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RemNote ⇒ VSCode へ

今まで「RemNoteで執筆」ということで記事を書いてきたのですが、PCを買い替えてWindows11になったら、RemNoteの挙動がかなり悪くなってしまいました。
そこで、前にも一度検討した「Visual Studio Code」を真面目に環境を整えて使ってみたところ、だいぶん使い心地が良い感じになってます。
ちょうど小説執筆も2作目になったところなので、しばらくはVSCodeで行ってみたいと思います!

このシリーズ(マガジン)も名称を変更し、小説の執筆環境について試行錯誤している過程を書いていきたいと思います。

Visual Studio Code(通称VSCode)はマイクロソフト社の無料の高性能テキストエディタです。
主にプログラミング用として人気ですが、小説などを書くテキストエディタとしても人気のようです。

私はとにかく環境は整えないと気が済まないタイプです。
執筆に集中するために、執筆環境は完全に自分が納得する状態になってないと書けないのです。
前にScrivenerから旅立ったときにも、VSCodeは候補として一度使ってみたことがあったのですが、その時はいまいち自分が納得できるような環境に整えることができませんでした。
それと、私は仕事や趣味でプログラミングもやるので、VSCodeはプログラミング用で使うことにしていました。プログラミング用と小説執筆用をひとつのアプリで行うのは自分には難しいと感じていたので、小説を書く方はVSCode以外で、と思っていたのです。
しかし、今回はガチでRemNoteが執筆用としてうまく使えなくなったため、どうしても代替手段が必要となりました。VSCodeは非常にカスタマイズ性が高く、ユーザーが細かいところまで設定をすることが可能で、配色テーマや拡張機能も大量に存在します。私は小説執筆用の(めちゃくちゃ地味な)配色テーマを自作し、拡張機能は下記のものを導入しました。

Workspace Explorer

自分の環境を整えるのにいちばん役に立ったのが拡張機能の「Workspace Explorer」です。VSCodeには「ワークスペース」という機能があり、ひとつのワークスペースに複数のフォルダを登録し、複数のワークスペースを切り替えることで違うプロジェクトを扱うことができるのですが、ワークスペースの切り替えはすこし面倒でした。Workspace Explorerを入れるとアクティビティバーにアイコンが表示され、クリックすることで簡単にワークスペースが切り替えられます。私は小説用、プログラミング用、エッセイ用、その他用のワークスペースを作って切り替えてます。標準仕様でも配色テーマや設定はワークスペースごとに変えられるので大変便利です。

Activitus Bar

私の新しいPCはDellの14インチノートなのでモニターが小さいです。アクティビティバーを表示すると邪魔なので、この拡張機能でアクティビティバーのメニューを下部のステータスバーに表示させてます。アイコンが小さいですけどまあ問題ないかな。

CharacterCount

これはテキスト書く人々には定番ですよね。文字数をステータスバーに表示します。リアルタイムで確認できて良いです。

Highlight

この拡張機能がなにげに一番のこだわりポイント。
定義した文字を指定した修飾で表示できます。マークダウン言語と組み合わせて設定ファイルを作ってます。

小説を執筆する前にはたくさんの設定を考えます。執筆する途中でも『この設定が足りなかった』と追加設定を考えます。キャラクターや舞台やガジェットや前提状況等々。私の場合は作品に込めたテーマとそれらを補完する文献なんかも集めます。それらはアウトライナー的テキスト集です。
RemNoteはアウトラインエディタなのでこのような用途にはぴったりで、段落ごとにインデントして入れ子にしたりドラッグして移動したりすることで、雑然と書いた内容を後から整理するのが簡単でした。しかしVSCodeにはこのような機能はありません。
仕方がないので、マークダウン記法を導入することで階層関係を付けて整理しています。正直いってこのようなアウトライナー的部分に関してはRemNoteの方が使いやすいと思います。
設定用のテキストだけはRemNoteで管理しようかとも思いましたが、やはり同じアプリ内にあった方が私としては書きやすい気がしています。

拡張機能「Highlight」と「Markdown Navigation」を使用したテキスト階層化のイメージ

Markdown Navigation

VSCodeの「アウトライン」機能でマークダウンで記述したテキストの見出しを一覧表示し、アウトライナー的な使い方ができますが、標準のままだとマークダウンの記述法のままで表示される(### 見出し みたいに)ので、それをスッキリ表示する機能拡張です。小さい変化ですが気持ち良いです。

このように機能拡張を入れて環境を整えた結果、今はVSCodeで小説の執筆に取り組んでいるのですが、大きなデメリットは「スマホアプリが無い!!」
これは痛いです。ふりだしに戻った感じです。なぜ私はScrivenerから旅立って行ったのか…
仕方がないので、今のところは他のアプリを入れて使ってます。さいわいAndroid向けのテキストエディタがいくつも出ています。テキストはPCの「ドキュメント」フォルダに保存し、OneDriveで「ドキュメント」フォルダのバックアップをとり、それをスマホで読みこんでいます。

私のnote記事のページビューを確認するとこのRemNoteの紹介記事のシリーズがいちばん良く見られているので、RemNoteが主体でなくなるのがちょっと心苦しいですが、このシリーズ(マガジン)ではこれからもなるべく有用な情報を記事にしていけたらと思います。

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