新米錬金術師の店舗経営3話感想「熊狩ボーナスタイム」

 素手でクマを倒す錬金術師サイッキョ!

時に黒(ブラック)な医者

 2話のラストに担ぎ込まれた、右腕切断済みのそばかす青髪の女剣士。可愛い作風と思いきや世界観は容赦ない。腕のない状況で命のみ取り止めるか、それとも切られた腕を完全につけるか。

「腕をつけて完治させるならお金がかかる」

 反射的に「金とるのかよくそったれ!」と思ったらきっとMADに毒されている。

 相棒のエルフの射手さんは「お金は必ずなんとしても払う」と気前のいい返事をしてくれたので手術開始! 「その言葉を聞きたかった」と思ったアナタ、さては黒い医者ファンだな。何のエピソードが好き? 本間先生関連とか私は好きだな。

 ありったけのポーションを腕と繋いだ状況で打ち込んで、しばらく魔力を注げば完治! ……黒い医者も真っ青の驚異的医術だ、奇跡の御業と言って差し支えなし。しかも数時間とかの大手術ではない数分か数十分の短期間。これで完治できるならうなるほど金を払って治したい金持ちたくさんいそうだ。

 ここで語る「天秤」理論はシビアだけど好き。実際この世で生きていく上でお金は大事だ。無料でいいよと価格崩壊させてはいけない。恐らくそれをやったら『錬金術師の格を下げる行為』として免許剥奪されそう。

借金は多分体で払う

 グヘヘ的な意味合いはなく、冒険者として素材採取の依頼とか諸々の力仕事を任されそう。これはレミュオールの錬金術師で散々冒険者をこき使った経験ゆえの発想です。ぶっちゃけこれで溶かした時間めっちゃある。

 ぶっちゃけOPでも登場してましたし、何らかの縁で協力者になると思っていたのですが、まさかの貸し借り関係だったとは……。店舗経営とタイトルに有るからまあ不思議ではないけど。

熊退治と肝試し

 発火する上に火を吹く熊が森の中にいても森林火災にならない世界の不思議。そのクマにやられて腕をなくしたらしいのですが、出現ポイントが村の近くと聞いたサラサさん。「ちょっと行って素材にしてこよう」

 特に技名のない蹴りがクマを襲う!

 ライダーキックだったのかもしれないが、苦戦必至と思われた熊を素手で倒したのは紛れもない事実だ。剣だと素材が多く獲得できないからと素手らしいが、いつか素手でドラゴン倒せそうだけど、それはもう錬金術師ではなくて武闘家なんだよなあ……。

「解体しましょう!」

 まだ死後硬直も始まっていない熊を鋭利なナイフで解体し始めるサラサさん。容赦ねえ!? ごそっと取り出すは血塗れの火炎袋。感触と艶にご満悦で笑顔だけならきらら枠なんだが、そのまま慣れた手付きで生き肝も鷲掴みにする。

 俺が見ているのはほんのり癒やし枠の作品ではなかったのだろうか? 困惑をよそに巨大な眼球を掴みとり、伸びた神経がぶちっと……

 君、チェンソーマンって作品に出てなかった???

熊の群れ=素材の宝石箱

 取得したヘルフレイムグリズリーの眼球は、栄養不足で狂乱状態。熊たちが餌を求めてあっちこっち集団で彷徨うというのだ。近々この村にも大量にくるというので準備を開始するサラサ&冒険者&村人たち。採算度外視でポーションを作り続けるサラサさん、でも熊を沢山倒したらその分素材がウハウハだろうから心配なし。

 柵や餌の準備などもあり、熊たちは罠にかかったりするんですが、

「皆でかかれば絶対勝てる相手」とはいえ、ふた回り大きな巨体で迫られたら、戦闘経験の浅い村人だと恐ろしくて身が竦むのも当然。

 創意工夫と誘導や各個撃破で、どうにか立ち回れたのだが……

30秒の作画開放

 突如現れた群れのボス。その巨体をどうやって森の中に隠していたんだなんてツッコミは野暮だ。いよいよ剣士さんたちでもどうにも出来ない相手にサラサさん果敢に突っ込む。

「今回の戦闘シーンどうももっさりしているなあ。視聴をここで切るか」

 と思っていたでしょう? 全部、この30秒の前フリですよ。

 取り敢えずそこだけでも見てほしい。圧巻です。そのままの勢いでとんでもねえセリフを吐いていますが「なんなの、この人……」とならないように。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。