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映画クレヨンしんちゃん 花の天カス学園 鑑賞雑記

4月の公開を楽しみにしていた映画クレヨンしんちゃん。
が、緊急事態宣言発令で4月の公開は延期になり、7月末の公開に。
そして再度の緊急事態宣言発令で感染者数ピークの中で公開が始まり、、、上映終了までに行けたらいいなぁと思って様子を伺っていたけど、そろそろ感染状況も落ち着いてきたし大丈夫かな…ということで、終映も間近に迫った9月23日、ようやく見に行ってきた。

学園もので推理もので青春もの、今までのしんちゃん映画にないタイプでとてもおもしろかった。

今回特に心に残ったのは風間くん。

エリート校として名高い天下統一カスカベ学園、通称天カス学園にしんちゃん、まさおくん、風間くん、ボーちゃん、ねねちゃんのかすかべ防衛隊5人で1週間体験入学に行くんだけど、応募したのは風間くん。
5人1組での応募が条件だったとのことで。
風間くん、テレビアニメでは私立小学校を目指して塾通いしてる選民意識の強いちょっと嫌な子として描かれることもあるけど、かすかべ防衛隊のみんなが大好きなんだよね。
みんなで一緒にエリートになれたらよかった、5人1組だからみんなで応募した、って本音をこぼすシーンがあり…ジーンときてしまった。

これって誰もがどこかでぶつかることなんだよなぁと思う。

この映画を見に行く少し前のことだけど、我が家の小3男子に、私立中学というのがあって勉強して試験受けて好きな中学に行ってもいいんだよ、中学は試験受けなくても近くの学校に入れるけどね、高校は試験受けて自分で選んで行きたいところに行くことになるんだよ、という話をした。
今現在サッカーに夢中な我が子の目線に立ったつもりで、サッカー部があってサッカーがんばれる私立中学探してみる?と聞いたところ、別にサッカー部があるからってみんなと違う学校に行こうとは思わない、オレは中学でもみんなとサッカーがしたいから近くの学校に行きたい、と言っていて。

風間くんにしても我が子にしても、自分のやりたいことと、友達や仲間と一緒に過ごしたい気持ちと、子どもながらにいろんな葛藤があるんだよな。人はこうして成長していくんだな。

我が子のまわりは中学受験率1割程度でみんな一緒に地元の中学に行くのが主流だし、我が子には人より抜きん出たいという闘争心や競争心はない。
でも、それでいいと思う。地元でみんな一緒に過ごしたいというピュアな気持ち、今は大切にしてほしい。

親が何を言おうと何を思おうと、子は自分の意思でちゃんと成長していくんだなぁ。