今からでも始めよう! パイオニアおすすめデッキ10選

追記:この記事は2020年1月9日時点の記事です。MF名古屋に合わせて記事を更新しました。この記事ではなく下記をご覧ください!

0.はじめに

 パイオニアが成立してはや3ヶ月、大方の禁止が出揃って半月が経過しました。MO上ではざっくりとしたメタゲームも固まりつつあり、今が始めるのに一番適した時期だと思います。
 とはいえ何もないところから始めるのも大変、という方に、独断と偏見(ただしメタゲームは加味)でおススメのデッキを10件抜粋してお届けします。
 余談ですが、日々のメタゲームの移り変わりはhttps://magic.wizards.com/en/content/deck-lists-magic-online-products-game-infoでチェックしておくと吉です。
 
 早速10のデッキをリストと共にお届けしましょう。なお、太字はおおよそのリストで採用されている固定パーツ(枚数増減はあり)です。

1.黒単アグロ/Mono-Black Aggro

【サンプルデッキリスト】
ZAR0S (5-0)
PIONEER PRELIMINARY #12052944 ON 01/02/2020
 
creature (24)
4 《血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion》
4 《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》
4 《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》
4 《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》
4 《残忍な騎士/Murderous Rider》

3 《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》
1 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
 
sorcery (4)
4 《思考囲い/Thoughtseize》
 
instant (6)
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《喪心/Cast Down》
 
artifact (2)
2 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
 
land (24)
3 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
4 《変わり谷/Mutavault》

16 《沼/Swamp》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
 
sideboard (15)
2 《強迫/Duress》
3 《究極の価格/Ultimate Price》
3 《減衰球/Damping Sphere》
2 《冒涜の悪魔/Desecration Demon》
1 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
4 《虚空の力線/Leyline of the Void》

【長所】
・高速アグロながら長期戦にも強く、ほとんどのデッキに互角以上
・高速展開+《思考囲い》or除去で相手に何もさせず勝つこともある
【短所】
・勝ち過ぎていて対策されやすい(例:《疎外》《再燃するフェニックス》《クルフィックスの狩猟者》など)
・防御力が低く「自分より素早い攻め」に対応できない

【総評】
 現在トップメタの黒単アグロ。1マナ域を多く採用しながらリソースが尽きないのが一番の特長です。全体除去や長期戦に滅法強く、また採用カードも幅があり色々な構築ができるカスタム性も備えています。好き嫌いにもよりますが、現状は握っておけば間違いない、一番おススメできるデッキです。

■使いやすさ:A ■デッキ完成度:A+ ■カスタム性:B


2.赤単アグロ/Mono-Red Aggro/Burn

【サンプルデッキリスト】
ANSSIA (4-1)
PIONEER PRELIMINARY #12061213 ON 01/04/2020
 
creature (22)
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4 《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》
4 《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》
3 《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》
3 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
4 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》
 
sorcery (4)
4 《舞台照らし/Light Up the Stage》
 
instant (14)
4 《乱撃斬/Wild Slash》
2 《ショック/Shock》
2 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
2 《灼熱の血/Searing Blood》
4 《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》
 
land (20)
1 《エンバレス城/Castle Embereth》
15 《山/Mountain》

4 《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins》
 
sideboard (15)
1 《エンバレス城/Castle Embereth》
1 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
2 《灼熱の血/Searing Blood》
2 《炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame》
3 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
3 《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》

【長所】
・ライフを削り取る能力が高く手数も多いため、多角的な攻めが可能
・火力が除去と本体ダメージを兼用し干渉も得意で、不得手な相手が少ない
【短所】
・火力以外の妨害要素がなく相手の大型生物1枚でピタッと止まる
・黒単より息切れしやすく中長期戦に弱い

【総評】
 1マナの果敢クリーチャー8枚を主軸にしたスライベースの直線的なアグロです。《砕骨の巨人》《舞台照らし》で手数が多いため捌ききるのは非常に難しいです。ただ《大歓楽の幻霊》は自身にもダメージが跳ね返ってくるため、むやみな展開は自身を窮地に追い込みます。アグロが多い環境なので使うのは難しいですが、火力という死に札にならない除去を使用する点は他にはない利点です。タッチ白よりも単色が統計的には優位のようです。

■使いやすさ:B ■デッキ完成度:A ■カスタム性:C


3.赤単ミッドレンジ/Big Red

【サンプルデッキリスト】
NAYAOKA (4-1)
PIONEER PRELIMINARY #12052944 ON 01/02/2020
 
planeswalker (3)
3 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
 
creature (23)
4 《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》
3 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》
4 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》

4 《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》
4 《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
4 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
 
instant (8)
4 《乱撃斬/Wild Slash》
4 《稲妻の一撃/Lightning Strike》

 
land (26)
2 《エンバレス城/Castle Embereth》
16 《山/Mountain》
4 《変わり谷/Mutavault》
4 《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins》

 
sideboard (15)
3 《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat》
2 《削剥/Abrade》
3 《減衰球/Damping Sphere》
4 《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator》
1 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
2 《目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno》

【長所】
・短期決戦~長期戦のどのゲームレンジにも対応できる環境随一のミッドレンジ
・1枚1枚のカードパワーが非常に高い
【短所】
・火力以外の妨害要素がなく最大速度もそこそこなため、コンボに対して不利
・アドバンテージ獲得源が少なく、構築難易度、使用難易度ともにやや高い水準

【総評】
 同じ赤単ですが動きは全く異なり、重めのカードに寄せてカードパワーの高さで勝負します。潤沢な火力を本体に打ち込み早々にライフを攻めることも、除去として使い盤面を固めながらフィニッシュすることもできます。引き順や展開順、噛み合いが悪いと負けてしまうこともあり、1枚1枚をどう使っていくかの判断が非常に重要になります。見た目に反して使い手の問われるデッキです。

■使いやすさ:C ■デッキ完成度:A ■カスタム性:C


4.緑単ストンピィ/Mono-Green Stompy

【サンプルデッキリスト】
ACG88 (4-1)
PIONEER PRELIMINARY #12052944 ON 01/02/2020
 
creature (35)
4 《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
3 《ヘンジの槌、ファレン卿/Syr Faren, the Hengehammer》
4 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》
4 《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》
4 《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》
2 《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》
4 《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
2 《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig》
 
instant (4)
4 《ハイドラの血/Aspect of Hydra》
 
land (21)
14 《森/Forest》
4 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
3 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
 
sideboard (15)
2 《減衰球/Damping Sphere》
2 《部族養い/Feed the Clan》
2 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
3 《英雄的介入/Heroic Intervention》
2 《狩人狩り/Hunt the Hunter》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
2 《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》

【長所】
・基本的な生物性能が高く、攻防一体の高速展開が可能
・全展開からの一撃死も狙える(《ガルタ》+《スーラク》+α)
【短所】
・妨害手段を全く持たず、全体除去やコンボにはなす術がない
・有効なサイドボードの選択肢が少なく対応力が低い

【総評】
 一貫性のあるアグロデッキで、全速力の展開から早期決着を狙う古き良きストンピィです。マナクリ8枚から打点の高い3マナ圏に繋ぎ、《ガルタ》や《スーラク》でフィニッシュします。マナクリで出足をくじかれても土地さえ伸びれば戦えます。基本的な打点が高い上に《スーラク》や《ハイドラの血》からの突然死も狙えるため、キルターンは相当早いです。考える要素が少ない割に爽快感があり、初心者にもおススメです。

■使いやすさ:A ■デッキ完成度:A ■カスタム性:B


5.イゼット《魂込め》/Izzet Ensoul

【サンプルデッキリスト】
STRACA3 (5-0)
PIONEER PRELIMINARY #12061213 ON 01/04/2020
 
creature (23)
4 《ボーマットの急使/Bomat Courier》
4 《ジンジャーブルート/Gingerbrute》
2 《ギラプールの希望/Hope of Ghirapur》
4 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
3 《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》
4 《技量ある活性師/Skilled Animator》
2 《つむじ風のならず者/Whirler Rogue》
 
instant (8)
4 《爆片破/Shrapnel Blast》
2 《頑固な否認/Stubborn Denial》
2 《乱撃斬/Wild Slash》
 
artifact (4)
4 《幽霊火の刃/Ghostfire Blade》
 
enchantment (4)
4 《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》
 
land (21)
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
1 《島/Island》
1 《山/Mountain》
2 《変わり谷/Mutavault》
4 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
3 《産業の塔/Spire of Industry》
4 《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
2 《蒸気孔/Steam Vents》
 
sideboard (15)
2 《頑固な否認/Stubborn Denial》
1 《乱撃斬/Wild Slash》
3 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
2 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
2 《金属の叱責/Metallic Rebuke》
3 《焙り焼き/Roast》
2 《アンティキティー戦争/The Antiquities War》

【長所】
・圧倒的なトップスピードを持ち打点も高く、早ければ3~4キルも目指せる
・破壊不能や打ち消し、疑似速攻などで相手の妨害に強く、また相手への干渉手段も多い
【短所】
・息切れしやすく、アドバンテージ獲得手段に乏しい
・除去以外の干渉手段に極端に弱い(《厚かましい乗り手》《反射魔道士》等)

【総評】
 8枚の《魂込め》と《幽霊火の刃》から攻め立てるアグロデッキです。ある程度ライフが詰められれば《爆片破》でフィニッシュできるためキルターンは随一。相手の妨害も《頑固な否認》ではじくことができ、《エムリー》でのアドバンテージ獲得など、見た目以上に非常に器用なデッキです。ただピンポイントで特定のカードを狙われると弱く脆い側面もあります。一風変わったアグロデッキを使いたい方は是非。

■使いやすさ:B ■デッキ完成度:C ■カスタム性:A


6.ロータスストーム/Lotus Field Combo

【サンプルデッキリスト】
BOLAND (4-1)
PIONEER PRELIMINARY #12061210 ON 01/03/2020
 
creature (12)
4 《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》
4 《願いのフェイ/Fae of Wishes》
4 《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands》

 
sorcery (16)
4 《見えざる糸/Hidden Strings》
3 《巧みな軍略/Strategic Planning》
4 《森の占術/Sylvan Scrying》
4 《熟読/Pore Over the Pages》
1 《啓示の終焉/Finale of Revelation》
 
instant (8)
4 《時を越えた探索/Dig Through Time》
4 《成長のらせん/Growth Spiral》
 
enchantment (1)
1 《全知/Omniscience》
 
land (23)
1 《爆発域/Blast Zone》
4 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
4 《繁殖池/Breeding Pool》
2 《森/Forest》
4 《睡蓮の原野/Lotus Field》
4 《神秘の神殿/Temple of Mystery》
4 《演劇の舞台/Thespian's Stage》
 
sideboard (15)
1 《啓示の終焉/Finale of Revelation》
1 《全知/Omniscience》
1 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
1 《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
1 《無限への突入/Enter the Infinite》
1 《濃霧/Fog》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1 《啓示の刻/Hour of Revelation》
1 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》
1 《虚空の力線/Leyline of the Void》
1 《失われた遺産/Lost Legacy》
2 《神秘の論争/Mystical Dispute》
1 《思考のひずみ/Thought Distortion》
1 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》

【長所】
・平均5~6T、最速3Tキル可能なコンボのため凡百の中速~低速デッキに強い
・土地を主軸としたコンボのため、スタート前後の妨害に強い
【短所】
・シミックカラーの特性上、早期の除去手段を持たない
・非無限のチェインコンボという特性上、プレイが難しく習熟度が問われる

【総評】
 パイオニアのコンボ筆頭です。デッキの動きはやや複雑ですが、慣れればチェインコンボの魅力に病みつきになります。パイオニアはアグロが多く妨害が少ないので、序盤さえ生き残ってしまえばイージーウィンも多発します。デッキの習熟度がものを言うため実戦練習は必須ですが、他のデッキにはない面白さと対応力のあるコンボデッキなので、ファンも増えていくと思います。相手をするにしても自分で使うにしても、意識したいデッキです。

■使いやすさ:C ■デッキ完成度:A ■カスタム性:C


7.アゾリウスコントロール/Azorius Control

【サンプルデッキリスト】
DAZAI (5-0)
PIONEER PRELIMINARY #12061213 ON 01/04/2020
 
planeswalker (9)
3 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
2 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion》
 
sorcery (4)
4 《至高の評決/Supreme Verdict》
 
instant (22)
3 《疎外/Isolate》
4 《選択/Opt》
3 《検閲/Censor》
4 《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
2 《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》
3 《吸収/Absorb》
3 《時を越えた探索/Dig Through Time》
 
land (25)
2 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》
2 《ヴァントレス城/Castle Vantress》
3 《廃墟の地/Field of Ruin》

4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
6 《島/Island》
4 《平地/Plains》

 
sideboard (15)
1 《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》
2 《霊気の疾風/Aether Gust》

1 《浄光の使徒/Apostle of Purifying Light》
1 《拘留の宝球/Detention Sphere》
1 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
2 《僧院の導師/Monastery Mentor》
3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《即時却下/Summary Dismissal》

【長所】
・メインにクリーチャー採用がなく、相手の除去を無駄にできる
・打ち消しを採用しており対応力が非常に高く、特にコンボに強い
【短所】
・アグロ相手に引きが噛み合わないと為す術なく負ける
・サイドボード後は相手のデッキから無駄カードが消えるため全般的に苦しい

【総評】
 除去を腐らせる、という1点において完璧なデッキです。雑多なミッドレンジやコントロールに強いのですがアグロに弱い側面があり、上のリストでは《疎外/Isolate》を採用せざるを得ないところまで追い詰められているアーキタイプです。メタに合わせてカード選択を細かく変えていく必要がありますが、その日のメタにしっかりとはまれば勝ちきることができます。あまりおススメはできませんが、コントロールフリークの方はぜひ腕試しをしてみてください。

■使いやすさ:C ■デッキ完成度:C ■カスタム性:A


8.ドレッジ/Sultai Dredge

【サンプルデッキリスト】
STRACA3 (4-1)
PIONEER PRELIMINARY #12052944 ON 01/02/2020
 
creature (28)
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4 《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
2 《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》
4 《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
4 《憑依された死体/Haunted Dead》
4 《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》

2 《州民を滅ぼすもの/Decimator of the Provinces》
 
sorcery (8)
4 《群れの結集/Gather the Pack》
4 《這い寄る恐怖/Creeping Chill》

 
instant (4)
4 《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
 
land (20)
4 《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
4 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
2 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
4 《草むした墓/Overgrown Tomb》
1 《沼/Swamp》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
2 《湿った墓/Watery Grave》
2 《森林の墓地/Woodland Cemetery》
 
sideboard (15)
1 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《減衰球/Damping Sphere》
2 《悪戦/Driven》 // 《苦闘/Despair》
3 《致命的な一押し/Fatal Push》
3 《虚空の力線/Leyline of the Void》
2 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
2 《思考囲い/Thoughtseize》

【長所】
・ハンデスや除去といった環境の妨害に非常に強い
・アグロに対するブロッカー要員に困らない
【短所】
・環境の墓地対策が強力でサイドボード後に完封されるケースもある
・デッキ全体で戦う構成のためサイドボードが使いづらい

【総評】
 墓地活用デッキの中でも極端に墓地に依存したデッキで、墓地が越えるほどリソースが増えていくため長期戦に強いデッキです。レガシーやモダンほどの派手さはないものの、面白い動きをします。アグロのチャンプブロック要員を用意しながら展開できる点で環境的な優位はありますが、リソース管理が非常に難しく、フィニッシュまでの道筋が刻一刻と変わるため、使い手の腕が問われます。

■使いやすさ:C ■デッキ完成度:B ■カスタム性:C


9.魂剥ぎ/Golgari Soulflayer

【サンプルデッキリスト】
HAMBURGERJUNG (5-0)
PIONEER PRELIMINARY #12061210 ON 01/03/2020
 
creature (30)
4 《森の女人像/Sylvan Caryatid》
2 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》
4 《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》
4 《残忍な騎士/Murderous Rider》

2 《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》
2 《無効皮のフェロックス/Nullhide Ferox》
3 《探索する獣/Questing Beast》
1 《造反の代弁者、サムト/Samut, Voice of Dissent》
4 《魂剥ぎ/Soulflayer》
4 《原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn》

 
sorcery (6)
4 《群れの結集/Gather the Pack》
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
 
instant (4)
4 《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
 
land (20)
4 《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
3 《森/Forest》
4 《草むした墓/Overgrown Tomb》
4 《沼/Swamp》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4 《森林の墓地/Woodland Cemetery》
 
sideboard (15)
2 《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium》
3 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
2 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
4 《思考囲い/Thoughtseize》

【長所】
・《魂剥ぎ》の対処手段は限られており、「完成」させれば勝ち
・デッキ自体の墓地依存度は比較的少なくミッドレンジとしての攻めも可能
【短所】
・比較的動きが遅く干渉手段も少ないため、負ける時はあっさり負ける
・コンボ相手に何もできず負ける

【総評】
 完全体の《魂剥ぎ》(速攻、警戒、二段攻撃、接死、絆魂、飛行、トランプル、破壊不能、呪禁)は対処手段がかなり限られており、環境柄非常に強力です。墓地に依存しすぎず、ミッドレンジとしても振る舞える点でドレッジとは別のデッキに仕上がっています。ややスピードの遅いデッキではありますが、《魂剥ぎ》で蹂躙できたときは心が躍ること間違いなし。グッドスタッフ要素もあり使っていて楽しいデッキです。

■使いやすさ:A ■デッキ完成度:C ■カスタム性:A


10.自分の好きなデッキ/The Deck as you like

【サンプルデッキリスト】
(省略)

【長所】
・パイオニアは未だに雑多な環境なため、デッキの練度はデッキ選択以上に大切
・環境やメタゲームを理解しデッキを適応させれば、様々なデッキにチャンスがある
【短所】
・環境は非常に高速で、枚数が多く必要なコンボや雑多なミッドレンジは生き残れない
・コントロールは戦略自体が環境に合わない(雑多なデッキが多いメタでは勝ちきれない)

【総評】
 収録カードは「ラヴニカへの回帰」から使えるため単色・多色ともにかなり幅広いカードラインナップが揃っています。この環境ならではのコンボ(《吹き荒れる潜在能力》《ジェスカイの隆盛》など)や思わぬシナジーを発見することも多々あります。往年のスタンダードデッキをチューンするもよし、新たなシナジーを取り入れたデッキをつくるもよし。自分なりのデッキを作って使い込めば、結果は後から付いてくるでしょう。

■使いやすさ:A ■デッキ完成度:- ■カスタム性:A


0.終わりに

 いかがでしたか? 好みのデッキは見つかりましたか?
 最後の1つは逃げのように見えますが、まだまだアーキタイプが沢山あるのがパイオニアで、環境はまだまだ雑多です。今一番面白いフォーマットだと思います(個人の感想)ので、ぜひプレイしてみてください。近場のショップでフリープレイを楽しんだり、大会に出たりして、自分なりの楽しみ方を見つけてください! この記事がそのきっかけになれば幸いです。

原則、全記事全文無料で公開していますが、モチベーション維持や更新頻度の向上、家族サービス費用、コンテンツ精度の確保等のため、あなたからのサポートを随時お待ちしております。たとえ少しずつでもご支援いただければ、これほど嬉しいことはありません。よろしくお願いします!