#199 ワイコフメソッドの奥義

ワイコフメソッドに関してチャートリーディングでウォール街でも大きな成果を挙げた彼の方法の要旨を書き出している。スプリングやアップスラストという概念が頭にあるかないかで戦略の定義の奥行きが出てくるのだろう。
チャートリーディングはOIの変化と値幅の関係の理解をするためのものであるという認識で、そちらも時間がある時に研究をしていきたい。
一本の足で相場が転換することがあるというのはまさにそのとおりだなと思いながら本書を読んでいた。

・高値や安値で試されたラインに関してはその後支持線や抵抗線になることが多い

・価格が節目の値に向かって狭まっていき、ブレイクする時には、その後も大きく上昇していくことが予想される。(VCPは価格の買い手と売り手の拮抗に関して多くの情報を与えてくれる。最終的に売り手が降参した場合に上昇が続いていく。)

・ローソク足と出来高の関係に関してよく観察すること。

・2バーNRや3バーNRはボラティリティの縮小と投機家の不在を示している。ここからのブレイクアウトは価格の進退を示すことがある。このパターンが形成された後には、日中にいトレンドが形成されることがある。市場の全体的なトレンドはこのパターン形成された後2日から5日に渡ってパターンが継続するかどうかを左右する。(同時線の場合もあれば、片側へのNRのケースもある。)

・市場が明らかな支持線を下にブレイクした後フォロースルーに失敗したら、潜在的なスプリングポジションになる。上昇トレンドの中での場合には特にその傾向が見られる。トレーディングレンジを大きく上下するものはレンジに戻ってきやすい傾向にある。

・スプリングの二回目の試しでは、値幅が狭く、出来高が減少するのが理想的だ。(売り手の減少が買い手の参入を惹きつける。)

・アップスラストは下降トレンドに対してよくきくことがあり、上昇トレンドに対しては慎重になる必要がある。抵抗線を下回った時や上回った時というのはエントリーのタイミングとして非常に良い機会を提供してくれる。

・支持線が上昇する、吸収領域の高値あたりで出来高が増加する、価格を下落させるような足の後、下方へのフォロースルーがない、吸収領域の右端で、価格が下落することなく抵抗線を維持する、吸収フェーズはスプリングによって解消されることもある。(VCPのパターンでもある。)

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