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僕をJリーグのスタジアムに連れ戻してくれた横浜F.M

2019年7月27日。
実に6年ぶりに僕がJクラブの試合を見にスタジアムを訪れたのは日産スタジアムだった。

その間、日本代表の試合に足を運んでいたことはある。

ただ、Jクラブの試合を見るために時間を使うことは当初僕の中での優先順序は高くなかった。

Jクラブの試合から離れていた理由は3つあった。

1つ目は時間帯。
当時学生だった私は、部活やアルバイトで週末は潰れていて、そもそも見られたとしてもテレビ中継。Daznが日本にやってきた当初も、登録はしていたものの、リアルタイムで見ることは難しかった。

2つ目はSNSの発達。
SNSの情報は日々目に飛び込んでくる。
Daznの見逃し配信を見る前に結果がわかってしまうのが嫌で「ならダイジェストでいいや」と解約してしまっていた。

3つ目はJリーグに興味がなかった。
僕は小中高大とサッカーを続けるサッカー馬鹿であるにも関わらず、どうしてもJリーグに興味が持てなかったのだ。
もちろん、ダイジェストで流れるプロ選手の映像を見て真似したりしたことはある。
だが周りの友人も海外サッカーが好きな子が多かったこともあってJクラブの試合からは遠ざかっていた。

特に当時中高生だった僕のサッカー人生を大きく変えた海外サッカーとの出会いは、
ジョゼップ・グラルディオラ率いるバルセロナブームである。(ミーハー)

今ではお馴染みの言葉になったティキタカや、
両SBが積極的に高い位置をとってポゼッションをするサッカーに、そして何よりあのイニエスタ選手に強烈な憧れを抱いたことから、

「Jクラブは弱いしつまらない」
と見てもいないのに思っていたのである。

2018年に彼が神戸に移籍してきた時もだいぶ興奮したのだが、スタジアムのチケットはどこもSold outだったし、まぁダイジェストでいいや、という感じだった。

それを証明するかのごとく、
6年ぶりに訪れた日産スタジアムで見た試合はJリーグの試合ではない。

EURO JAPAN CUP 2019
【横浜FM vs マンチェスター・シティ】
の一戦だ。
「ペップが来る!」これである。

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(観戦時に筆者撮影)
Daznも解約していたし、ほとんどサッカーの試合を見なくなっていたが、ペップがマンCを率いていることはかろうじて知っていた。

「シティーで今どんなサッカーしてるんだろう。」足を運んだ理由はファンの皆様には大変申し訳ないのだが、マリノスではなく、ペップだった。

無論、この試合でシティーのサッカーを見てしまった私のサッカー熱に火が灯ってしまったのは言うまでもない。デブライネのパスに惚れ込み、たまたま休みが重なったこともあり海外旅行を検討していた私はすぐにロンドン行きの航空券を取った。
滞在先はロンドンなのに、わざわざ電車で2時間かけてマンチェスターを訪れ、エディハドスタジアムでの観戦を果たすほど。
それが2019年8月31日のマンチェスターシティvsブライトン。(エディハドスタジアム)
さらに2019年9月1日はアーセナル vsトッテナム。ノースロンドンダービー(エミレーツスタジアム)をそれぞれスタジアムで観戦をして来た。

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(観戦時に筆者撮影)

ただ、同時にJリーグの試合を見ようと思い始めたのはこの時の横浜FMのサッカーに出会ったからだ。

2019-20にシーズン優勝を果たすマリノスは、 
シティー相手に猛攻を仕掛けていたのを鮮明に覚えている。
確かにマリノスはシーズン中、シティーはシーズンオフというギャップはあったが、
ポステゴクルー監督がタクトを振るう前に枚数をかけるポゼッションと縦のスピードを活かすサッカーは、私の心を動かした。

さらにサッカーだけではない。
マリノスのサポーターの熱気、そしてスタジアム全体の演出。

現場でこれらを感じた僕は、
「あれ?Jクラブってこんな面白かったっけ?」
と鳥肌がたったのを覚えている。

この試合をきっかけにDaznを契約し直すだけでなく、
2020年2月8日 。
FUJI XEROX SUPER CUP 2020
横浜FM-ヴィッセル神戸を見についに埼玉スタジアムへ足を運んだのである。

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憧れのイニエスタ。そしてJリーグを見るきっかけを与えてくれた横浜F.M。

ミーハーな僕にとってあまりに運命的な対戦カードを堪能した。

そして、2020年9月13日。
Jリーグ第16節 横浜FM-C大阪。
またも日産スタジアムに足を運ぶことになるのである。

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1年間でJクラブの試合をスタジアムで3試合。
海外クラブも含めると1年で5試合である。

ファンの方からすれば決して多い数字ではないと思うが、6年間Jクラブのスタジアム観戦0だった私からすればとんでもない数なのであるし、
今では毎週幅広く、いろんなチームの試合を見て客観的にサッカーを楽しむ生活を少しずつ取り戻すことができている。

スタジアムに訪れた国内での3試合は、全てマリノスの試合だから「マリノス贔屓じゃないか!」とツッコミが入ってもおかしくないかもしれない。

でも、長年応援している方々を前に、こんなミーハーで戻って来た私が「サポーターです!」とはなかなか言えないし、Jリーグ全体を応援したいなというスタンスなのである。

とはいえ、マリノスというクラブに、
そして日産スタジアムについつい足を運びたいと思ってしまう出来事が現地でたくさん起こるのである。

それについてはこちらで触れているので是非ご覧いただきたい。

僕にサッカー観戦の楽しさを思い出させてくれた
マリノスに、まずはありがとうと伝えたいので記事にした次第である。

コロナ対策が落ち着き、人の長距離移動が可能になった暁には、様々なクラブのスタジアムを訪れ、現地で感じた各クラブの魅力なんかを記事にしてみたいなぁなんて思っている。

おしまい!


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