トキ

徒然と心の赴くままに。

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最近の記事

私には稲荷大明神の加護が付いているに違いない。

 『最後の晩餐』  レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた名画のタイトルである。  イエス・キリストと12人の弟子が最後の食事をする様子を描いたもの……と誰でも知っている知識はさておいて。  この『最後の晩餐』をもし選べるとしたら、何を食べたいだろうか、とふと思った。  お寿司にステーキ、うな重、すき焼きにしゃぶしゃぶ、伊勢海老、……所謂高級な料理をつらつらとあげてみたが、どれもしっくり来ない。  それなら珍味、と言われるものはどうだろうか。フォアグラ、キャビア、トリュフの三大珍味

    • 嫌いなものが得意、というまではいかないけれど、そういうレベルになった話。

      突然だが、私は体育というものが嫌いだった。 早生まれ、という要素と鈍くさい、という要素が掛け合わされば、それも当然だと思う。 団体競技では「お前のせいで負けた」みたいな空気を放たれ、個人戦ではたまに私が勝つと「あんな奴に負けた」と泣かれるくらいには酷かった。 「真面目にやれ!!」と怒鳴られたことは、一度や二度ではない。 当然のように成績は最悪。 体育祭の時は台風で中止にならないかと祈ったものだった。 ……が、それは高校に入って一変した。 高校は遠距離通学かつ女子高

      • プライド?

        もう何年も前の事で、時効だと思うので書く。 かつて働いていた大学でのお話(督促をしたのとはまた別のところ)。 その日はよく晴れた青空が眩しかった。 絶好の「卒業式」日和といえよう。 卒業生たちは期待と不安を胸に、新たな旅立ちを迎える、そんな日に。 部署に一本の電話が入った。 相手は「警察」。 内容は「今日卒業予定の学生が、家で首を吊った」と。 ざわっ、と衝撃が走った独特の感覚は、今でも忘れられない。 家族によれば、前日まで「卒業式に一緒に行こうね」と話していた

        • 授業料免除の話

          かつて働いていた部署で取り扱っていたものの一つが、授業料免除だった。 という訳で、今日はこの事について。 要するに経済的理由により授業料を収めることが困難で、かつ優秀な学業成績を収めている学生対象に、授業料を全額、もしくは半額免除……払わなくていいよ、という制度である。 この辺のことは、ちゃんとした記事がいくらでもあると思うので、詳しくはそちらで(他力本願)。 恐らく気になるのは、 成績優秀はともかく、「困窮度」って何やねん。 という事だと思う。 どうやって判断

        私には稲荷大明神の加護が付いているに違いない。

          脅した話

          今回は、督促を「した」話を記そうと思う。 昔、私はとある大学の職員として働いていたことがあった。 ここまで記せばもう分かると思うが、「督促」をしたのは、「学費」である。 通常の場合、学費は自動引き落としとなっている。 が、指定された口座に学費分の金額が入っていない場合は、引き落とされない。というか引き落とすことが出来ない。 そういった場合どうするかというと、また翌月引き落としがかかる。それでも引き落とされなかったら、また翌月……というようにどんどん引き伸ばされていく。 が

          脅した話

          好きなものを否定された話

          唐突だが、私は腐女子である。 二次創作をするタイプの。 二次創作をするからには、同人誌も出している訳で、当時ハマっていたジャンルの即売会に参加する事となった。 それはいい。 だが、問題は取り扱っているカップリング(組み合わせ)が、余りにもマイナー過ぎる……どころか、原作では接点がない組み合わせだった事だ。 「なんでその組み合わせなんだ」「変わってますね」などの言葉を受けつつも、「好きなんだから仕方ないじゃない」の一言で全て片づけることにした。  ただ本を作ったところで

          好きなものを否定された話