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自分は信じない、人を信じる。

ここ2〜3日、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんのドキュメンタリーを見ていた。

鈴木さんのスタイルは本当にかっこいい
ドキュメンタリー内で徹底して鈴木さんが言っていたのが、
「自分は信じない、人を信じる。」
という言葉だった。

これは決して自分の能力を信じていないという意味じゃないと思う。
むしろ自分のアイデアを信じるために、他人をより信じるということだと思う

自分一人で出せるアイデアより、誰かと出し合ったアイデアの方が面白い
お互いが互いのアイデアを引き出しあえば、より面白いものが作れる

だから鈴木さんはアイデアが出ると、
片っ端から周りの人に聞いて回るそうだ。
自分のアイデアが面白いか、社会に受けるだろうか、そんなことを聞いてまわる
聞く対象には年齢や性別に依存しない。
いろんな人の意見を聞いて、どんどんアイデアを面白くしていく

良いタイミングで良い話を聞いたなぁと思った
一人でやっていくのか、誰かと組んでやっていくのか、
最近自分も考えていたので目から鱗だった。

自分は昔から誰かに聞かないと中々先に進めないタイプの人間だったと思う
最初から答えに近いようなものは自分の中にある感じはしても、
そこにうまく辿り着けないことは何度かあった。

そんなとき周りの人に助けてもらうことが多かった
課題で苦しんでいるときに、喫煙所で友達に自分のアイデアを話していると考えがまとまってスッキリすることも何度かあった。

同じアイデアの話をしていても、
人によって捉える角度なんかが少しずつ違う
アイデアがもの凄く面白いものにジャンプするには、この少しの角度の違いがもの凄い重要なんだと思う

でも、こうして周りの人に助けてもらいながらやっていると
段々これじゃダメなんじゃないかと思う時があった。
他人に意見を聞かなくても、自分で考えて決断できるようにならないと一人前としてはやっていけないのではないか
そう思う時が何度かあった。

今の自分はデンマークで上手くコミュニケーションができないこともあって、以前ほど周りの人に意見を聞かなくなった。
これは自分一人で進められるようになる良い機会だと思って、これまでやってきた。

だけど、やっぱりしっくりいかない気がした

それで今日は、作ったプロトタイプを持ってクラスの友達に意見を求めてみた

そうしたら、自分の案を俯瞰的に見られたし、
新しい改善点や、自分のデザインの良いところに気づくことができた。

相手を信じて、全てを任せるつもりで話を聞く。
そうすると今までだったら長く考えてそうな段階が、
あっさりと乗り越えられたような気がした。

自分が少し悩んでいたものがスッキリした
やはり自分一人でつくるのではなく、誰かと作ったほうが絶対に面白いものができる。
そのときに大事なことが、「自分を信じない、人を信じる」だと思う

上手くいかないグループワークのときは、大抵これができていない。
でも自分が信頼できる人と、互いを信頼してデザインを進めていけば
絶対に自分一人でする時より面白いものが作れる。

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