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むかしから、歩くのがヘタだった。 たとえば電車の乗りかえで、ホーム間を移動するとき。ちゃんと前を見ながら歩いているのに、他人とぶつかりそうになる。……なぜ? ほかにも、交差点を渡るとき。ちゃんと視線を上げながら歩を進めているのに、向こう岸からくる人とフェイントのかけあいになる。……なぜ? 私にはこれらの現象が、不思議で仕方がなかった。もちろん、わざと他人とぶつかろうとしているワケではない。にもかかわらず、いつも混雑している人ごみを歩くと、他人とカラダが接触しそう
4人きょうだいの物語は、いつの時代も人の心をくすぐる。 まず、古いところで言えば谷崎潤一郎の『細雪』だ。 大阪のとある4人姉妹を描いたこの作品は、直木賞作家の三浦しをん氏や、芥川賞作家の綿矢りさ氏がファンであると公言している。 両氏はともに、『細雪』のオマージュ作品を書いているほどだ。 三浦しをん氏『あの家に暮らす四人の女』 綿谷りさ氏『手のひらの京』 その他にも、満州事変から第二次世界大戦の終焉までを描いた、直木賞作家の船戸与一氏による超大作『満州国