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RemNoteに至る経緯

※いつもの話ですが私の文章はすべて「個人の意見」です。下記の内容が公式と矛盾する場合は公式の方が正しいです。


《私の執筆ソフトの変遷》

Ulysses ⇒ Scrivener ⇒ Onenote ⇒ Confluence ⇒ Simplenote ⇒ RemNote


小説の投稿の途中なのですが、執筆環境を変えたのでそれについて書きます。
私はもともとはiPadで執筆活動を始めました。iPad第3世代の頃です。
使っていたアプリはUlyssesです。

・Ulysses(ユリシーズ)

Apple製品向け執筆ソフトといえば「Scrivener」と「Ulysses」が有名ですが、当時はまだ始めたばっかりだったのであまり考えずに安い方を選んだような気がします(笑)。

UlyssesはScrivenerよりも機能は少なめですが、タイトルを付けない、文章を任意の段落で分割したりつなげたりが簡単など直感的に文章を書いて試行錯誤するのに良いアプリです。特に最初の頃は浮かんでくるバラバラなアイデアを次々に記録しておくといった感じだったので、ちょうど自分に合っていたと思います。シンプルでもフォルダ分け、文章の階層化、検索置換、文字数カウントなどはしっかりとできます。

その後、ipad本体の経年劣化で使用が困難になったため、夫のおさがりのノートPCを使うことになりました。

その前から執筆環境として「Scrivener」が最強という話を目にしていたので、次は迷うことなくWindows版のScrivenerを導入しました。


・Scrivener(スクリブナ)

私が導入したときはWindows版はまだバージョン3になってなかったのですが、ベータ版が使用できたので3を使っていました。ただし1ヶ月に1回くらいのペースでアップロードしないと使えなかったのですが。それでも圧倒的に3が良かったですね。

私は「人類のDNAに絶滅が予言されている」という設定の近未来SF小説のシリーズを構想している(構想7年くらい?!)ので、舞台背景とかガジェットとか年表とかのシリーズ共通の設定がたくさんあったりします。Scrivenerだとそういう設定を参照しながらシリーズ物の小説を同時進行で構想するような事もやりやすいです。

なので、Ulyssesの時代にはかなりザックリした構想しかしてなかったけど、Scrivenerになってから詰めていった設定がたくさんあります。それでもまだまだぜんぜん設定も内容も未完成ですが……小説のネタとして論文や記事を読みますが、PCだとそれらを検索して読んだり収集するのも楽になりました。

ちなみに論文や記事はEvernoteで収集・管理してます。これはこれで別に記事を書きたいと思ってます。

Scrivenerは執筆ソフトとしては多機能で有名でもあるので、細かい説明は他に譲ります。
とにかく私もなんの不満もなく使っていました。
しかし、今noteに投稿中の小説が完成に近づいた頃に、ちょっとした不満が出てきました。

それは「Android版が無い」という事です。

私は執筆活動を仕事が休みのときにPCでやるので、今までは特に問題がありませんでした。でも、完成に近づいた小説を通して読んでチェックして細かな修正をしたいなって時に、スマホで読めた方が良いなと思ったんですよね。残念ながらScrivenerにはAndroid版がありません。

そういう事ができるという観点で目をつけたのが「OneNote」です。

・Onenote(ワンノート)

Microsoft社謹製のノートアプリ。Evernoteのライバルとして有名ですね。
もともとOffice365を使っているのでPCにインストールされてました。

ただEvernoteの替わりとしては私はぜんぜん使えなかったのです。あらためて「執筆ソフト」として見ると、フォルダ分けができるし、マルチデバイスな点が良いかなと思ったわけです。

置換や文字数カウントはそのままではできませんが、ネットで無料のマクロを拾ってきてできるようになりました。

スマホのOnenoteで自分の書いた小説を読んでみると、修正点が見つかるわ見つかるわで、最初からほとんど書き直す事になってしまいました(汗)。
まあそれだけやって良かったという事だと思います。

そういうわけで、ScrivenerからOnenoteに乗り替えようかなとも考えましたが、Androidで書き直すとフォントが変わったり、ノートの中にコンテナを配置してその中に文章を書くというシステムがいまいち使いにくいのです。

そこで、似たような感じのEvernoteの対抗製品で執筆に使えるものが無いかと探すことになりました。そこで次に見つけたのが「Confluence」というWebアプリです。


・Confluence(コンフルエンス)

もともとは会社などでチームで仕事をする場合に書類を作成・共有したりする用途のものだと思います。

複数ユーザーが同じプロジェクトフォルダを共有して使う事を前提に設計されてますが、個人使用でも無料で問題なく使えます。

Confluenceで良かったのは規定のフォントがPCでもAndroidでも見やすいという事ですね。
やっぱり文章が見やすいと集中して書けるのでそこは大事だと思うのです。

あとはプロジェクトのホームページがカスタマイズできたりするので自分仕様にしやすいところかな。

ただ、これまでのアプリと違って文章の編集モードのときはフォルダなどのサイドメニューが隠れてしまい、編集を終わらせないとアクセスできません。私の使い方ではひんぱんに複数の設定ファイルを参照しながら書くので、この点はかなりつらいです。

なので、同じようなアプリで文章編集時にも他のファイルにアクセスしやすいものが無いかを探すことにしました。

この分野は今急速にサービスが増えているようで、たくさんの類似のアプリが見つかったのですが、私のPCは32bit版のWindowsだったりして、PCにインストールできるものはかなり限られていました。

その中で次に使ってみたのは「Simplenote」です。


・Simplenote(シンプルノート)

こちらもEvernote代替品としてよく名前があがるアプリです。名前のとおり機能はかなりシンプルで、フォルダはなくタグ付けで整理するというシステム。右上のインフォマークをクリックすると文字数が出て、どこにも記載がないけどctrl+Hで検索・置換ができます。フォルダ分けとフォント設定ができないのがちょっとつらいです。さらにつらいのが「任意のファイル順にできない」という点ですね。こういうのがOKであれば好みのデザインではあります。

私の場合はちょっと機能が足りないので、さらに別のアプリを探して「RemNote」に行き着きました。

日本ではまだあまり情報がないアプリのようです。


・RemNote(レムノート)

ここまでの過程で、自分の執筆環境に必要なものはマルチデバイス、フォルダ分け、文章編集時の複数ノート参照、検索・置換機能、文字数カウント機能であるとわかってきました。それと好みのフォントで書ける、読めるというのも重要です。

これらの要素を満たすものを探して、他にも下記のアプリを試してみましたので名前だけ列挙します。

他に検討したアプリ:VSCode、Joplin、Zoho Notebook、Dropbox Paper、Notion、Knowledge、Scrapbox、Synology、Dynalist、HackMD

RemNoteについては次の更新でくわしく書いていきますね!

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