とかいところから(よりぬき出張版)

まきの よう/マヨ/MaYo  絵画、文。 山形県朝日町より、地方移住や山暮らしの禍福…

とかいところから(よりぬき出張版)

まきの よう/マヨ/MaYo  絵画、文。 山形県朝日町より、地方移住や山暮らしの禍福のあれこれについてをつづる「とかいところから」発信中。noteではそのよりぬき版を掲載しています。 https://tokaitoko.com

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はじめに

「とかいところから」は、人の少ない山間の町で、移住家族がどんな風に日々を慈しみながら過ごしているのかを描き出そうとする個人ブログです。 noteでは「よりぬき出張版」として、これらの記録のいくつかを掲載してみることにしました。 表題にある「とかいところ」って、そもそもどんなところなのか。 以下にざっくりと、ご紹介します。 過疎の町に暮らす これは私が住んでいる、山形県は朝日町の地図です。 朝日町は、県の真ん中あたりにある小さな町。 朝日連峰のお膝元にあって、ほぼ四方を

    • 2024年もよろしくお願いします

      • エピソードゼロ:どうして「とかいところ」なのか

        (ブログ「とかいところから」https://tokaitoko.com/what-is-tokaitokoro/ より、一部改訂済) これが、我が家の風景です。 山の中の、古いお蔵に住んでいます。 我が家が暮らすのは、東北地方の山間部。 山形県は朝日町というところで、自然豊かな良い場所なのですが、全国的にも早くから住民の減少に向き合ってきた過疎地でもあります。 この町での暮らしを私は「とかい」、方言で「遠い」という言葉に託して表現しています。 山の暮らし、田舎の暮らしは

        • 明けましておめでとうございます

          とかいところからも、新年のお慶びを申し上げます。 今年もいいこと、沢山ありますように。 *主に透明水彩による絵画を、インスタで多々公開しております。 山暮らしや子どもとの生活も多く題材に採っています。 ご興味ある方は、是非ご覧ください。 またご依頼やご用事のある方は、メッセージでお問い合わせ下さい。 https://www.instagram.com/tokaitoko 引き続き、今年もどうぞよろしくお願いします。

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          おさいとうの夜

          (ブログ「とかいところから」 https://tokaitoko.com/osaito/ より、一部改訂済) 今日の夜は、おさいとうだよ。 帽子、かぶった? かぶった。 手袋、つけた? つけた。 防寒、大丈夫? ばっちり。 子どもにはスキーウェア着せて、靴下も二重にして。 団子木下げて。 ヘッドランプ点けて。 さあ、行くよ。 おさいとうについて 本日のお題は新年の地区行事、「おさいとう(お柴燈)」について書こうと思います。 おさいとうは、大きな火を焚き上げるお正

          我が家をとりまく生き物たち ver. カモシカ

          遭遇 つい、先だっての話です。   年が明けて、一月のある休日。 天気は、こんこんと雪。 いつも通りに始まった朝でした。 朝ごはん食べた。洗濯機かけた。お父ちゃんは朝仕事。 子どもたちは、退屈中。 わたしはなんやかんや済ませて、エネルギーうずまく子ども2匹をやっとこ車に乗せて、さあやっと出かけられるぞ。 と、そこへ、 大きな生き物が、 ぬっと出た。  ーーオオカミだ。 直感的にそう思って、瞬時に全身がぎちっとしました。 いや、オオカミはもう日本には居ないこ

          我が家をとりまく生き物たち ver. カモシカ

          2020年 春の景

          (ブログ「とかいところから」 https://tokaitoko.com/springscenery2020/ より) 暖かく、雪もほとんど降らなかった今年の冬。いつもより早い春が来ました。だんなさん曰く、例年より一か月くらい早く季節が進んでいるようだ、とのこと。 わたしはこの家に住んで、三年目の春です。いつの間にか三年、であり、まだ三年、でもあり。 今年の春の様子、わたしはこんな風に受け取りました。 風は少し涼しいけど、お日様は暖かい。遠くの山が青くきれいな、今日この頃

          雪の日の朝、ありがたいもの

          (ブログ「とかいところから」 https://tokaitoko.com/snowplow/ より) 雪が降る季節は、本当に周りの音が静かになります。 音が無いのでなく、吸い込まれている感じ。 大きくてやわらかい雪の圧力に包まれて、なにかそこにあるんだろうな。 あったんだろうな。という気配だけが届いてくる感じ。 山形市の職場に通っていた頃、午前5時半くらいに起床していました。 この時間帯は、まだ家の外も中もそんな風にしーんと静かで、真っ暗闇です。 身体のオン・オフも全然切

          雪の日の朝、ありがたいもの