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第13回 てぃーパックマンの撃墜手段の分析

 こんにちは、Tokiです。今回はSummit4にてKAZUYA MISHIMAブームを引き起こしたてぃーさんのパックマンの撃墜手段について調べてみました。前回は立ち回りについてまとめてあるので、興味のある方はこちらをご覧ください。

 今回も最後に集計試合をまとめてあるので、興味のある方はご覧ください。対象はsummit4以前の海外大会を対象としています。被りなしで10キャラ以上、撃墜回数は約100回を集計しています。

撃墜手段の割合

撃墜手段

 こちらは撃墜時の状況の割合を示すグラフです。その他にはジャンプ読みや受身展開などが含まれています。また崖でベル、着地狩りでベルなどのように1つの撃墜に複数の要素がカウントされていることもあるのでご了承ください。

 このグラフを見るとやはりというべきか、ベルによる撃墜の割合が高く、ベル撃墜が約4割あります。逆に言えばベル以外にも崖や着地狩りといったステージ上での有利状況、復帰阻止や復帰阻止阻止のような崖外での空中戦、ニュートラルや差し返しのようなお互いに有利不利のない状況というような、どんな状況でも撃墜はできているようです。

次はそれぞれの撃墜手段について見ていきます。

ベル

ベル

 パックマンと言えばベルによる撃墜が一番に思いつくと思いますが、相手自身もベルの強さを理解しているためそうそう簡単には当てられません。アイテム持ちにするためにベルを投げるのを除いても、ベルを投げたうち撃墜できるのは2割程度でした。

 ベルを当てるためにベルを持ったまま相手に近づいてガードを張ったり解除したり、ステップして相手の様子を見てたり、ジャンプ様子見を見逃さず着地の瞬間や飛んだ瞬間に当てたりと、相手の動きをよく見る+相手がどう逃げたいかを読みきるという、てぃーさんのプレイヤースキルの高さによってこの撃墜割合になっているのだと思われます。

 もちろんベルを当てた後は冷静に画面を見て、横スマや上スマ、空後、横Bなど最適な技選択をしていました。さらにベルを外した後は消火栓を挟んで再度ベルを装填し、またベルの圧力をかけたり、ベル装填を阻止するために突っ込んでくる相手を処理するというように、撃墜帯に置いてはベルの存在がお互いの行動に影響を与えているようでした。


崖

 崖撃墜にもベルが多く含まれており、崖での撃墜の半分がベルによる撃墜でした。相手の崖上がりに当たるようにベルを置いておいたり、ベルを下投げしたり、崖に詰めてガードしている相手がジャンプで逃げる瞬間に当たるようにZ落としで当てたりと様々なベルの当て方が見られました。
 
 またベル以外にも消火栓を設置して横スマやNB(アップル)など、崖の消火栓を使ってベル以外でも撃墜を通していました。

着地狩り

着地狩り

 着地狩りはてぃーさんの相手の行動を読む力の高さがかなり現れるポイントだと思われます。もちろん着地狩りでもベルが半分近くを占めており、ジャンプを何度もしていなくても、1回目からすぐに着地隙を狙ってベルを当ててきます。

 特に印象に残っている人が多いであろうシーンはMain StageのTweek戦の5セット目の最後の撃墜ではないでしょうか?ベルをアイテムキャッチするためにTweekとは反対のステージ端のほうへ行き、その隙にTweekが反対の崖でバナナ生成し、空後キャッチをした、その一瞬の隙にベルをダッシュ投げして最後を決めたあの瞬間は、まさにてぃーさんの一瞬の隙も逃さないスキルの高さがうかがえる瞬間であったと言えます。
 他にもDabuz戦では何度もDabuzが着地する瞬間やジャンプ様子見の一瞬の隙を逃さずにベルを当てており、Dabuzもベルに対して非常に苦戦していたようでした。

※2022年3月22日追記
ちなみにDabuz戦では14回中9回ベルがヒットし、そのうち6回撃墜していました。集計した試合の中ではヒット率64%のDabuz戦が最もベルヒット率の高い試合です。

 ベル以外には2段ジャンプからの空後で撃墜することが何度も見られ、普段から消火栓を挟んだ時にジャンプ読みで空後をしているのと同じように空後を当てるシーンが何度も見られました。決して剣キャラのように判定・リーチが強い技ではありませんが、しっかりと空後を当てられるのはてぃーさんの相手の動きを読む能力の高さによるものだと思われます。

 またパックマンは隙ができたらフルーツターゲットを溜めることが多いですが、毎回溜めるのではなく、たまに溜めずにいきなり攻めにいくというような、緩急があるからこそ相手も油断して空後に当たってしまっており、攻めの緩急こそがてぃーパックマンの強さでもあると思われます。

復帰阻止・復帰阻止阻止

復帰阻止

 復帰阻止や復帰阻止阻止には回転率の高い空前で相手のジャンプを潰したり、多段技で広範囲に攻撃のできる空下をよく使っていました。特に下から復帰に対してやその場上がりに対して空下を置いておくなどのように使われていました。

画像4

 こちらは前回の立ち回り分析で用いた技使用割合のグラフです。空下は終盤の利用割合が増加していることからも復帰阻止や崖などで利用する頻度が増えていることがわかります。
 他にはNBが使われており、オレンジで撃墜に直接つなげたり、チェリーで展開継続に使われていました。

差し返し・ニュートラル

差し返し

 これらはお互いに有利不利のない状況から一瞬の隙を逃さずに撃墜しているもので、小ジャンプからの空中攻撃の後隙に横スマや、空中技をかわして空後を差し返したりしていました。
 ほかにもその場上がりから即つかみ→後ろ投げというのもあり、投げバを持っている強みも見られました。バ難になった時にはアップルを使いながら消火栓と一緒に攻めるというのも見られ、序盤はベルでの早期撃墜、バ難になる時にはアップルというようにNBが撃墜においてうまく使われている印象があります。

撃墜技の割合

撃墜技

 撃墜技については先ほど撃墜手段で述べたようになっています。今まで調べたどのキャラよりもスマッシュが多いのはやはりベルによるものだと言えます。
 空後、横B、横スマ、上スマはどれもベルからの撃墜に利用されおり、ベルの当たる位置によって各種技を選択していました。
 どの技がどの状況で使われているかはほぼ撃墜手段のほうに記載してありますので割愛します。

撃墜時の相手%

撃墜%

 こちらは撃墜技被弾時の相手%が何%だったのかを示しているグラフです。ベルや受身展開など直接撃墜する技ではなくとも、その技が原因で撃墜となっている場合、そのベルなどが当たった相手%を計測しています。

 このグラフを見ると今まで調べてきたどのキャラとも違った結果となっているのがわかります。今までも大体調査対象によって差はあれど、おおよそ100回程度の撃墜をカウントしており、今回も100回ほどの撃墜をカウントしていますが、一番多い撃墜帯でも20回を超えていないのは初めてです。

 今までにえとのさん(ピチュー)、ザクレイさん(ソラ)、プロトバナムさん(ルキナ)を調べてきましたが、どのキャラでも撃墜しやすい%帯のトップ2は両方とも20回以上カウントしていました。

 逆にてぃーさんの場合撃墜帯が他の人たちよりも幅広く、10回以上撃墜している%帯が75~165%と一番広いです。にえとのさんで105~165%、ザクレイさんで90~150%、プロトバナムさんで90~165%となっており、早期撃墜の%帯分広くなっています。これはもちろんベルによるもので、70%過ぎたあたりからベルによる、低リスクで安定して早期撃墜が可能になっているのが影響しているものだと思われます。

撃墜%詳細

 このグラフは先ほどのグラフに撃墜手段の詳細も載せたものです。ただし、最初に述べたように崖でベル、着地狩りでベルなどのように1つの撃墜に複数の要素がある場合は、ベル撃墜のみとしています。
 これを見るとベル撃墜は90~120%帯で多く見られ、その後はベル以外の撃墜手段の割合が増えてきていることがわかります。早期撃墜でかなりリターンが大きい場合はベルを積極的に狙いますが、ベル以外でも撃墜ができる%帯になればベルに固執せずに撃墜しているようです。

まとめ

 ここまでてぃーさんのパックマンの撃墜について見てきましたが、ベルを使ったスマッシュでの早期撃墜が多く、そのため他の人たちよりも幅広い撃墜帯であることがわかりました。そのベルの当て方だけを見ても、相手の動きを読んだり、一瞬の隙を逃さないてぃーさんのプレイヤースキルの高さがうかがえる結果となっていました。
 またベル以外にも復帰阻止や崖、着地狩りなど有利な状況でベル以外でもしっかりと撃墜しており、ベルだけに頼らない撃墜手段も重要であると思われます。

終わりに

 次回はフルーツターゲットについて投稿予定ですが、データを集めててなんかいつにもまして薄い内容だなって気はしています笑。今まで一つだけの技に注目して分析したことはなかったので、一つだけに注目すればそうなのかもしれませんが。まあ使い手じゃないので深い内容は期待しないでください。
 投稿が遅くて申し訳ないですが、Twitterやnoteでの反応はとても励みになりますので、気軽に反応していただけると嬉しいです!

 ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。

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