フィクションとノンフィクション
高校1年生の冬、
劇場版の『バトル・ロワイアル』を
観終わってから
シアターをあとにすると、
外は何事もなかったかのように
すっきりと晴れていて、
人々は平和そうに道を歩いている。
何事かが起こったら
それはそれでまずいのだが、
その虚構と現実とのギャップに
耐え切れなくて、
10代の頃
映画をみるのを一時やめた、
というのもある。
作品に入りすぎてしまうのだ。
いまでもそういう傾向がある。
職場の映画通のリョウ君は、
その作者の意図を汲み取るのが
”闘い”であって、