでグウェンとの関係も及び腰。後半ようやく自分の気持ちを見つける。そしてラストは彼が自分のスパイダーマン像を見つけるに至る。

個人的に最後のシーンが凄い泣ける

 決戦も終わり、しばらく時間が経った後、街で暴れまわるヴィランの前に立ちはだかったのは……というシーン。別のヒーローが助けに来てくれるとかそういう展開ではない。しかしこのシーンがかなり印象に残っている。他にも印象的シーンはいくつかあるが、これ以上は作品視聴の鮮度に係わるネタバレになるので是非とも本編を見て欲しい。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。