ゆるやかにVR世界に逃げ込めるように

今のVR界のイメージは、行動力があり人との関係も築け、積極的に物事をこなす人達がたくさん集まって楽しそうだなぁ、といったところだ。

私は現実でもバーチャルでも取り残される層を救いたい。救いたいは言い過ぎだけど、ちょっと辛い時に逃げ込めるような気軽さがあっていいんじゃないかと思う。

現実で人と話せない、恥ずかしがり屋、あがり症、吃音症。話しかけられたら無視する勇気もないし、かと言って上手く話せなくて心が削れていく人達も居ることを知ってほしい。
現実では上記の人々は排除されることが多いかもしれないが、VRの世界ではそれを回避できるんじゃないかと考えた。

PCマルチゲームでMeadowという、動物になって野原を散歩するものがある。
絵文字を発したりジャンプして喜びを表したり。これだけで全くの他人と2時間山を登ってアイテムを集めたりできる。フレンド機能もない(Steamで繋がれるが)
途中ではぐれる人、はぐれた人を迎えに行って群と合流させてくれる優しい人、どんどん進んで待ってくれない人。
現実でこれをやると「あいつ遅いうざい」「先に行くな空気読めよ」となるわけである。
それが、不思議とそんな気持ちが湧いてこない。しかも言葉がないので国の壁もない。

これが起こる条件として、
・愛玩動物に近いもの
・怒りのエモートが少ない
・戦わない
この3つが挙げられるのではないかと推測した。

もちろん、敵を倒して仲間と交流を深めてライバルを蹴落とすゲームやワールドも楽しい。
しかし、人には合う合わないがある。もし現実世界でイジメにあっていたり、上手く人と関係を築けない、容姿に自信がない。それで人を恐れていて信用できない。でも寂しい。
そんな時にちょっと立ち寄れて嫌な思いをしなくてすむ、リハビリ的なワールドがあると救われる人もいるんじゃないかと思う。
実際リアルでのそういった訓練、リハビリの場に行ったことはないが、いきなり人と合って話す勇気がわかないと第一歩が踏み出せない。
その前段階として、今まであった電話だけ、メールだけ、チャットだけ…すらも難しい人達に向くかもしれない。

現実では勉強して働いて稼いでご飯を食べて生きていかないといけないので、辛い中で動かないといけない時があるだろう。誰も助けてくれない時も。
「(つらい絵文字)」「(よしよし、慰めの絵文字)」とか、ちょっとでも優しくされれば元気がでそうだ。


メンタルが弱い人達のリハビリワールド、いかがだろうか。

ただ、ニックネームを表示するだけで完全匿名、グループを作ってしまい新規参入がしにくい雰囲気にしない、など工夫が必要である。
リハビリ段階では人との関わり方や距離がわからないこともある。そんなところを見て感じて学べるような仕組みがあれば尚良い。

長くなってしまったので次回(未定)へ続く!

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