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在宅フリーランス物語 1章目(無料にしました)

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はじめまして。フリーランス歴がかなりの長さになってきたミトです。
本日は、コロナ禍を経てフリーランス、副業などの働き方が確立された今、改めて、在宅フリーランスはこれから、どうあるべきなのかを考えてみたいと思い立ったので執筆いたします。

できる限りわかりやすく、読みやすい文章にしているはずですが、読みづらかったらコメントなどいただけると嬉しいです。

在宅フリーランスになろうと思い立つ


私がフリーランスになった理由の一つ、それは自宅で仕事をしたいからでした。かなりのインドア派で、趣味も自宅の中で完結しており、仕事に必要な道具(パソコンなど)も揃っている。これは、家で仕事したくなりませんか?僕だけですかね?笑
また、移動時間が嫌いだったということもあり、
「起きてそのまま業務につける、ご飯も自炊で節約できる、良いこと尽くしじゃないか」
と興奮し、インターネットで在宅フリーランスについて調べ漁ったことを覚えています。

少し自分語りになりますが、当時はWEB制作を行っている会社に務めていたこともあり、IT関連の、特にWEBについては得意な分野でした。
当時2016年ぐらいは、
「これからは在宅の時代だ!」
みたいな風潮が少しづづ世に出始めていました。IT関連の業種は、その性質から外注することが多い事から、こういった風潮は加速度的に増えていき、2024年現在でも多くの会社で取り入れられているそうです。
私もつい昨年まで、とある企業の専属委託先として業務を行っていました。専属委託は、ほぼ派遣社員みたいなものですね。

そういった時代の風潮も助け、晴れて、仕事を見つけ、会社を辞め
在宅フリーランスになったのでした。

なんか雲行きが怪しいぞ、在宅フリーランス


フリーランス1年目、それはそれは険しい道のりでした。
ただ、2年目からは生活が良い方向に一変しました。
この章では、それまでの道のりをお話します。

フリーランス1年目のミト


さて、晴れて在宅フリーランスとなったミトくん。
初めての業務は動画制作、単価は10分尺の動画で15000円ぐらい。
業務のためのパソコンも新調したし、これでバリバリ稼ぐぞ!

時系列は飛んで、納品後、背中に冷や汗を書くぐらい重大なミスに気付くことになります。
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それは、死ぬほど単価が安いことに気づく。
私は動画編集もできるので、フリーランス1発目の業務は「アニメーション系動画の制作」でした。(当時流行っていたフェ◯ミ研究所とかそういった類のアニメーション制作)
納品までの作業時間ですが、1週間前後はかかっていたと思います。
これで15000円です。
そうなんです、フリーランスって初動がめちゃくちゃきついんです。
これなら2日間どこかでバイトしたほうがましです。

さて、なぜこんなに時間がかかってしまったのか。
それは、
クライアントとの確認作業などによるタイムラグ
によるものです。

普通に働いていてもよくあると思います。
先方にすぐ確認してもらいたいのに、連絡が全然こなくて、色々スケジュールが押しちゃう。的な。

これは本当にきつかったです。
動画編集もわりとすんなり行えていて、おそらく1日半ぐらいで初稿をチェックに出していました。
ただ、そこからのクライアントチェックは1日~2日かかるんです。これは相当早い方です。
というのも、

自分が朝9時から21時までフルで作業
→クライアント連絡
→クライアントは翌日から確認作業ができる

というタイムラグが生まれるのです。クライアントからの確認連絡などが遅くなった日には地獄です。

それなら、空き時間に他の仕事をやれば?というお声が聞こえてきそうですが、フリーランス1年目はそこまでうまく仕事をとれないと思います。

ここで気付きました。
「会社やめなきゃよかったな・・・」

法人という大きな母体の強さ、楽さにようやく気づいたのです。
というのも、フリーランスは月末までに納品ができれば、早ければ翌月末には報酬が入金されます。これは会社も同じタイム感ですよね。

ただ、納品が出来なければ、翌月末には報酬は発生しません。

例えば、1月20日に依頼があり、打ち合わせをして、よし作業開始だ。
これだけで、クライアントとの時間のすり合わせなどを加味すると2、3日かかる場合もあります。これも早い方です。

前述の動画作業だとここから1週間、ギリギリ月末に間に合えばいいですが、2回目、3回目の修正が重なると、そもそも相当な日数をこの業務に費やすことになります。

企業では、どんなに納品が押しても毎月ほぼ定額の給料が出ますよね。
それに業務も自分が担当するところだけ、できる。
(※動画編集の場合だと、営業、ディレクション、連絡、実作業、修正作業、納品ぐらいはあります。私の場合だと、「実作業、修正作業」が担当になります。)

それに食わせて、1本15000円です。これでは本当に食っていけないんです。
なので、クライアントとの確認作業時間や、営業時間外はバイトしていました。当時はバイト代のほうが稼げていました。

1年目はだいたいこの感じで、会社員だった頃より貰える金額は当然少なく、時間も削り、アルバイトをしながらしのいでいた。というものでした。続いて2年目。

フリーランス2年目前期


1年目は、本当の意味でのフリーターをやっていたミトくん。
正直、もう少し悠々自適な生活が訪れると幻想を抱いていました。

さて、2年目。
ここで大きな転機が訪れました。
ついにWEB制作での契約を取ることが出来たのです。
当時は、専属ではなく、外注先として仕事をもらっていました。

案件は、
クライアントのオウンドメディアのWEBサイト運用だったり、リンクの修正など細かいものから、WEBのコーディングを一本任せていただけることもありました。

当時の私は浮かれていましたが、ここにもフリーランスの大きな落とし穴があったのです。

契約では、時給制が採用されていて、
1日の作業が終わった際に、「◯時間作業しました。」などの報告をしていました。所謂タイムカードみたいなものです。

当時浮かれていたのは、その時給の高さ。
なんと1500円だったのです。
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安いと思われたでしょうか。
私が住む田舎では、アルバイトの時給が1000円前後だったので、本当に高いと感じていました。

話がそれました。
タイムカード制なのできちんと時間を測ることが必要なのです。最初のうちは、スマホのタイマーを使ってきっちり計測していましたが、やはりIT業、業務に関わる技術的な分からない事も出てくるわけなのです。

そうなると、当然、目の前のパソコンで検索しますよね。
この「調べる時間」が結構バカにならなくて、1時間~2時間ぐらい、
調べては試し、調べては試し、を繰り返すことになるのです。
タイマーは進んだまま。

そして、1日の業務終了で時間を報告するんですが、ある日、担当者から
「なんか、ミトくん、時間盛ってない?」
なんて言われてしまいました。

もちろん、「盛ることも簡単だな~」とか、
邪な考えが生まれないわけではありませんでしたが、していません。

そうなんです。
クライアントからは僕が自宅で本当に業務を行っているかを確認する術がないため、こういった不信感が生まれてしまうのです。コロナ禍で一般的なギ業でも在宅勤務が主流になったときも、こういった問題は多く聞きました。こういった不信感は、一度抱かれるとお互いが良い気持ちをしないんです。

否定をしましたが、それからは、「調べる時間」を削って提出するようになりました。クライアント側も作業時間だけをタイムカードに記入してもらいたかったみたいですね。
このタイムカードの考え方は、普通の企業では通りませんよね。
これがフリーランスの落とし穴であったわけです。

こうして、フリーランス2年目で、念願のWEB制作という職を得たにも関わらず、あらぬ疑惑をかけられ(というかお互いの誤解)、もやもやしたまま業務をこなしていくのでした。

アルバイトはまだ続けておりましたが、少しずつ減らすことができるようにはなっておりました。
フリーランス2年目後期に続きます。

フリーランス2年目後期


結論をいうと、またしても大きな転機が訪れたのでした。
それは、担当したWEB制作会社の紹介から、ミトと直接取り引きをしたいとのお申し入れでした。

これはかなり大きかったです。
私がフリーランス個人として、大きな案件を引き入れることに成功したのです。
ただ、本当に運が良かった。これに尽きると思います。

タイムカード制の企業では、ずっと同じように労働をしていると、
私と同じ雇用形態で働いている先輩によく聞いていました。所謂ブラック企業ですね。
他の会社さんでは、こんなことないけどねーみたいなことをサラッと言われて衝撃を受けました。
なので、こういった機会は本当にないと思います。
他の方がどうかは存じ上げませんが、本当にラッキーでした。

ちなみにWEB制作一本の単価は、
50万~100万ぐらい。ピンキリですが、だいたいこれぐらいと見ていただければと思います。制作期間は、早くて1ヶ月、遅くて3~6ヶ月ぐらいですかね。つまり、早く終わらせれば、月収も上がる、これがフリーランスの醍醐味なのです。

そうしてまとまった案件を手に入れることができたミト、ここから、大波乱が巻き起こるとも知らず、静かな6畳間で小躍りをしながら喜ぶのでした。

思ったより長くなってしまったので、次回に続きます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
応援していただけると、私の筆が軽やかになります。よろしくお願いいたします。








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