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第23回 ミーヤーG&W の対Abadangoパルテナに対する展開継続を分析する

 こんにちは、Tokiです。今回は篝火#8を優勝したミーヤー選手のG&WがAbadango選手戦にて見せた圧倒的展開継続力を分析していきます。G&Wというキャラにもかかわらずスマブラ力を見せつけたミーヤー選手の実力を少しでも分析できればと思います。

 対象試合は篝火#8のAbadangoパルテナ戦のみでWSFの4戦とGFの2戦目から5戦目が対象となっています。

1ターン火力

このグラフは試合ごとに1ターンで稼いだ平均火力と最大火力を示しています。色が薄いのはミーヤー選手が負けた試合です。またこの記事では1ターンというのはコンボや崖狩り展開などで20%以上火力を稼いだことを指しています。

 このグラフを見るとどの試合でも平均で40%以上火力を稼ぐことが多く、WSFの1試合目,GFの5試合目以外では1試合中に少なくとも一回は60%以上の火力を稼いでいました。
 またグラフにはありませんが、各試合の展開の回数は平均で6回となっており、展開維持によって各試合で平均250%ほど火力を稼いでいました。

 こちらはミーヤーG&Wの1ターン火力のヒストグラムです。右の枠に示す平均値や中央値からも1ターンで大体40%ほど稼いでいるということがわかります。昨今の火力がインフレ環境において40%は特別高くはないかもしれませんが、それでもかなり安定して火力を稼いでいました。中には1ターンで100%以上火力を稼ぐこともあり、展開維持のスキルの高さが光っていました。

1ターン継続 状況割合

 こちらは展開継続で火力を稼いだ際の状況の回数を示したグラフです。ただし1ターンでコンボをしてから崖狩り展開に移行したり、コンボをしてから着地狩りに移行するというように1ターンで複数の要素が含まれていることもあります。

 G&Wというキャラの特性上コンボや着地狩りが多くなるのかと思いきや、崖展開が最も多く見られました。これは空Nからの空上までのコンボをうけてからAbadango選手が崖にすぐに逃げて着地狩りで一生空上をされるのを避けていたということや、崖シェフでの崖狩りを積極的に行うこと、パルテナ側がリーチを押し付けて戦おうとして徐々にラインを下げていたため崖が近いということが要因として考えられます。

 ただこの中で目を引いたのはテレポート狩りから展開を始めているのが6回あるという点です。機動力が決して高くないG&Wでテレポート狩りを何度も成功させているというのはミーヤー選手のスマブラ力の高さがうかがえます。

 続いてこのテレポートへのリスク付けについて詳しく見ていきます。

テレポートへのリスク付け

 1つ目のグラフはAbadango選手が復帰で崖につかまる以外の目的で使用していたテレポートの割合です。基本的に防御的な目的として集計していますが、ライン回復しつつテレポートキャンセルして攻めるという場合もあるかもしれませんがその場合はライン回復として集計しています。

 2つ目のグラフはミーヤー選手がテレポートに対してリスクを付けた時のテレポートの使用状況の割合です。

 これら2つを比べるとそれぞれの割合に大きな違いはなく、どのテレポートに対しても一定のリスクを付けられていることがわかります。

 グラフにはありませんが、全てのテレポートに対して平均で3割リスク付けを行えていました。テレポートという強行動に対してこれだけリスク付けを行えているということから、ミーヤー選手が攻撃を振りながら相手の行動をよく見てすぐに反応しているということや相手の行動を読む能力が非常に高いことがわかります。

 このグラフは試合毎にテレポートを使用していた回数とテレポートに対してリスク付けを成功していた回数です。色が薄いのはミーヤー選手が負けた試合です。

 WSFの1試合目と2試合目ではテレポートに対してリスクはあまり付けられていませんでしたが、3試合目以降はテレポートに対するリスク付けの割合が倍近くに増えていました。

 またそのテレポートに対するリスク付けの割合が増えることで、Abadango選手がテレポートを使用する回数を抑えていたのかもしれません。実際、ミーヤー選手が勝っている試合ではテレポートの使用回数がWSFの1試合目以外は少なくなっています。

まとめ

 今回篝火#8におけるミーヤー選手の展開継続力について分析してみました。その結果

1.ミーヤー選手は1回の展開継続で平均40%、1試合当たり約250%展開継続で火力を稼いでいた。

2.ミーヤー選手は崖展開で火力を稼ぐことが最も多く、どのテレポートに対してもリスク付けを行えていた。

3. ミーヤー選手はあらゆる目的のテレポートに対して的確にリスクを付けており、それによってAbadango選手のテレポートの使用を抑えることができていたことが勝利につながっている可能性がある。

終わりに

 今回はミーヤー選手の対Abadangoパルテナについて分析してみましたが、いかがでしたでしょうか?個人的にはいつもより内容が薄くなってしまったような気がしましたが、これ以上の分析内容もあまり思いつかなかったのでやや妥協気味な結果となったのが悔やまれます。

 次回も続いてミーヤー選手の分析を行おうかと考えています。恐らく今回よりは深い分析ができるはずだと思っています。まだ分析していないのでわかりませんが。

 ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。

集計試合

篝火#8 WSF - FTG | ミーヤー Mr.ゲーム&ウォッチ vs SNB | あばだんご パルテナ - スマブラ 大会 Kagaribi#8 Winner's Semis

篝火#8 GF - FTG | ミーヤー Mr.ゲーム&ウォッチ vs SNB | あばだんご メタナイト,パルテナ - スマブラ 大会 Kagaribi#8 Grand Finals


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