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2023年6月の記事一覧

願い手…… 頭を垂れ ただ  時を待つ者 望み手…… 天を見つめ ただ  神に焦がれる者 叶…

名野凪咲
1年前
2

手の先

差し出す手の先 誰かを支える為の手の先 誰かに支えてもらう為の手の先 私が支える手があれば…

名野凪咲
1年前
1

夢を

夢を見る……いつか来る行方。 望む手と 願う想いと 叶える力。 それを頼りに 夢を見る。 …

名野凪咲
1年前
1

向こう側

扉の向こう側 時間が動かない。 誰一人、私を見るものはなく。 誰一人、私が見るものはない。 …

名野凪咲
1年前
4

花雨

花降る時間。 ハラハラと 散る雪のように…… 白く白く 染め上げてゆく路。 遠く遠い場所を 想…

名野凪咲
1年前
2

鏡の中の私。 どんな顔ですか? 私には私の顔が見えません。 鏡を通して映るのは見知らぬ他人…

名野凪咲
1年前
1

四角い窓

窓の外 いつもいつも 待っていた。 小さな手を伸ばすことを止め 泣き喚く事をやめて たった一人だけ 来てくれるのを待っていた。 《 前へ * 次へ 》 詩 目次

信じたもの

人の言葉 そのままで 裏表など考えず 人の表情 そのままで うわべなど知らず 人の温もり そ…

名野凪咲
1年前

其処にいたもの

ポケットの中の夢の国 妖精の羽根をそっと仕舞った 扉の向こうの幻惑の国 ユニコーンの角をそ…

名野凪咲
1年前
1

感じたもの

肌が空気を感じていた 心が存在を感じていた 今あるのは無のみ 何も 何も 感じない 《 前…

名野凪咲
1年前
3

見えないもの

香とか風とか音とか 小さな頃は見えてたもの 季節の香 季節の風 季節の音 香とか風とか音と…

名野凪咲
1年前

成人

守ってた壁が消えて 守るものがなくなる 支えていた柱が消えて 支えられなくなる 寄りかかる…

名野凪咲
1年前
1

正義

それは正義なのだと言われた。 その傷は正義なのだと。 自分を守る為の 他者を傷つけない為…

名野凪咲
1年前
3

声にならない声

声にならない声。 いつだって、叫びだしそうになる。 それを……押さえ込む。 偽りの仮面をつけて 舞踏会へ。 その華やかな場所で 道化師を演じる。 僕達はそうする事で        生かされる。 研ぎ澄まして  声を聞いて 君の傍―かたわら― 今はまだ 届かないだろうけど いつか届くだろう事を信じているから 《 前へ * 次へ 》 詩 目次