悲しい気持ち
死とは睡眠なのではと考える。
父が末期がんで亡くなる前、会話の途中でも吸い込まれるように眠ってしまっていた。
実際それが睡眠なのか意識を失っているのかは私には判断できないが、永眠とはよく言ったものだなと思う。
1週間前まで祖母が感染症により入院していた。
祖母は体調を崩すとよく眠る。
そうでなくても徐々に睡眠時間は増えていた。
可能な限り見舞いに行っていたが、そこでもほとんど寝ていた。
感染症は治り退院してからも眠り続けてる。
声を掛けると目を開くし、返事もするし、笑うこともある。
しかし次の瞬間には眠ってる。
食事もほぼ受け付けない。
食べないと死期を早めるが、嫌がるのを無理やり食べさせるのもつらい。
ケアマネさんからも老衰に向かってるのではと言われた。
介護をしてる時は腹が立つこともあるし死んでくれと思ったことも多々ある。
そうは言ってもやはり数年前までは優しくまともで、私を半分育ててくれた人だから悲しい。
私は孫の中でも末っ子なうえ、容姿も性格も祖母の好みだったようですごく可愛がってくれた。
私が孫でありながら主介護者としていられたのも祖母が大好きだからだ。
悲しいなぁ。
母もつらそうにしている。
胃ろうのことも考えているらしい。
以前は胃ろうなんて祖母の意思がない限りしないと言っていたがいざ直面すると、できることはしたくなるのだろうと感じる。
身内ましてや親の命を諦めるのは難しい。
年齢を重ねるごとに知ってる芸能人も亡くなるし、家族も死んでいなくなっていくのを実感する。
今日、育てていた花が咲いて少し嬉しかったが、ずっとどんよりしている。
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