マガジンのカバー画像

Leica SL2-S

26
Leica SL2-Sの使い方や癖を綴るエッセイのような解説書。作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーの視点から、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。Leic…
Leica SL2-Sに関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカに…
¥1,500
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

SL2Sを1年半使い込んでみてのエイジング報告

そもそもSLはエイジングするのか。 結論を言えばエイジングする。それはこの後たっぷり写真と共に説明するとして、まずはエイジングについて。 ライカ、特にM型を使う人は経年変化する物体が好きだったりする。それは例えばレザーのバッグだったりシューズだったり、あるいは使い込んだオーク材のテーブルや椅子、さらにフェチ的な人であれば、色褪せたカーテン、背表紙の焼けた本。 巷で流行中のクラシックカメラやオールドレンズといった類も、大きく括ればそのような「古いモノ好き」の流派の中にある

¥300

SL2Sで動画と写真をうまく行き来するには

この日記ではほぼLeicaSL2-Sというカメラを使用して写真を撮っている。 SLはボタンひとつで写真と動画モードの切り替えができて、かつ別々の設定が出来るため、写真を撮っていて動画も撮るということがシームレスに行えるハイブリッド機だ。 だがなかなかハイブリッドに扱えず片方に集中してしまう。おそらく脳のせい。写真と映像を撮る時の脳内モードが異なるのだ。その両者をいかにマージしていくかを考えていて、トレーニングというか新たな実験を始めている。 ところでSL2SでLOG撮影

SL2Sファームウェア4.0のパースペクティブコントロール

Leica SL2-Sのファームウェア4.0にパースペクティブコントロールという面白い機能が付いた。 今さらSL2-Sのファームウェア4にアップデートしたら、パース補正機能が。撮った瞬間にカメラ内のセンサーによってパース補正してくれる。これがカメラ内処理されることは画期的で、新鮮すぎるのだが、写真的立場からはいかがなものか。 例えば、賃貸物件の建築写真を量的に撮る仕事などではすごく役に立つかもしれない。少し試してみたけれど、補正の正確性はすごく高くて、後処理不要なレベル。

¥300