キンクマじんたの闘病記録

こんにちは。ときせマンです。

飼っていたキンクマハムスターが病気になってしまったのでその記録を残します。
経緯としては、今回ハムがかかった病気についてネットで調べても
欲しい情報が全く無かったから。
同じ状況になった飼い主さんがこの記事を見て、何か少しでも力になれたらと思ったためです。


※医学に携わる者ではありませんので誤った認識がある可能性があります。この記事の内容は必ずしも正しいと限りません。何卒ご容赦下さい。


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また、この記事には病気中のハムスターの写真を掲載しています。
体つきが通常のハムスターと異なっている写真もあります。
苦手な方は閲覧ご注意ください。グロテスクな写真はありません。
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ペットの紹介🐹

どうでもいいですがペットって言い方が死ぬほど嫌いです。

今回、キンクマの神宮寺という子について書いていきます。
名付けたの私なのですが、神宮寺は長いのでいつもじんたって呼んでます。この記事でもじんたでいきます。

🐹じんたのプロフィール🐹
・2020年3月末生まれ
・性別: メス
・びびり

\やあ/

画像1

かかった病気について

①子宮蓄膿症 → ②腹膜炎 → ③リンパ肉腫(癌)
①から順に流れと一緒にかいていきます

①病気の発覚と子宮蓄膿症について

ファイル_000 (1)

これはおそらく全く病気の気配が無い、健康だったときのじんたの写真です。

この写真から様子が変わったというか、違和感に気づいたのは病院で診断された2週間ほど前。
散歩させているときに、下半身が若干大きくなってる気がして
「最近ちょっと太ったんじゃないかな~」程度に思っていました。

ファイル_000

最悪の画質の写真しかなくてすみません。
※ハムを散歩させるのが基本夜、部屋ほぼ暗いので画質がオワです。

以前の写真は体のラインがほぼ平行だったのですが
違和感を感じたときは、下半身だけ太ったなって感じです。
このときは肥満対策をして散歩の時間を長くしようと思った程度。
おそらく毎日健康チェックして様子を見ている飼い主にしか分からない程度の違和感だと思います。

そして後日、やっぱり様子がおかしい気がする、病院に行こうと思ったのがこのあたりです。

ファイル_000 (2)

トイレに入ったり出たりするのに、いつもはジャンプして飛び越えていたのですが、この時はかなり慎重に、ゆっくりになってました。
この写真はちょっと極端ですが下半身がより大きくなってるの分かりますかね。
この動作以外にも、よくじんたは自分のハウスの家に乗っかって外に出してってアピールしていたのですが

ファイル_000 (3)

(こういうやつね)
家にスっと上がれなくなったのと、上がろうとしても下半身が重いからか転んでしまうということがありました。

ネットで「下半身だけ太った」と調べてみたところ、近い症状で腹水という病気がヒットした為、この時は完全に腹水だと思っていました。

腹水 (ふくすい) は、医学における症状、病態で、腹腔内に異常に多量の液体が貯留した状態ないしはその液体をいう。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

腹水を抜いてもらわなきゃと思い仕事放り投げて病院に向かい診察して頂いたところ、主治医の先生から

「子宮に膿が溜まってますね。」

と伝えられました。
子宮に膿が溜まる????
恥ずかしながら医学や病気に関しての知識が全くなかったので、想像もしてなかった状況に絶句しました。
先生の判断で、じんたの下腹部を軽く押してみたところ
白~薄い黄緑色の膿が生殖器から出てきました。(肛門ではなく)
※ここで先生が仰ってましたが、慎重な判断をし適切な強さで押してくださいとのことです。
強い負荷が掛かって最悪子宮が破裂することもあるようなので飼い主が気になっても、絶対に押さないでください。

そこで言われた病名が 子宮蓄膿症 でした。

しかも軽く押して膿が出てきてしまうことからかなりの重度と診断されました。
ただ、じんた自身まだケージの中で遊びまわってる元気もあり、ご飯も完食する体力があったことから、
先生から「手術が間に合う、これより酷くなれば出来ない」と伝えられました。

ハムスターを飼ってきたことがこれで初めてではないので、手術のリスクや麻酔のリスクを十分に理解してました
麻酔からそもそも起きないんじゃないの?手術して生きて戻るの?っていうのが正直な心境でした。

しかし、至急蓄膿症を放置すれば、膿が増え子宮が破裂
漏れた膿が腹膜に振れ、腹膜炎を併発するのが最悪のパターンだそうです。
腹膜炎の場合、ほぼ助からないそうです。

腹膜炎※下記は人間の場合の症状
腹部の疼痛。時間の経過と共にだんだんと痛む部分が広がっていく。
ブルンベルグ徴候(腹部を圧迫した手を急に離すことで周囲に痛みが響く)のような現象を生じる。
筋性防御(腹筋部分が板のように硬くなる)という現象が生じる。
発熱・悪寒・嘔吐・頻脈などが起こる。
症状が重くなると意識を失い死亡する事もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


30分くらいですかね、本当に悩んで悩んで悩んで悩んでリスクについてしっかり確認し

・おそらく手術に耐えられること
・注射の麻酔では無いので、麻酔自体の体への負担は少ないこと
・子宮に膿が溜まったままだと苦しく、じんたへの負担が大きいこと
・薬では時間がかかりすぎる、腹膜炎を併発する可能性が上がること
・これはちょっと限定的ですが、主治医の先生がおそらく名医であったこと
(手術にかなりの自信を持っている、ネットのレビューからハムスターについてかなり知識と経験がある様子、実際の診察での会話上での判断ですが…)

上記の点から、あとはとにかくじんたなら大丈夫であろうというもはや希望に任せて手術を選択しました。
手術に関しては賛否両論あるかと思います。飼い主のエゴと言われてもそうだとも思います。

結果として、手術は成功。
ここで地に落ちていたテンションが爆上がりし、じんたよく頑張った~~!!!!!と浮かれてました。
じんたも麻酔からすぐに覚めました。やった!!!!
取り出した子宮をもらってなんとも言えない気持ちにもなりました。

②腹膜炎について

しかし、子宮は破裂しておらず膿も漏れていませんでしたが、
腹膜炎が確認
されたと報告されました。
原因はとにかく不明ですが、なってるものはもう仕方がないです。
ただ先の診察で腹膜炎は助からないといわれたばかりです。
しかしハムスターの腹膜炎の手術は現実的ではない。

え??????じゃあもうどうしたらいいの???????????????????
と、頭の中真っ白でした。

今後の治療としては、膿の元である子宮は取り出したので、抗生剤を与えて様子を見ていくしかない。
あとは正直元気になるのを祈るだけだと。

そのあと病院でどうしてハムスターは腫瘍が多いのか、ハムスターの子宮蓄膿症の発生の原因など、1時間くらい先生に教えて頂き帰りました。
これについては受け売りですが、本当に勉強になったのであとでまとめたいです。

手術後のじんた

最初の数日、とにかく家から出てきませんでした。

ファイル_000 (4)

ただ、ごはんもちゃんとたべて水も飲んでます。下半身も小さくなりました。
1週間近く経って抜糸に行ったときは外に出して~といつものように元気でした。
少しの時間ですが、久しぶりのお散歩もできました。※お散歩中しっかり行動監視しています。

しかし手術は成功、薬もしっかり飲む、ご飯もしっかり食べているのに
気がかりな点がまた出てきてしまいました。

下半身が前より肥大化している。

これがじんたが最後にかかった病気に関係していました。

ファイル_000 (6)

↑その時のじんたです。

③リンパ肉腫について

抜糸から3日後、下半身が肥大化し続けており、じんたもほとんど家の中で過ごすようになってしまっていました。
これはいよいよ様子がおかしいぞと思い急遽病院へ。
(別のハムスターもちょっとしたことがあったので病院につれていきました、そちらは何も問題無しでした)

検査の結果、再度膿と、なんと腹水がたまっていました。
膿については原因である子宮は取ったはずなのになぜ…?という感じですが(腹膜炎のせいかもしれませんが…いかんせん原因が分からず)
どうして今腹水…??という気持ちの方が正直ありました。

先生からは
「再度の手術は可能だが、原因を突き止められる成功の可能性が50%。
しかしこの体力ではそもそも手術に耐えられるかが50%。
と、2つの関門があると伝えられました。

そこで再度1時間ほどですかね
2週間以内の再手術は厳し気がすることや、薬で治療できないないのか等長く話し合いました。
その場の先生の判断では「薬で改善の可能性は本当に低い」といったものでした。

手術をすれば50%で死ぬ。
薬ではほぼすぐに死ぬ。

そう言われているもんです。

ただ助かる可能性が高い、そして先生の腕が確かだと人任せな願いですが
再度の手術をし、腹水・膿の原因を探り、治療していただきたいと決断しました。
こちらも批判していただいても構わないのですが、私としてはとくに後悔してません。

※再手術について
結果から言いますと、結局手術はしていません。
麻酔が効き始めた際にじんたの息がほぼ止まってしまったと連絡がありました。
そこで先生から「手術はできるが確実に死ぬ」と伝えられました。
再度の話し合いで、麻酔の負担は少ないから問題なく目覚めるため、生きている中で薬で治療したほうが、死んだまま手術するよりも絶対に良いと判断し手術は中止になりました。

麻酔をかけている間、腹水を抜いてもらい、その腹水から原因が突き止められました。
原因の内臓の成分が含まれていれば原因究明しやすいということで
腹水に含まれている成分を検査してくれたところ、腹水内に異常が起きたリンパ核が確認されました。

そこで血液の癌である、リンパ肉腫が発覚しました。

悪性リンパ腫(あくせいリンパしゅ、Malignant Lymphoma、ML)は、血液のがんで、リンパ系組織から発生する悪性腫瘍である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

子宮内膜症だけじゃありませんでした。
麻酔にかけたじんたを先生がしっかり触診してくれたところ
首のすぐ下の胸にしこり、腫瘍が確認できたそうです。
腹水の原因はこいつでした。

手術はできない為、投薬治療、ステロイド治療となりました。
薬について、ステージについて等細かく話して頂き、もちろん余命についても聞きました。

ファイル_000 (5)

↑そのときの説明でもらったメモ。
完治についてや薬の種類についてや余命がどれくらい伸びるか等書いてあります。

そしてその日から投薬を続け、病気と向き合ってきました。
ひまわりの種やブロッコリーやカボチャなど、じんたが大好きなものを上げて食べさせていました。


しかし10日目くらいから、目が開かなくなりご飯もほんの少ししか食べられなくなりました。
じんたはとてもえらくて、トイレだけは絶対トイレ砂にしていました。
よろよろと出てくる姿がとても弱くて、正直「どうしてじんたが病気にならなきゃいけないんだ」とどうしようもない気持ちを持ったりもしていました。

3月24日朝、じんたに薬をあげようと起こすと、息はしているが動かないじんたがいました。
急いでハウスから出し、手で体を温めますが体温はとても低かったです。
そこからしばらくして、私の手の中で眠るように亡くなりました。

子宮蓄膿症、腹膜炎、血液癌の3つの病気と一生懸命戦って
少しでも長く生きてくれたじんた、本当に頑張ってくれました。

もう少し早く見つけられればとか、違和感を感じた時点で病院に行っていればとか、結局どうやっても助けられなかったんじゃないかとか、いろんな気持ちが出てきてしまいます。

さいごに

今回のじんたの病気を通してハムスターを飼うことの難しさをより実感しました。
病院で何時間も説明してもらったハムスターと腫瘍のメカニズムについてなど、どうしようもないこともたくさんあるのだと実感しました。
リンパ肉腫に関しては腫瘍のメカニズムに非常に関係していました。
短命で、2000円程度で変えてしまう、安い金額で売っているペットですが

思ってるよりも飼うのは簡単ではない動物だと私は思っています。
私はハムスターが大好きなので、たぶん今後も色んなハムスターを飼っていくと思います。
今回の経験を活かすじゃないですが、どんな価格、どんなペットであってもしっかり責任をもって、最期まで世話して、その子にとって幸せな1生であったと感じてもらえるように頑張ります。
結局飼い主のエゴかもしれないんですけどね、でもそれでいいではないかと思います。

まだうちにはたくさんハムスターがいるので
1匹1匹としっかり向き合って生きていきます。


少しでも同じような状況にいる飼い主さんがいれば、気になったことがあればすぐに病院にいってください。

あと私が行った病院ですが、何かあったらここに行ってほしいくらい頼りになる病院です。
今まで複数のハムスターの病院にいきましたがその中でも群を抜いて先生の知識がものすごいです。
ハムスター相手に1度の診察で何時間も向き合ってくださいました。

病院名とか載せるのはアレなので気になったらぜひ連絡ください。埼玉です。

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