2024/02/29 麗か(うららか)

ポカポカとした日は草を積む。
庭の草木を整えて、眠っているカエルをうっかり起こしてしまう。日差しは暖かくなっているが、まだ起きるには早いカエルは寝ぼけたように手足をぎこちなく動かして逃げていく。

それに気が付いたネコがぽてっとカエルの真上から前足を置く。

「やめなさい」
そう言って私は、カエルをそっと包み上げて離れた場所へと放してやった。

ネコは大きな欠伸をして元の位置で丸くなる。

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