職業学校の1日


こんにちは。 今回の記事では、僕の行なっている職業訓練の理論的分野である、職業学校の一日についての記事を書きたいと思います。

軽く紹介をすると、僕はドイツベルリンで義肢装具士になる為の職業訓練をしており(それについては前の記事をご覧ください)、1週間の大半は職場の工房で実践的な分野を、毎週木曜日と、第2、4金曜日は学校に通っています。

重ね重ねになりますが職業訓練は行う職種や州によって制度は異なることをご了承下さい。


職業学校(Berufschule)は高校卒業資格またはそれに準ずるものを取得した者が、更なる専門的な知識あるいは資格を得るために勉強しにいく場所で(と考えています)例えば、情報学者(Informatiker)、ITシステム、眼科工学機械専門家(Augenoptiker)等々…その為学校全体には義肢装具士を目指す者以外の訓練生あるいは学生が通ったりしていますが、他の分野の人とは授業が重なることはないので、話す機会が殆どないです。

僕の通う職業学校はベルリン市内にあり、そこにベルリン市内、郊外の職場で実践的訓練を行なっている訓練生約20名と毎週一緒に勉強しています。 年齢層は下が17歳、上は30半ばまで、幅広いです。中にはお子さんを幼稚園に預けてから学校に来ている方もいます。 平均的に言えば、19〜20代前半が大半を占めている気がします。

彼らの多くは、高校あるいはそれに準ずる教育課程を修了・卒業後、すぐにこの職業訓練を応募したのではなく、大学に一度は進学したものの学部が合わなかった、働いていたけど新しいことがしたくなった、職安(Jobcenter)に相談に行ったらこの職業訓練を推奨された等、理由は様々です。

学校はいつも8時から15時までの、計4コマ行われます。1コマ90分で、休憩が毎回授業終わりに3度。 学校には食堂のようなものがあり、昼メニューはボリュームたっぷりなのに、低価格でお財布に優しい値段です。


義肢装具士を目指す職業訓練生は、3年間の訓練期間で、合計11のLF(Lernfeld)を修了しなければなりません。Lernfeldとは、意訳で学ぶ分野と解釈しています。要は、義肢装具士として必要な知識を身につけるための11つのテーマに分かれた分野が存在するということです。


下書き段階で、このLernfeldのテーマがとても広いことに気づき、次回の投稿に回したいと思います。


余談ですが、先々月、約3週間の休暇を申請し日本へ1年ぶりに帰国しました。 口に合う食事、家族や友達、何より言葉のストレスのいらないやりとり。なぜそれらを置いてきてまでドイツにいるのだろう?とホームシックになるのかなと心配していましたが、意外と平気でした。ドイツに戻ってきてからは、職業訓練2年目が否応にも始まり、早速半年後に控える中間試験(Zwischenprüfung)の話が始まり、今月末には技術指導会(Überbetrieblichen Lehrgang)が開催されます。なにかを恋しく感じたり後ろ髪を引かれ足を止める暇などないのだなと感じます。 けれど“元気でね。身体に気をつけてね”と今回もまた送り出してくれた家族や友人たちに、また元気な姿でお互い会えるよう、感謝の気持ちを忘れずに2年目も向上していきたいです。

それではまた、次の投稿で会いましょう。




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