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日本の子どもたちが漢字を学ぶのが大変なように...3

ビブ先生は続けます。子どもたちに彼らのレベルの新しい英単語を導入するとき、まずは先生が発音し、生徒にどのようなスペルを書いたか聞きます。生徒たちがどうしてその単語のスペルを書いたかをクラスで話し合います。そして、正しいスペルが書けた子にどうしてそのスペルにしたか聞きます。彼、彼女がどんなストラテジーを使ったかをクラスでシェアします。その後で子どもたちに説明をしていきます。

Key Strategies
1. Sound   音でスペリングを予想 自分で何度か発音してみる。  
2. Visual (Any patterns?) 
 書いて、単語を見てどんなスペリングかを確認 (パターン等があるか)
3. Meaning 意味のある部分がその言葉にあるか (e.g. Prefix/Suffix)

そして、先ほど先生たちに出された三つの単語で検証!
1.fuchsia フューシャ Using Visual Patterns これはネイティブ・スピーカーだから、できると思います。ケンブリッジの辞書で発音を聞いてみて下さい。
https://dictionary.cambridge.org/pronunciation/english/fuchsia

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フクシア (Fuchsia ラテン語発音: [ˈfʊk.si.a] フクスィア) はアカバナ科の低木で、花が美しいので鉢植えなどでよく栽培される。日本では訛ってホクシャなどとも呼ばれる。フランス語ではフュシャ、フュクスャ (fuchsia [fy.ʃja, fyk.sja])、スペイン語ではフクスャ (fucsia [fuk.sja])、ドイツ語ではフクスィエ (Fuchsie [ˈfʊksiə])、英語ではフューシャ (fuchsia [ˈfjuːʃə])、ハンガリー語ではフクスィア (fukszia [ˈfuksiɒ])、フィンランド語ではヴェレンピサラト (verenpisarat [ˈveremˌpisɑrɑt])、エスペラント語ではフクスィーオ (fuksio [fukˈsiːo])。               ウィキペディア(日本語)より

ラテン語の発音から日本ではフクシアと呼ばれるようになったのですね。また、ピンクがかった紫色のこともフューシャと呼びますね。

2.obfuscate オブフスケート Using Sound patterns 意味は(複雑化させて論点などを)わかりにくくする、曖昧にする、暗くする、見えにくくする、難読化する です。この単語はネイティブ・スピーカーであっても「聞いたことがない!」と言わしめた単語です。https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/obfuscate

聞いたことがなくてもスペルを書きなさい、と言われてたら、やるっきゃないですね。ネイティブ・スピーカーはまず、自分で発音<sound out>をしてからどのようにスペルを書くのかを考えるようです。

3.Writer ライター 私も一応ライターの端くれ!この単語はみんながわからないとおかしい単語です。ポイントは最後の 'er'。人の職業、~する人の言葉によく使われますね。Waiter, Swimmer, Gamer, Carpenter, Playerなど。

けれども、単語が変われば語尾も違ってきますね。たとえば、Doctor, Guitarist, Psycologist, Musician など。

ビブ先生は続けます。まずは、子どもたちのレベルがどの程度に位置するかを知ること。それにはSouth Australian Spelling Test(SAST) でその子がどのあたりにいるのかをチェックします。
SASTについて詳しいことが知りたい方は下をクリック。(英語です。)

http://www.starjump.com.au/media/Assessment%20Tools/South%20Australian%20Spelling%20Test.pdf

先生たちに投げかけられた問いは、
How will it be planned to include the knowlege? 
知識を含め、どのようにスペリング向上のためのプランをするのか。
What will be whole class and what will be small focus groups?
クラス全体と小人数でのフォーカスグループでどのように(プランを) するのか。

私の個人的意見ではスペリングは書いて、書いて、書いて覚えるしかないと思いますが、今の生徒たちはそのような練習方法を嫌います。先生たちはあらゆる手段を使って音と単語の意味とスペリングの関係を生徒たちに教えているのです。ああ、私もこういう風に単語を覚えたかったなあ!

最近は私のスペリングは悪くなる一方。コンピューターのおかげで単語のサジェスチョンが出てきてスペリングを考えなくてもよくなりました。でも、これは仕事上では効率もあがるし、スペルミステイクがなくなるので良いとは思いますが、単語を覚えている真っ最中の子どもたちにはどうなんでしょうか。

もちろん、この子たちが中学、高校、大学になったら、パソコン、携帯を使ってやりとりすることが多くなるのはわかっています。ハンドライティングができなくてもなんとかなるかもしれません。でも、やはり手書きで書くことは日常では結構あることだと思うし、単語とそのスペリングをよく知っていることは何をするにしてもとても有利になるといえると思います。手で書くことと脳は密接につながっているので、書くことは脳を活性化させる活動だと思うのです。皆さんはどう思われますか?


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