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『僕だけの瞬間が輝いていた』

こんにちは。ネウです。

先日、Suy名義で30秒のアニメーション作品を投稿しました。
アニメーション作品としては二つ目でした。30秒の長さを作ったのは初めてでした。(書いた時点で「先日」だったけれど、この記事が投稿される頃には去年のことになってしまう...)

今は、また新しい作品作りに向けて、絵コンテを描いています。きっと30秒よりも長い作品になると思います。作りながらドキドキ。(これも書いた時点。今は実際に描き始めてます。)

そんな僕ですが、今回のnoteでは、その30秒アニメーションに込めた想いや解説などを綴っていきます。


まずは作品見てほしいです。
以下の作品について語るので、ネタバレ注意です。


解説と想い

まずは、タイトルから。

タイトルは『僕だけの瞬間が輝いていた』です。

これは、自分が夏に思ったことで、

「たとえ誰も自分のしていることを応援してくれなくても、認めてくれなくても、まずは自分が自分のしていることを応援してあげよう。認めてあげよう。
そして、きっと制作に一番大切なのは、誰か一人でも、そうやって自分の認めたこと、自分が頑張ったことを『いいね』って言ってくれること。それは、自分でも、自分の周りでも、自分の知らない人でも。誰かに届いたことを誇りに思いたい。」

という想いがありました。

それを作品に起こそう、と思ったタイミングで、Project Young. というインディーアニメの祭典がオープンになり、そこで一般公募があることも知らされました。

一般公募のテーマは『好きを諦めない』でした。

自分の好きも、他人の好きも、平等で、どちらも素敵で、僕はその二つをアニメーションを通して伝えたい、と思いました。


作中に出てくる男の子と女の子。

男の子は、自分の好きを認めようとする子。そして、認めて大人になった子。

女の子は、自分の好きを真っ直ぐに貫いていく子。そして、誰かの好きを認めてくれる子。

30秒に本当に色々な想いを詰め込みました。

0:05のあたりは、誰かの好きを認めない人たちの心ない言葉たち。自分の好きを自分でも認められない時のそういう言葉はすごく心に刺さってしまって、悲しくなる。そんな想いを込めました。だから、アンチがいなくなればいいな、という想いもあります。
ちなみに、自分は自分の作品に対して否定的に思うことが多く、自分自身が自分の作品の一番のアンチだったりもするので、アカウント名が読めなくなっていたりそういう仕掛けがあるのは、ネット上の見知らぬ誰か、という意味を含めながらも、自分もその立場にある、と示唆したかったです。

そして、0:12のあたりからは、実は男の子の夢の中の話になります。

夢の中で出会った男の子は、未来の自分。

未来の自分が今の自分に対して、何を行ってくるのだろう、と自分でも考えてみて、まず、怒るような事はしないんじゃないか、という考えに至りました。未来の自分は今の自分を乗り越えた上で存在しているからこそ、今の自分を怒ることは、それは未来の自分まで否定してしまうんじゃないか、と考えました。

じゃあ何を言うんだろう。

それはきっと、

「どんな瞬間でもきっとあなたは素敵だ。」

ということなんだろうな、と思います。

今のあなたが輝いて生きるから、未来のあなたも輝くのだ、と。

今が辛くても、未来の自分はこんなにも輝いているのだ、と。

だから、自分は今の自分だって好きだよ、と。

自分を自分で認める、と言う表現は、自分を未来の自分が認めてくれる、今の自分を乗り越えて、未来できっと待っている、と言う表現に直しました。

0:21に描いてある、二つの文字

『誰かの「好き」を切り取るのが僕の好き。』

『僕ならできるだろ。』

まず一つ目。『誰かの「好き」を切り取るのが僕の好き。』

これは、自分の好きを認めれずにいる男の子でも、誰かの好き、を認めていて、そして、いつか自分も自分の好きを認めたい、という想いなのだと思います。

そして、二つ目。『僕ならできるだろ。』

これは、未来の男の子が描いたメッセージ。今の自分を怒ることも、責めることもせず、ただ真っ直ぐに背中を押してくれる言葉。
自分を信頼してくれる言葉が、一番力になるのだと思います。

未来の自分が会いにくることなんて、夢でもきっとありえないことだと思います。でも、未来の自分が明るい自分であるように、今を何とか生き抜いていこう、頑張ってみよう、と思えたらいいな、と思って、この作品を作りました。

自分自身、自分の好きなことが周りからもあまり認めてもらえなかったり、認めてもらえないかもしれない、と自分から隠したりすることが多くあります。
そんな僕だからこそ、今、未来の僕に顔向けできない僕ではいたくない、と思ってこの作品を作りました。自分自身に対する、エール、みたいな気持ちで作っていました。

この先にどんなに辛いことが待っていようと、きっと、何年後かの未来の僕はきっと輝いて僕を待っていると思うのです。だから、僕は未来の僕が輝けるように、今を一生懸命に生き抜いていきたい。


そして、この作品の一番の面白いところは、最初のシーンの捉え方です。

作った後の後付けの設定にはなってしまうけれど、僕自身このシーンに対して的確な答えを持っていません。

最初のシーン、はじまりのシーンにも見えて、また、夢の終わりの後の、泣いた後の自分だとも捉えることができる、ということに作った後に気がつきました。
無自覚で二通りの見方ができるみたいです。


どんなものにでも、自分の意図しないものもあって、それが制作の一番面白いところなんだろうな、と思います。

だからこそ、これからも作っていきたい。

Suy、には彗星の輝きと儚さを込めて。
NEW、には常に新しく輝く自分を込めて。

また。


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