見出し画像

脳みそをフル活用させるウルトラCを見つけてしまった

 カタカタ、カタカタ、ッターン!

 どう? みんなキーボード叩いてる? 私は今日も今日とて、AだのGだのMだの、たくさんのボタンを押していたら一日が終わっていた。回し車を走り続ける実験ラットのような生活だが、まあそこそこ楽しんでやっている。

 ところでみなさんは仕事中に、「あー、もうなにも思いつかない!」と煮詰まり、自分の頭をポカポカ殴りたくなった経験ってないだろうか。私にはしょっちゅうある。私はライターなので原稿を用意することが仕事なのだが、締切が近いときに焦って書いた原稿はたいてい「うそだろ…小学生の作文かよコレ…」と、絶望するクオリティの場合が多い。

 そんなとき私は、いったん冷静になるためにストレッチをしたり、散歩に出かけたりと、色々な方法を試してみる。しかしどれも根本的な解決にはならなかった。頭がオーバーヒートした状態では、仕事に取り掛かってもいいアイデアが浮かばず効率が悪いのだ。だが締切は待ってくれない。なのでこれまでは、むりやりパソコンと向き合い、いわゆる「根性論」で原稿を仕留めてきた。

 しかし、である。私はつい先日、そうした「脳みそドロドロ状態」を打破する方法を見つけてしまった。これはきっと、どんな職業の人にも当てはまるし、仕事をはかどらせる有効策になりうると思う。順を追って説明していく。「なんだかいつも、脳みその40%くらいしか使えてない気がする」というビジネスパーソンの方がいたら、ちょっと読んでみてほしい。改善案として、なかなか画期的なやり方だと思う。

きっかけは寝つきの悪さ

 私は昔から寝つきが悪い。油断すると布団に入ってから2~3時間は平気で寝られない。これは本当にやっかいで、夜寝られないがゆえに、多くの日の午前中、私の頭は働いていない。そもそも容量の少ない脳みそが稼働率30%程度なのだから、午前中はまるで仕事にならないことが多かった。

 そこで色々と調べた結果、人間は夜、深部体温というのが急激に低下することで眠気を覚え、ささっと寝られるということがわかった。寝つきの悪い人間は、この深部体温が高いままだから眠りに落ちることができず、うんうんと唸っているのだとか。なるほど、思い当たる節はあった。確かに毎晩私は、「なんかあっついなあ……」と思いながら、ひんやりしたフローリングに頬を押し付けていたりした。

深部体温についてわかりやすく書いてあるサイト☝

神アイテムの存在にたどり着く

 追加で情報を集める。すると、耳から上の部分を冷やすことで、深部体温を下げられるということがわかった。なるほどなるほど。早速ドン・キホーテに自転車を走らせる。目的はアイスノンだ。ネットには、アイスノンを枕にすることで、驚くほど寝つきが良くなったという体験談がいくつもあった。私も試してみたい。快眠を夢見て、懐かしのアイスノンをゲットしてみた。

画像1

およそ16時間で凶器くらい固くなる☝

 買った夜、早速試してみた。ほんとにこれで寝られるのかよ。あの体験談ブログの人、嘘だったら粘着質に誹謗中傷書き込んでやるからな。いやでも実際、そんな簡単に寝付けるわけないでしょ。だってただのアイス……。ZZZ……。

驚異的な効果を実感する

 アイスノンは実際にすごかった。私は中学生のころを思い出した。部活で疲れ果てて、泥のように眠った日々。あの当時の快眠を、アイスノンが再現してくれたのだ。深部体温うんぬんなどは科学的な話なので詳細はわからないが、とにかくアイスノンの効果は本当だった。使い始めて2週間弱だが、まじでびっくりするくらい毎日すぐに眠れている。

で、仕事の話です

 そうして午前中の作業効率が上がった私だったが、やはりそれでも、仕事が立て込んでくると頭がオーバーヒートを起こしていた。これはたとえ話だが、みなさんのパソコンは、ZOOMとWordとExcelとブラウザを同時に起動すると、一気に全部の動きが悪くなったりしないだろうか。まさにあんな感じである。たぶん人間の脳も同じで、色々な仕事を抱え込みすぎると、脳みそがどれから片付けるか迷ってしまうのだ。そのせいで動きが悪くなる。でも仕事を片付けないわけにはいかない。そこで思い付いたのが「冷却ファン」だった。

超高速回転で回る音

 上の例のような場合、パソコンであれば冷却ファンが高速で稼働しはじめる。「イィーン」という高い音を立て、パソコンが唸る場面に遭遇したことがみなさんあるだろう。詳しくはわからないが、あれはたぶん、コンピューターの熱を取り去る目的でやっていて、その結果として、パソコンの動きがよくなるというロジックはなんとなく知っていた。そこで私は思いついた。

「人間の頭も、冷やせば動きがよくなるんじゃないだろうか」と。

 早速、近所のドラッグストアに駆け込む。冷えピタを探し、レジで購入する。家に帰って一枚貼ってみる。するとどうだろう、沸騰しているようにぐちゃぐちゃだった脳内が、シューっと音を立てて冷えていく感覚に陥った。これはまじである。なにをどう組み立てようかと絶望していた原稿が、あれよあれよという間に進むのである。とてつもないパワーだった。

画像3

イケてるパッケージデザイン。見やすい☝

画像4

お父さんはヒジから冷やす派☝

画像5

歯痛にもいいらしい☝

画像2

フェイスブックと同じカラーリング。ザッカーバーグもにっこり☝

画像7

我が家の持田香織ポスターも同じカラーリング☝

併用でモンスター級のパソコンみたいになる?

 そうして無事、私は冷えピタを頭に貼って仕事するようになった。作業が進む。出来が悪くない気がする。スピード感も◎。いいことづくめだった。だが私は、さらに妙案を思い付いてしまったのだ。

「アイスノンと冷えピタを併せて使えば、脳みそをフル活用できるのでは!?」

 早速、冷えピタを頭に貼った状態で、首にアイスノンを巻いてみる。タオルで固定する。さらにクーラーも16度に設定した。極寒の室内。最高に気持ちがいい。

 するとグングン頭と首が冷えて、その内側の冷えた血液が、全身を駆け回っているのが実感できた。くぅー。冷たい。気持ちいい。サイコー! 私の作業効率はグングン上がった。仕上がった原稿もなんだか輝いて見える。超絶ハイスペックなマシンになった気分だった。

でも頭は悪かった

画像7

 そうして調子に乗っていたら風邪をひいた。24時間、キンキンに冷えた室内で頭に冷えピタ、首にアイスノン、ついでに足元には氷を入れたバケツを用意し、そこに両足を突っ込んでいた。そりゃあ風邪もひくでしょう。いくらフル活用したところで、もともとのスペックが低い脳みそなどクソみたいなことしか考えないのだ。自分が嫌になった。冷やさないでも高水準な働きをしてくれる脳みそと、誰か交換してくれないだろうか……。

※でも頭の動きがよくなるのはまじです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?