今更ながらの父親への反抗期

 中学生とか高校生の時にはあまり感じてはいなかったが、アラサーになってから父親に対して反抗期を迎えた。まぁ、アラサーなんで家を出ていけば良い話なんだろう。なんなら、個人的にやっている活動の作業場兼トランクルームがわりにアパートを1部屋契約をしているので出ていこうと思えばいつでも実家から出ていける状態になっている。

 社会人になって会社に勤め始めて、会社は違えど同じような状況になった。もちろん仕事内容に違いはあるものの経営学や組織論を大学や趣味で勉強していることもあり、どうしてもカテゴライズしてしまう。わりと仕事の話を家でする話を聞いていると既に定年をしているが、一番上の役職はグループ長。この結果には納得してしまった。

 ここからは私のアラサーで反抗期を迎える父親に対する愚痴でそれ以上でもそれ以下でもない。

 私は一番嫌なのが食事時である。私が口を開けて噛むのは当たり前で寄せ箸もする。現在は3人で暮らしているがもともとは4人姉弟ってこともあり、母親はおかずを大皿に乗せて出すのだが好きなものは大皿ごと自分の前に置いく。毎日晩酌的なことをするのだが、そのせいでご飯を半分以上残してしまったりと私が一番嫌う食事の仕方をするのだ。
 そして一番許せないのは煙草を吸っている影響か分からないが食事中でも普通に咳をするのだが、口を押さえないのだ。これをされると一気に食欲をなくしていまう。家族って考えると気にしすぎなのかもしれないが、衛生的にも良くないのは当然だし咳とくしゃみは絶対ダメだろうって頭がある。簡単にいうと食事のマナー的なことが全くできていないのだ。

 私は家族での食事の時しか見ていないのだが、これが会社でもやっていたらと思うとゾッとする。自分の上司が取引先がいるときにその上司が基本的な食事のマナー出来ていなかったらすごい嫌だし、私自身あまり仕事では怒ったり説教することはすることはないのだが後輩が父親のような食べ方をしていたらアドバイスとかではなく説教タイムが始まってしまうと思うほど嫌だ。

 次に嫌だと感じるところは、自分を棚に上げての発言が多いところだ。一緒にテレビを見ているときにキャバ嬢について取り上げられている時にちょっと皮肉を込めて「お金があった時の生活スタイルが変えられないんじゃない?」って言ったところ言葉を鵜呑みにして、同じようにキャバ嬢が取り上げられたときにあたかも自分の意見のように言っていた。
 ただ、私のこの発言したのは私が高校生の時に親が大学の学費の影響で借金があり、父親の給料が25日支払いなのだが1日には食費がないと母親に言われるような生活を約5年ほど続いたという時期があった。高校生だった私はアルバイトをしながら自分で学費を払ったり修学旅行代を自腹したりしていた。そのころ父親は母親のやりくりの問題みたいなこと晩酌時に喧嘩を良くしていたが、家計が火の車状態だったにもかかわらず全く生活スタイルを変えず、たばこも変わらず1日1箱吸っていた。

 また、ジェンダー問題とか理解あるふうな発言をしているが根本的に考えが古い。私の姉夫婦は姉が正社員で働き義兄が子育てをしているが男性が働いた方がという考え方だ。ただ私個人としてはバランスはとれているとは思う。姉の性格は正直、家事とか子育てよりも仕事の方が向いていると思う。逆に言えば、家事とか子育ては苦手な方だと思ってしまう。父親は母親にそんな話をするのだが、母親はどちらかと言うと義兄を褒めている。4人も子ども生んでおきながらあまり子育てに参加していなかった父親からしたら、家事と子育てを甘く見ているのだろう。そして、父親が孫を呼んでおきながら、孫と遊んでそのあとに自分が満足したら母親に任せて自分は部屋にいってしまうのだから母親の反感を買ってしまうのは無理はない。

 最後は組織だからしょうがないって部分もあるが、ちょっと気になった部分。最初の方にグループ長止まりと組織的な事を書いたが、これにもちょっと思う部分がある。
 定年してからは会社が変になったとか、最近の店長はダメだとか好き嫌い人事とか言うがそもそもグループ長であった父親にも部長以上になれたチャンスがあったとは今になっては思う。現場人間であった父親が本社の管理部門に呼ばれたことがあったらしい。ただ、現場主義すぎる父親にとってはそれが難しかったらしく比較的短期間で現場に戻った。子どもの頃は大変そうだなって思っていたけど、実際に働き始めて10年近く経つとあの時父親は本社の仕事の管理部門の仕事が向いていなくて現場に戻されたんだろうと考えてしまう。
 部長以上になっていれば、父親が不満に思っている部分について解決ができた問題ではないかと思う。もちろん組織なんで役員に嫌われてしまえば降格だってありえるかもしれない。ただ、なにも降格案件もなく好き嫌い人事で部長職を降ろすというのは会社としてなかなか出来ないはずである。そんな好き嫌い人事をしてしまうと組織として終わってしまう可能性が高いからだ。
 また、父親は派閥が嫌いだと言いつつも割と力持った上司と仲が良いアピールをしていると感じる時がある。これはきっと派閥の1つだろうって考えてしまう。

 今まで働いていなかったからこそ感じていなかったが、働き始めて、さらにちょっとした役職についてからこそ感じてしまった不満だ。

 父親は年齢を重ねるごとに頭が固くなっている気がする。父親に対してこういう事をいうとダメかもしれないがこういうのが強く出た人が老害になってしまっているのだろうと思ったきっかけでもある。

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