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サイバネとバイオサイバネの追加拡張

この記事はニンジャスレイヤーTRPGのプラグイン環境下で使用できる、自作のサイバネ/バイオサイバネ追加アイディアである。

当然のことだが、拙作の自作データを使用する場合は、ゲームマスター(以下、NMと表記)による許可を取った上で、奥ゆかしさを重点して使用しよう。「この記事にはこう書いてあるんだからNMの判断より尊重しろ!」みたいなことは言ってはいけない。いいね? ゲームでいちばん大事なのはタノシイで、このプラグインを導入したことでゲームのアトモスフィアを損ないそうであれば、NMはこれらのデータを自由に差し替えたり使用を中止しても良い。

また、このプラグインは公開時点ではテストプレイをあまり行っていないため、ゲームプレイにおいて支障をきたす場面があるかもしれない。その場合、作者にコメント欄などでフィードバックしていただければ嬉しい。

データ

ここに書かれているサイバネは全て▷/△のものである。

脳神経系サイバネ

▷強化反射神経
神経強化機構及びアドレナリン刺激機構を埋め込み、反射能力をサイバネ拡張する。
イニシアティブを計算する時のみ【ニューロン】+2、「回避ダイス」+1個。

▷▷強化反射神経+
このニンジャは反応力が極限強化され、痙攣的なまでに素早い反応を行う。
イニシアティブを計算する時のみ【ニューロン】+4、「回避ダイス」+2個。
加えて「●スローモーション回避」を得る。

▷人工強化声帯
声帯を改造、あるいは内蔵マイクへと取り替え、声を極めて美しいものへと置換する。
交渉判定のダイスを3個増加させ、また1シナリオに1回だけ自身が行う交渉判定の難易度を-1できる。

▷レーザーアイ連射力強化
レーザーアイの出力を最大強化すると共に、ニューロンの速度が光速に追いついていれば連射が可能となるよう改造する。
脳神経系or視覚系サイバネにインプラント可能。
「▷レーザーアイ」「▷▷レーザーアイ+」に「装甲貫通2」が追加される。
さらに、自身の【ニューロン】の壁越え個数だけ、「時間差」つきの「連射」を行うことが可能になる。
すなわち、【ニューロン】の壁(1)を越えていれば「連射2」、壁(2)を越えていれば「連射3」で射撃可能になる。

▷▷脳内埋込み型小型UNIX
頭の中に小型高性能UNIXをインプラントすることで、計算能力を強化する。
飲み代の計算にも書類作成にも、それからハッキングにも便利なものだ。
「ハッキング」ダイス+4。加えて、「電子戦」を行う際に自身の判定難易度を-1する。

腕部サイバネ

▷チェーンナックル
鎖やワイヤーなどによってテッコを接続、火薬や空気圧などで射出する。
自身の「素手」もしくは「内蔵近接武器」による近接攻撃時に「戦闘スタイル:射出攻撃」を宣言しても良い。
そうした場合、その近接攻撃は「連続攻撃-1」「リーチ+1」を得る。
これは「ボックスカラテ連打」とは併用できない。

▷▷内蔵型ショートスピア
「内蔵型」『ヤリ』「各種近接武器装備による射撃ペナルティ無視」「連続側転難易度上昇なし」

『ヤリ』:
この特殊近接武器は、書かれている点を除いて全て通常の「ヤリ」のルールを持つ。

▷▷内蔵型単分子ウィップ
「内蔵型」『ムチ』「各種近接武器装備による射撃ペナルティ無視」「連続側転難易度上昇なし」

『ムチ』:
この特殊近接武器は、書かれている点を除いて全て通常の「ムチ」のルールを持つ。

▷内蔵型ショットガン
「内蔵型」「遠隔武器」「小銃」「ダメージ2」「対ニンジャ仕様」『回避困難』
「各種近接武器装備による射撃ペナルティ無視」

『回避困難』:
この銃器は拡散性の高い散弾を放つため回避が難しい。
回避ダイスに出目6が含まれていなければ「ダメージ1」を敵に与える。

▷▷▷▷内蔵型フルオートショットガン
「内蔵型」「遠隔武器」「小銃」「連射3」「マルチターゲット」「時間差」「ダメージ2」
「対ニンジャ仕様」『回避困難』「各種近接武器装備による射撃ペナルティ無視」

▷▷内蔵型グレネードスリケン
「内蔵型」「遠隔武器」「小銃」「爆発:カトンLv3」「1シナリオ2回限り」
「各種近接武器装備による射撃ペナルティ無視」

▷内蔵型スモークグレネード
「内蔵型」「遠隔武器」「小銃」「爆発3x3」「ダメージ0」「回避ダイスダメージ2」
『撹乱』「回避不可」「各種近接武器装備による射撃ペナルティ無視」「1シナリオ2回限り」

『撹乱』:
この武器が命中したターゲットは、次の手番終了時まで「近接攻撃/遠隔攻撃難易度+1」を受ける。
この効果は他の攻撃難易度上昇効果と重複しない。

視覚系サイバネ

▷レーザーアイ連射力強化
レーザーアイの出力を最大強化すると共に、ニューロンの速度が光速に追いついていれば連射が可能となるよう改造する。
脳神経系or視覚系サイバネにインプラント可能。
「▷レーザーアイ」「▷▷レーザーアイ+」に「装甲貫通2」が追加される。
さらに、自身の【ニューロン】の壁越え個数だけ「時間差」つきの「連射」を行うことが可能になる。
すなわち、【ニューロン】の壁(1)を越えていれば「連射2」、壁(2)を越えていれば「連射3」で射撃可能になる。

▷▷弾道自動計算装置
銃弾の弾道を完全計算可能なようにサイバネアイを改造する。
これにより、跳弾を利用して射線の通らない相手にも射撃が可能となる。
同じ部屋内の自身から射線が通っていないキャラクターに対して、難易度+1で射撃することができるようになる。
加えて「●ウィークポイント射撃」が「出目65」でも発動するようになる。

胴体部サイバネ

▷▷皮下棘
皮膚の下にスパイクを埋め込み、攻撃を受けた際に棘が相手を突き刺すようにする。
自身が近接攻撃によって「ダメージ2」以上のダメージを受けた場合、
即座にその相手に対して回避不能の「ダメージ1」を与える。

▷▷▷体内大型爆弾
体内に人体構造上限界ギリギリのサイズまで大型化した強力な爆弾を埋め込む。
心停止と共にこの爆弾は大爆発を起こし、周囲の命を道連れにしていく。
自身が「即死」以外の効果で死亡した時にこの爆弾は起動することができる。
そうした場合、自身の周囲8マスに「ダメージ2D6」「回避難易度:Hard」の、
自身の周囲16マスに「ダメージD6」「回避難易度:Hard」の、
それより外側の9x9マス内の全てのキャラクターに「ダメージD3」「回避難易度:Normal」の
爆発によるダメージを与える。

頭部バイオサイバネ

△注意力強化
バイオソナー器官や熱映像ピット器官、蛸の目などを移植し、周辺知覚能力を上昇する。
このニンジャが行う「交渉判定」でも「ハッキング判定」でもない、
調査や発見、察知、推理、索敵などの判定をダイス+4個する。

△触手(頭部)
象めいた鼻やタコのような触手、伸縮性の舌といった武器を手に入れる。
「バイオサイバネ」による攻撃に「リーチ+1」が追加される。

△△痛覚神経除去
神経系統が痛覚の殆どをブロックするよう改造し、痛みを取り除く。
これにより恐れを知らない無茶なカラテが行えるようになる。
近接攻撃ダイス+2個、加えて「●痛覚遮断」をこのPCは得る。

△△大脳強化改造
脳神経を強化し、脳の活動能力を向上させる。
【ニューロン】の素の値を+2する(【精神力】やイニシアティブも上昇する)。
これによって「成長の壁」を超えることはできない。
(例えば【ニューロン】11の時にこの改造をしても12で上昇が止まる)。

腕部バイオサイバネ

△△クモ糸分泌腺
バイオジョロウグモやバイオカイコなどに似た粘着性の高い糸を指先から分泌することで、
自由自在に壁を這い回り、また敵を縛り付ける。
『連続側転判定』の難易度-1。
加えて、『連続側転』などの宣言系移動スキルを使用しない通常移動時でも、
敵や障害物のいるマスを通過したり、『連続側転』が必要とされる段差を判定無しで越えたりできる(移動距離は増加しない)。
また、手番の「攻撃フェイズ」に、以下の射撃攻撃を通常の射撃の代わりに行うことが可能となる。
---
クモ・ネット
「連射2」「時間差」「回避難易度:Hard」「ダメージ0」「回避ダイスダメージ2」『糸の拘束』
『糸の拘束』:この射撃武器が命中した「ボス級の敵」は「ウカツ!」状態になる。
「ボス級の敵」でない敵は糸に絡め取られ、次ターン行動することができなくなる。
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△△バイオ強化関節
異常な関節柔軟性を肉体に与えることによって、このニンジャは敵の死角を突いたり、体をねじって攻撃を回避できるようになった。
腕部もしくは脚部のバイオサイバネに移植可能。
近接攻撃ダイス+2個、遠隔攻撃ダイス+2個、回避ダイス+2個。

胴体部バイオサイバネ

△ヨロシバイオ鱗
大型魚類や水棲爬虫類に似た頑丈な鱗を全身に纏う。
これは水中活動に向くほか、電撃へのアースとしても働くが、
一方で熱にかなり弱い。
【体力】+3、「電磁ショック」を含む攻撃への「ダメージ軽減1」。
「火炎ダメージ」を受けた時追加で1点ダメージを受けてしまう。
水中での移動や行動に対するペナルティを無視する。

△△バイオ捕獲トラップ
粘着性の体液分泌やトラバサミめいた骨格により、殴りつけた相手を拘束する。
自身の「バイオサイバネ」による攻撃、及び「カウンターカラテ」に「拘束」の効果が追加される。

△△ヨロシ強化骨髄
骨髄を改造することにより、白血球・赤血球・血小板がヨロシナイズドされ、肉体を急速に再生する。
自身の【体力】が最大値の半分以下になった際、手番終了時に【体力】が1点回復する。
この効果は【体力】が最大値の半分を超えた時点で失われるが、また【体力】が半分以下になった場合発動する。
加えて、毒物などによるあらゆるダメージ(回避ダイスダメージや精神ダメージ含む)を-1する。

脚部バイオサイバネ

△ラプトル・レッグ
猛禽類や古代恐竜をおもわせる、肉切りナイフのような巨大な爪を生やす。
「近接攻撃ダイス」+2個。
「脚部バイオサイバネ」装備時に「バイオサイバネ」による近接攻撃が可能となる。
この時、「腕部バイオサイバネ」と違って近接武器スロットを占有せず、
手番開始時に宣言することでその手番の間だけ切り替えペナルティなく「バイオサイバネ」装備にスロット切り替えが可能となる。

△ゲッコー・フット
ヤモリなどを思わせるファンデルワールス力抜群の足裏を手に入れる。
『連続側転判定』の難易度-1。
加えて、『連続側転』などの宣言系移動スキルを使用しない通常移動時でも、
敵や障害物のいるマスを通過したり、『連続側転』が必要とされる段差を判定無しで越えたりできる(移動距離は増加しない)。

△△バイオ強化関節
異常な関節柔軟性を肉体に与えることによって、このニンジャは敵の死角を突いたり、体をねじって攻撃を回避できるようになった。
腕部もしくは脚部のバイオサイバネに移植可能。
近接攻撃ダイス+2個、遠隔攻撃ダイス+2個、回避ダイス+2個。

任意の場所に埋め込み可能なバイオサイバネ

△クローンヤクザ強化器官
特殊なフェロモンや音波などによってクローンヤクザの凶暴性を引き出す。
自身のミニオンであるクローンヤクザは、あらゆる能動的な行動で余分に2個ダイスを振ることができ、
更に【脚力】が+2される。

△△バイオフェロモン器官
通常の生物では嗅ぎ取ることができない極めて微妙なフェロモンを発し、対人交渉をコントロールする。
交渉判定のダイスを6個増加させ、交渉判定の難易度を-1する。
またそれが対抗判定の場合、相手の交渉難易度を+1する。

最後に

このプラグインは非営利かつ悪意のない使い方であるなら、好きなように転載/改変をしてもらって良い。ただし、その場合はこの記事へのリンクを示してもらえれば嬉しい(万が一公式のプラグインと混同するようなことがあっては困るので、それを防ぐためだ)。

この記事を書くにあたって古矢沢さん、シカナさんから助言を頂いた。皆さん、ありがとうございました。

更新履歴

20/08/29 作成
20/09/25 「△ヨロシバイオ鱗」「△ラプトル・レッグ」を追加
20/11/07 「△△バイオ強化関節」を微強化、「▷レーザーアイ連射力強化」及び各種腕部サイバネ武器/銃器を追加
20/11/09 「▷チェーンナックル」を追加。
20/11/28 「▷▷超音波ソナー装置」を削除、「▷▷弾道自動計算装置」「▷▷▷体内大型爆弾」「△触手(頭部)」「△△バイオ捕獲トラップ」「△クローンヤクザ強化器官」を追加

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