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そこそこ真面目なやつ

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#note

今月は「嘘スキ」の取締り月間なので、パトロールを開始しました

 ピロリン! とスマホが鳴る。画面を見ると、 「あなたの記事に対して〇〇さんがスキしました」  と表示されている。  う、うれしい! いったい、どんな人が「スキ」を押してくれたんだろう。記事のどこをおもしろいと思って、♡のボタンを押してくれたのか……。  ワクワクした気持ちで、その人のプロフィールに飛ぶ。するとそこにあるのは、  のような、人物像がまったく見えてこないビジネス系の文言。 ッカー、ペッ!ペッ!ッゴアー!ッッぺ!  私は画面に向かって、ムカつく気持ち

自分のnoteをGoogle広告に出稿したら、東京23区をジャックした気分になった

 人はなにかをつくると、他人にその成果物を見せたくなるのだと思う。  たとえば私の亡き祖父。彼は俳句を趣味として生きていた。近所の友達とサークルをつくって互いに句を詠みあったり、晩年には数百の句を書き留めた本を自費出版した。何部刷ったのかは知らないが、おそらく知り合い全員に配っていたのではないだろうか。とうぜん孫の私にも手渡された。当時はそのよさがわからなかったが、いまでは彼の句を読むのが面白かったりもする。  また、もうひとりの祖父も似たようなものだ。現在83歳の彼は、