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社労士試験受けるまでいろいろまとめ①

どうもこんにちは。2021年8月に行われた第53回社会保険労務士試験に関して、勉強方法とかいろいろまとめていこうと思います。他人のためというよりかは自分の足跡みたいな感じです。

そもそもなぜ社労士試験を受けたか

2020年4月、新型コロナウイルス感染症の拡大により緊急事態宣言が発出されたのは記憶に新しいと思います。未知のウイルスの上陸ということで世間は戦々恐々、東京都心からも人が消えました。土日の山手線に1車両2,3人しか乗っていないレベルで消えました。もはやフィクション作品の領域ですよね。

そのような状況を見て、「これは少なくとも今年1年はずっとこの調子だろう。それならば勉強して力を蓄える1年にしよう。」と思ったのです。

現在人事部に勤務しているので、まずはかんたんな衛生管理者から始めようと思い、上司に「暇な時間勉強してていいですか?」と軽いノリで打診し承諾を得ました。冗談交じりに「衛生管理者とったら社労士目指す?笑」と言われたりも。気が早い。

ところが2週間ほどすると「会社で社労士の勉強費用出すから、稟議用に講座の資料ちょうだい!」と。

ん?まだ衛生管理者すら受けてないんですが?

とまあ、このような感じの鶴の一声で半強制的に社労士試験の受験が決定したのでした。キャリアアップや自分を変えたいと前向きな意見が多い中で、このような理由で勉強を始めたのが今となっては大変恥ずかしいです。

教材選び

決まってしまったからには仕方ない、腹をくくって教材選びを始めます。時局柄対面は難しいので通信教育が候補に上がります。大手予備校の通信講座は費用の面で難しく、通信専門の会社に絞られます。

数社資料を取り寄せて自分の感性に一番合ったのがフォーサイトでした。自分は映像と音声で暗記するタイプだったので、フルカラーテキスト(賛否両論ありますが)と専用スタジオでしっかり収録された講義動画に惹かれました。

ぶっちゃけ教材の内容はどこも大差ないと思っていて、どの教材でもしっかりこなせば合格水準には届きます。講師によって教え方に若干差異はあるので、そこは好みですね。Twitterで過度に教材を持ち上げたり下げたりする残念な人にならないために、資料請求はしっかりした方がいいです(教材評論家はこじらせた大学受験生がやるものと思ってたので、大の大人でもやるんだとびっくりした)。安いとはいえ10万円前後かかりますしね。

労務管理その他の一般常識という科目が毎年受験関係者を悩ませるめちゃくちゃな科目なので、これだけはメイン教材とは別に各スクールの単科講座をとったり、『無敵の社労士』、『社労士V』あたりを買っても良いと思います。広く浅くが大事。

8月~12月

7月下旬に社労士講座を申し込み、8月から労働基準法をスタートしました。人事なので少しは知識を持っていたのですが、イチから学ぶということで楽しみながら進められました。

働く人なら労働基準法は一番身近な科目なのでとっつきやすいと思います。しかしそれが罠で、最初の科目ということでたいていの受験生がしっかり取り組んでいます。ゆえに平均点が上がりやすく、選択式の基準点引き下げが起きにくかったりします。チュートリアルで戦った敵がラスボスだった感覚です。

通信教育の場合1ヶ月ごとに次の科目が公開されることが多く、公開されるまではすでに公開されている科目にじっくり取り組めば良いかと。フォーサイトの場合は前年度の講義動画も視聴できたので、私は終わり次第どんどん次の科目へ進んでいきました。

社労士試験は基本的に暗記でなんとかなります。何度も何度も触れて記憶に残すのが正攻法ですね。1回目で理解できなくても気にせず次に進んでください。そんなに効率よく暗記できる人なんてほとんどいません。

実際に私も最初に年金科目に触れたときは意味がわかりませんでした。わからなすぎて講義動画観ながら寝てたレベルです。中高大とどんなにつまらない授業でも寝たことないのが自慢だったのに。しかし回数を重ねるごとに着実に理解は深まりました。難解といえども日本語で書いてあるのでいつかは理解できます。

1回目は「この科目はこんな内容ですよ~」と大雑把に捉え、2回目で少し深堀りし、3回目でより細かい所、4回目以降で他科目と比較しつつ固める、といった具合で良いのではないでしょうか。

と書いたはいいものの、大学受験をそこそこ頑張った、資格取得に向けてちょっと勉強した経験のある人が前提です。勉強の習慣がなかった人はまずは毎日机に向かうところからですね。最初は30分でもいいので、気乗りしなくても絶対に向かいましょう。そのうち慣れて勉強しないことに罪悪感を感じるようになります。

毎日机に向かえるようになったら、今度は毎日同じ時間勉強することを意識しましょう。始めのうちに「今日は調子がいいからもう2時間!」とかやると翌日になって「昨日2時間余計にやったから今日は少なくていいか…」と堕落の坂を転がり落ちます。平日2時間!休日4時間!と決めたら最低限それはこなし、その上で余裕があれば延長するといった具合で進めた方が良いかなと。

1月~4月

過去問題集が届き始めます。この時期は社会保険科目を進めつつ、労働保険科目の過去問を解いて知識を定着させていました。過去問を解く際は絶対に時間を測りましょう。社労士試験、特に択一式は時間との戦いです。

択一式試験は1科目10問で、1問に対して5つの選択肢が並びます。そしてそれを7科目分こなします。すなわち5×10×7=350個の選択肢に目を通すことになります。

そして択一式試験の試験時間は210分。選択肢1つに掛けられる時間は最大で36秒です。見直しの時間も当然必要なので、実際には18~28秒で判断するのが理想ですね。これも最初は難しいですが、早く正確に読む訓練をすれば慣れます。

参考:解き方

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まずはリード文を読んで正しいものを選ぶのか、誤っているものを選ぶのかを把握します。これを読み違えて誤答するのは社労士受験生あるあるなので気をつけてください。時間を意識しすぎると見事にハマります。私は「正しい」or「誤って」に印をして意識付けしていました。

各選択肢を読み、正しい内容なら○、誤っているなら×、微妙だけど正しそうには○△、微妙だけど誤ってそうには△×を書いていました。(参考画像だとEに×つけるの忘れてますが)5つ付け終わったらもう一度リード文に戻って答えるべきはなにかを再確認し、マークシートを塗りつぶすだけです。

参考画像の場合、A~Dがすべて○と判断できればEを読まずとも×になるので回答時間を短縮できます。本試験はこれでもいいと思いますが、問題演習の際にはすべてに目を通して印をつけたほうが良いです。色んな文言に触れたほうが得です。

×印をつけるにしてもなんとなくではなく、どの文言が誤りで、それをどのように直せば正しくなるのかを考えて回答しましょう。これをやるだけで選択式試験もある程度解けるようになります。

長くなったので今回はここまでにしましょう。合格された方から見れば当たり前の内容しか書いていないと思いますが、どこかの誰かのお役に立てれば幸いです。

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