マガジンのカバー画像

おいしい手帳

11
素材の味わいを大切にしたシンプルな料理。 季節を感じる旬の食材。 丁寧に作られた定番メニュー。 日々の食事に寄り添う、 飾らない言葉で綴られた食の記録。 「おいしい手帳」は、 そ…
運営しているクリエイター

記事一覧

ハレの日のうなぎ、ケの日のうなぎ

ときおり発作的にうなぎを欲するときがある。 頭の中がうなぎのことでいっぱいになって、うな…

文豪の食欲

「賢者の食欲」という、小説家の内田百閒や歌人の正岡子規など、賢者たちの食事にスポットを当…

インドのおいしいパン

インドといえばカレー、カレーといえばナンである。しかし、ナンは主に小麦の栽培が盛んな北イ…

涙のわさび寿司

あれは二十歳前後のことだったと思う。テレビ東京の旅番組を見ていて、湘南にあるお寿司屋さん…

オムライス協奏曲

オムライスを食べるときは、前の日の夜から「明日はオムライスを食べよう」と心に決める。 高…

よく混ぜてお召し上がりにならない

「よく混ぜてお召し上がりください。」と、レストランで店員さんによく言われる。 先日はじゃ…

10

紅茶事変

わたしは紅茶が好きだ。というより、ティーサロンやティールームが好きなのかもしれない。 コーヒーが美味しい純喫茶に入ると、ある種コーヒーと対峙するみたいな緊張感がある。 一方ティーサロンは、サロンというリラックス空間に緩和剤として紅茶が存在している気がする。名称からして、ティーとサロンが並んでいるということは、等価の存在なのである。 サロンでくつろぐために必要な飲み物、それが紅茶なのではないだろうか。 ティーサロンの選び方は意外と難しく、都内の有名ティーサロンを訪れてみたも

フランスの定食屋さん

かつて渋谷に「コンコンブル」というフレンチビストロがあった。フランス語できゅうりという意…

おにぎりの脱構築

おにぎりが好きである。持ち運びができて、片手で食べられる日本の伝統軽食であるという意味以…

12

おいしいミステリー

子どものころからミステリーが好きで、図書室に並んでいたミステリー小説を読み漁っていた。小…

どうでもよくないサラダ

ランチ時に何を食べようかと思い、たまたま目についたイタリアンに入ってみる。こういうとき、…