2019-12-13_00_31_49-アクション_センター

ボカロPに贈るVegas Proのススメ

きいちさんのアドベントカレンダー二週目。
今回は私が使っている動画編集ソフト、Vegas Proについて書きます。

1. グリッドにテンポが指定できる!

なんといってもグリッド(オブジェクトをいじるときにマウスが吸い付く単位)にテンポが指定できること。これに尽きます。正直これ以外でAdobe Premiereに勝てる部分が思いつかない(思いつくほど使い込んでいない)のですが、ボカロMVの歌詞入れにおいてこのメリットは非常に大きく、2小節ごとにコピペ、AメロからBメロにコピペ、一番から二番へコピペとほとんどコピペで終わらせることができます。
もちろんこのようなワークフローは他のソフトでも実現可能なのですが、グリッドの単位がテンポかどうかでは驚くほどストレスに差があります……

2. 買い切りであり、1万円未満と非常に安価

前項でAdobe Premiereと比較しましたが、Vegas Proも十分な機能を持ったソフトで、ソースネクストのセールを狙えば1万円以内で購入することもできます。価格の話を言い出すとフリーのDavinci Resolveとかaviutlでもよくね? とはなるのですがね……。Adobe Creative Cloudをフルで契約すると年間2万円3万円を超えてくるのと比べるとかなりリーズナブルです。いやフルで契約しなくていいだろって話ですが。

3. ただし、ゼロから映像を作るのは難しい

ボカロ界で有名なAdobe After Effects(以下AE)は何もないところから単体の機能だけでモーショングラフィックスを作ることさえできる高機能なソフトですが、Vegas Proはそういうことができません。というか本来はビデオカメラで撮った映像を編集するためのソフトですし、AEのような派手な加工はできないと考えていいでしょう。

4. なんかエディションが色々あってどれ買えばいいかわかりません

・Vegas Studio
いわゆる下位バージョン、Cubaseで言うところのEssentialみたいな立ち位置のソフトです。使ったことないのでこれ以上のコメントはできません。

以下は「ソースネクストの機能比較表」も見ながら読んでください。

・Vegas Pro Edit
一番のおすすめ。本体のみ。ボカロMVでDVDを焼くことはめったにないと思うので、これで十分です。下記2つは付属ソフトと追加の映像エフェクトが増えるだけで、Vegas Pro本体の機能は変わりません

・Vegas Pro
DVDのメニューやチャプターを作って焼くソフトが付属します。サードパティの映像エフェクトがちょっとだけつきます。

・VEGAS Pro 17 Suite
DVDのメニューやチャプターを作って焼くソフトに加え、サードパティの映像エフェクトがもっとつきます。ついでに音声解析ソフト(編集はほぼできない)が付属します。正直なんでこんなパンを一斤買うと漬物がついてくるようなことしてるかわからない……。

・クリエーターズスイート(MAX)
音声編集ソフト「Sound Forge」に加え、DAW「ACID Pro」が付属します。さらにソースネクスト製の教則ビデオがつきます。TORAERAさんとかがYoutubeで詳しく解説してくれているのでいらないっちゃいらないですが、あったほうが操作に慣れやすいです。MAXかどうかで各ソフトのエディションやバージョンが異なるのでよく見て決めましょう。何もないところからでも買って音楽と動画の勉強をするだけで(MAXじゃなくても)ボカロPになれる素敵なセットです。惜しむらくはACID Proは使用者が少ないため、質問しても答えてもらえるかは怪しいこと……

・Vegas Post
Premiereに加え、AEとPhotoshopに……というかAdobe Creative Cloudそのものに対抗意識を燃やしたVegas開発陣が今年になって出したと思われるソフトウェアのセット。2019年12月現在、セールでも5万する上日本語化もされていない(本来はVegas Proと連携できるが、日本語版と英語版は連携できないので、現在はVegas Proを英語で使わないと連携できない)状況なので、買うのは時期尚早かと思われます……。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?