46人目 自分の話9割の彼
マッチングアプリでマッチして、メッセージでやり取りし、アプリ内通話をした。
普通に話せるが、緊張のせいなのかオチのない話をずっとしている人だなぁと感じた。
暇だったので、夜ご飯の誘いを受けることにした。
◆はじめまして
家の近くまで車で迎えに来てもらい、車で10分ほど離れたファミレスへ。
(お互い引っ越して間もなく、お店を知らないのでファミレスになった。)
お店は人手不足らしくほぼワンオペ状態。
お客さんの食べ終わった皿がそのままになった席だらけ。
唯一片付けられた席に案内され、店員さんから「本日○○ステーキセットは品切れです」と伝えられた。
タッチパネルで私はオムライスを選択、彼はその○○ステーキセットを押していた。
「ん?このセットが無いって店員さんは言ってたんじゃない?」と私が言うと、
「いや、ここに載ってるからあるでしょ」と、彼は私の忠告を聞かず決定ボタンを押した。
案の定、店員さんがやって来て品切れだと言う。
え?この人、人の話聞いてる?
スタッフが少ないの分かって仕事増やしてんの?
「高いけどこれでいっかー」と別のステーキセットを注文。
会話の端々に小言が入る。
彼からドリンクバーはどうするか聞かれたが、この人と長居しても面白くないと思い断った。
ご飯を待つ間、ご飯を食べてからも、愚痴が混じった面白くない話を聞き続けた。
結婚の話になり、彼は「俺は会社から出せと言われる税金や役所とかの書類関係が苦手だから、そういうのをやってくれる女性がいい」と言った。
彼は結婚相手にお母さんを求めていた。
会う前の会話でも、【親】という単語がよく出てきた。
「俺バイク持ってる」と言ったので、よく聞くと自分の物ではなく、父が購入して実家に置いてあると。
それは、自分が持ってるとは言わないの!!
バンビさんのタイプは?と聞かれたので、彼と正反対のタイプを言った。
私達合わないよね!というアピールだ。
この人とは発展しない、面白くない、早く帰りたい。
お会計で財布を取り出すと、右手をサッと上げて断られた。
ずっと話を聞いてあげたから、ご馳走になってもいいか。
お礼を言って店を出て、集合場所まで送ってもらった。
私「送ってくれてありがとー」
彼「LINE交換しない?」
私「…今日初めて会ったばかりだから考えさせて」
彼「分かった」
私「じゃあね!ありがとう!」
彼「またね」
もう会うことはありません。
◆ふりかえり
通話で「ん?」と違和感を感じる人は、会ってみるとさらに「ん!?!?」となる。
自分の第六感を信じとけばよかった。
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